活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

原発事故処理費用を国民負担させ東電職員年収はサラリーマン平均より3百万円以上高いんですって!

2017-03-20 23:49:30 | Weblog
東電福島第一原発事故はいつ収束するのか全く見通しがついていません。廃炉費用他ほか原発処理費用は最初の見積もりでは11兆円でした。できるだけ損害費用を小さく見せるために、いい加減な計算をしていたのです。再計算(これも怪しい)したところ、ほぼ倍の21.5兆円に達することになりました。

再計算といっても根拠は薄弱ですから、そのうちに30兆円あるいは40兆円に膨らむことが今から確実視されています。仮に再計算の21.5兆円で計算した場合の国民負担は一人当たり17万円になります。

津波が発生することが予見されながら、なんの対策も施さなかった経営陣の責任はあまりにも大きく、「人災」でありながら、刑事責任を問われないことに憤懣やるかたありません。このような状況の中、東電ではここ3年間賃上げが実施されていたのです。新聞で16年3月末に於ける年収が733万円だったことが報じられました。ちなみに同年同月のサラリーマンの平均年収は400万円余でした。「公害企業」東電がいかに優遇されているかを物語るものです。

処理費用21.5兆円が東電自体で賄えれば文句は言えませんが、それをすべての国民の電気料金にオンして、「政府が決めたことだから」と「知らん顔」していることには我慢できないものがあります。生活が楽にならないのも東電事故が影を落としている面があるからです。今年はベアを見送ったとのことでしたが、いつまでも「護送船団」のつもりでいるのかと問いたくもなります。