活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

不誠実な会社

2007-03-28 22:46:30 | Weblog
実に不誠実な会社もあったものです。昨年6月東京・港区で、男子高校生がカゴと天井にはさまれて死亡事故を起こしたエレベータのシンドラー社のことです。この事故原因の調査が進んでいないことを新聞で読みました。港区が同型機の情報開示を求め同社も協力を約束したが、協力の条件として、「製品の欠陥が分かっても損害賠償を起こさない」との条件を付け加えているとのことです。当然港区はそんな要求は呑めないということから調査は、宙に浮いたままだそうです。

エレベータ本体の欠陥を認めず、事故は点検した業者にあると責任転嫁したいのでしょう。事故を起こしたときの同社の対応の悪さにはあきれておりましたが、相変わらずで、いまどきこんな会社が、商売できていることが不思議でなりません。日本の市場もなめられたものです。次々と条件を出しては事故原因をウヤムヤにするつもりのようです。もともと無責任な体質の会社なのでしょう。最近このようなモラルのない会社が、増えているのは気になるところです。

そんな折、こんどは、同社社員53人がエレベータ検査に必要な検査資格を経歴を偽って、不正に取得していたことが分かりました。匿名で国交省に情報提供があったそうです。それにもとずき調査したところ、実務経験ナシで15年以上の経験と、ウソの申告をしたのもあったそうです。同社は検査資格を不正に取得したことを、昨年秋に把握し実態を解明中だったそうですが、半年経っても解明できない会社に、なにが期待できるでしょうか。あわよくばこれもウヤムヤにしてしまいたい、そんな魂胆も見え隠れします。なおこの不正取得には驚くなかれ罰則がないそうです。行政の怠慢も腹立たしい限りです。