Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

Let it be

2012-03-28 06:52:26 | 未分類
春休みを満喫しています。

この休みに大袈裟なものではないのですが、「森の知」と「汝それなり」のふたつの計画を俯瞰図(ラフスケッチ)としてメモする意図があるのですが、遅々として進んでいません。

「読むこと」、「学ぶこと」、「考えること」のラフスケッチなのですが。

黒春の頃から拘っている事柄に対する、知識不足、思惟不足等を痛切に認識していますので、立ち位置が厚みのある、ふくよかな、広がりのあるものに、そして破壊するために。

例えば、古代ギリシャ哲学のソクラテス、プラトンの著作には目を通しましたが、アリストテレス等は皆無です。

また、政治革命と社会革命との整理は着いているいるのですが、今一度破壊するために、マルクス、プルードン等を丁寧に読みたいと考えています。

また、自分の中に古代インドの先哲の思惟に奇妙な親水性とも言えるアジア的(東洋的)な気質に、言語による論理の限界とその破壊などなど。

これらは、止揚が相互媒介のプロセスにすぎないだけのことです。

さて、今日は久々に彼女と家具屋でも覗いて見ますか。



Let it be

Let it beは最後のシングル曲で、1970年8月末に封切りとなった映画『 レット・イット・ビー』のテーマ曲でもあり、狸小路商店街の地下の映画館に観にいったものです。

ビートルズのCDを埋草的に使ってきましたが、今日のメモのためです。

現在の自分の心象に符合します、let it be、 let it be、 let it be ・ ・ ・


春休み

2012-03-25 18:37:35 | 未分類
昨年暮れから準備万端で、多忙期に長めの春休みを満喫しています。
画材屋やら、本屋やら、いつものまとめ買いを楽しみ、雑読と妄念に時間をたっぷりあてています。

彼女と外食、旅行代理店でパンフレット、そうそう愛犬との散歩も楽しんでいます。

昨夜、老母と過ごしながら新書2冊「ニュースにならなかった危ない真実」(上杉隆 PHP)と「テレビは原発事故をどう伝えたか」(伊藤守 平凡社新書)に目を通しました。

前書は、権力者側が隠そうとしていることを暴くことが、ジャーナリズムの最低限の役割とのスタンスで、原発事故に起因する原発の異常、マスメディア異常、食品の異常等に係る報道のウソを、いつもの上杉節が炸裂しています。


「ニュースにならなかった危ない真実」(上杉隆 PHP)

後書は、3.11から一週間のテレビ報道(NHK、民放全チャンネル)のスタンスを丁寧に拾い、政府、東電、御用学者の広報と化した有様を、また、インターネットによる情報発信(IWJ、OurPlanet-TV)との差異を的確に考察しており、骨太な構図で読み応えがありました。


「テレビは原発事故をどう伝えたか」(伊藤守 平凡社新書)

内容の詳細と感想は、人災である福島原発事故は自分でも食傷気味なので、時間つぶしにに最適、特に後書は最適と記して終わります。


言葉と言葉のあいだに

2012-03-18 18:21:15 | 未分類
今日(3/11)のテレビ欄は、震災一色で30本以上の番組(週刊テレビジョン3月7日)がありますが、見ません。

震災以後のテレビ報道を見ていて、月が替わった頃から特に注意して見なくなりました。(東電の起こした福島原発事故は別です。)

これは、テレビ報道は被災者の方が話される言葉、表情を扱い、言葉と言葉の間(短い沈黙)、表情の一瞬の強張り、拒絶された視線などを「ことば」で伝える報道が皆無だからです。

被災者自ら語りえぬ事柄こそ報道で伝えるべきであり、記者、インタビュアー、評論家、コメンテーター、アンカーが饒舌に語るほど、語るべきことが拡散し、霧消することに耐えられなかったためです。

伝える側の自己存在を賭けての視点がない以上は、伝える側の饒舌は被災者の方々を毀損しているに過ぎません。

また、密かに想念している事柄は、まったく耳にしません。(後述)



『瓦礫の中から言葉を-わたしの〈死者〉へ』(辺見庸 NHK出版新書)

辺見庸はwebに書かれていたものを読んだことがあるくらいで一冊も読んでいません。

同書に『言葉と言葉のあいだに屍がある。』(堀田善衛の「橋上幻像」からのアフォリズム)と、また、『人間存在というものの根源的無責任さ』(彼固有のアフォリズム)と展開され、被災者自ら語りえぬ事柄を表象しようと悶絶(失礼)の様が、苦悶にも似た生き様が心奥深く伝わってきます。

