Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

人間らしさとはなにか?

2011-05-01 01:02:29 | LEGEND
たけちゃんおすすめ本シリーズ

「人間らしさとはなにか?」
原題は実にシンプルに「HUMAN」です。
タイトルがシンプルなら内容もシンプルかといえばもちろん答えはNO!

マイケル・S・ガザニガさんはカリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学教授で
専門は脳神経科学であり特に分離脳の研究で有名な方だそうです。

表紙もウィトルウィウス的人体図のパロディ?
髪の毛刈って脳を描いちゃって
手足がファイボーグになっちゃってるぷぷっ

たけちゃんも「どえらい」ことになってますと書いてましたが
dolce-vitaが読み終わって思ったのも
やはり「どえらい」デシタ。

なんと600頁を費やして語ってある内容は
「道徳」「情動」「芸術」「意識」…
いろんな切り口から細かく脳の働きを検証してあって
章が変わる度カルチャーショックの連続です
一気呵成に読みました!
…というのはウソですが
ホント面白かったです

マイクロセファリンの遺伝子変異体が発生して現代文化につながる人間が出現し
ASPM変異体が発生して農業や文字が広まった…
なんて掴みはばっちりだし
(↑理解はアヤシいけど)

とにかく研究者が情熱をもって探究したことが
ぎゅっと詰まってて
読んでてわくわくします
(↑くどいようだが理解できたかはさておいて(^_^;))

dolce-vita的に面白かったのは
哲学でおなじみのいわゆる「トロッコ問題」
確かサンデル教授の白熱教室でも取り上げてましたね~
この問題を考えてるときに脳のどの領域が活性化しているかとか…

それから「芸術の本能」
「美」に対する認識まで生物学的な土台に立ってるなんて
考えたこともなかったよ

あと、とりあえず子供にはピアノ習わせよう
一般論として、だけど(^_^;)

挙げればきりがないカルチャーショックの数々。

おばかなdolce-vitaは一読では
さらさらと脳細胞の隙間をこぼれ落ちていった部分がたくさんあったので
時間をおいて再読したいと思います

…それにしても重かった〓
物理的に。