冤罪多発 取調室の可視化を急げ

０３年の鹿児島県議選買収事件で公選法違反の罪に問われた、元県議と住民計１２名全員無罪判決が２月２３日鹿児島地裁判決については、鹿児島地検がアリバイを覆すのは困難で証拠も不十分と控訴を断念したとの報道に接しました。

一般の人から県警に捜査手法を批判する電話やメールが、１０００件以上寄せられたそうです。それもそのはず捜査員が事件の筋書きを描き、その通りに自白を強要、警察が事件をでっち上げたということが裁判の過程で明らかにされたのです。

人生をメチャクチャにした捜査関係者や幹部の責任はどうなるのでしょうか。まさか富山県警や富山地検が強姦冤罪事件に捜査関係者には過失がなかったことから不問にしたこととと同様、大甘に処理するのでしょうか。

すくなくとも人権を踏みにじった責任は問えるでしょう。人生をメチャクチャにされた１２名の方に名誉の回復支援と謝罪は最低限する必要があるでしょう。まじめに勤務する警察職員に対しても申し開きができないでしょう。

このような取調べが二度と起きないよう、ビデオでの録画を早急に採り入れるべきでしょう。いわゆる「取調室の可視化」の実現について、どういうわけか、警察庁はいまのところ採用には後ろ向きです。なにか暗いイメージから脱け出せないようです。