じゃぁね。 その２

僕、少し変なんだ。
先輩が動かなくなってから、少し変なんだ。

彼が，動かなくなった先輩の頭を撫でながら「ありがとう。」って。
彼女が、先輩を抱っこしながら「ありがとう。」って。

晩御飯に、僕の大好きなお肉を一杯食べたけど、戻しちゃったんだ。
彼が，「お腹は絶好調なのにね。」
彼女が、「分かるんだね、本当にシャイなんだから。」

彼が先輩をバスタオルで包んで、僕に「お別れをしなさい。」って。
僕は、先輩の顔をクンクンしたんだ。
先輩が、「じゃぁね。」って言ったんだ。

彼が、土を被せて、最後に白い石をのせたんだ。
そんなことしたら、来春に先輩の芽が出てこないのに　・　・　・



追記　彼女は胸が一杯で、とても書く気になれないので、昨日、今日は旦那が代わりに書いています。
　また、落書きは休んでいます。