活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

不真面目な人たち(3)

2007-03-23 21:43:17 | Weblog
また、「タミフル」の話しです。昨日、厚生労働省は服用後の副作用として異常行動との因果関係を一転これを認めました。転落死件数も過少に隠蔽していたことも分かりました。副作用について、研究班は乳幼児しか対象にしていなかったという、驚くべき調査結果も発表したのです。乳幼児ではとても転落することは不可能でしょう。最初から乳幼児を選んだ作為的な意図を感じます。これをもとに因果関係なしと公表していたのです。

研究班の2教授もどんな研究をしていたのでしょうか。1600万円という大金が教授の口座に振り込まれたことでも公正・公平な研究はとても期待できないでしょう。つまり、製薬業界寄りの報告を国民に公表していたのです。2教授解任のウワサもありますが、さっさと解任するべきでしょう。厚労省もロクな調査もしないで、許認可したことは製薬会社、輸入販売元からの都合のよいデータに踊らされていたことで実に怠慢だと思います。

それにしても、タミフルが世界で流通している8割近くが日本で消費されている異常な実態に目を向ける必要があります。最初から副作用で異常行動のおそれが指摘されていたことを厚労省がひたすら隠していた背景も究明しなければなりません。きょう柳沢厚労相は「いままで適切な対応をしてきた」発言していましたが、新薬の許認可を担当していた元課長を中外製薬の役員に天下りさせておきながら、この癒着が薬事行政に暗い影を落としたのです。10代のみ服用制限しましたが、成人も危険ということでしょう。