「AC広告」、「絆」、「饒舌な報道」等により「主体喪失、集団化」に感化されていると、同書は何が書かれているのか、つまらない類と化します。

密かに想念している事柄が、明確に書かれていました。(同書179P~)

堀田善衛が東京大空襲の焼け野原を見て「上から下まで、軍から徴用工まて、天皇から二等兵まで全部が全部、難民になってしまえば。」

折口信夫は関東大震災を見て「ああ愉快と 言ってのけようか。一挙になくなっちまった。」

串田孫一は関東大震災の記憶に重ね、人間滅亡後の眺めというのは「とてもきれいな風景」で「さばさばしている」

これらのあるまじき(不謹慎と批判される)言説が、報道からまったく伝わってきませんし、誰も発語していないのでしょうか。
報道された映像には、見るに耐えない死体が写りこまない作為と同様に。

明日(3/12)のテレビ欄の震災関連はBSに1本だけあります。
この明るすぎるあるまじき報道姿勢こそ、不謹慎と批判すべきです。

(2012.03.11記)


吉本隆明氏逝去

2012-03-16 23:53:06 | 未分類
今朝、商い仲間から吉本隆明氏の逝去を聞き、ネットの各紙記事に目を通しました。
日経がまともに読めましたので、予定稿があったのかもしれません。

黒春の頃、吉本隆明全著作集(勁草書房)を読み考えた時期があります。
現象学、構造主義、ポストモダンなどの現代哲学は、自己同一性そのものは示されていませんが、個の自己同一性に接近する思惟方法が提示されていると考えます。

同氏は、約めて書けば「自己問答」と度々発語しており、考えられた質(考える事柄等)より考える質を投げかけていると考えます。

以前取り上げた同氏の「情況への発言」は、老母と過ごす合間に少しずつ読み続けています。(新書など簡単に読めてしまう類に時間を費やしている為?)
各編に取り上げられた事柄と同氏の言説、そしてその言説の考え方を抽出して全体像を確認する心算で、ゆったり読んでいます。

同氏に対するスタンスは、埴谷雄高氏は一度お会いして話したいことがありましたが(吉祥寺に行く機会がありませんでした。)、同氏にはそのような思いは皆無でした。



「埴谷雄高・吉本隆明の世界」より(朝日出版社)

これから同氏の様々な文章があふれ出しますが、それらを漁るより一遍の詩を再読しようと考えています。

ご冥福をお祈りします。


反動

2012-03-05 18:39:26 | 未分類
郊外の大型書店にちょっと顔を出してきました。
社会科学、哲学、古典やらと、十数冊購入。
また、店頭になかったオキュパイ関連、哲学などを地元書店に何冊か注文しました。

先月は、雑誌以外購入しなかった反動が出たものです。

彼女は「本屋と電器店は、あなたの遊園地。」と言います。
感心している場合ではないのでしょうが、言い得て妙です。

NHKクローズアップ現代(2/29)ほかマスコミ各社が取り上げた「福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書 」が3月11日に販売になると公表されましたが、東電が調査を拒絶したとありましたので、単に政府体制批判で、事故当事者の東電と原発そのものを擁護していると考え触手が動きませんでした。

この団体を調べてみると、一般財団法人「日本再編イニシアティブ」元朝日新聞主筆船橋洋一が理事長とありました。
船橋洋一についてCIA代理人と根強く噂(当ブログでも取り上げましたが真っ黒と考えています。)されており、この団体にはCIAの金が相当流れていると考えています。

船橋洋一が、日本が米国の属国(経済植民地)であるべきと考えることは自由であり、他者がそのように考えること自体を批判すべきことではなく、イデオロギー同士の論争の場で徹底して批判すれば良いことです。

ただし、船橋洋一のそのやり口は強く批判します。自分の立場を隠蔽し日米同盟を賛歌し世論を誘導するそのやり口を強く批判します。

で、「調査・検証報告書 」を本屋に予約しました、船橋洋一の陰湿さと露骨さを確認するために。入手でき時間があればメモを取りたいと考えます。

購入した本の3分の1は読み、3分の1は目を通し、残りは未読で積読山脈へ、なのでしょう。

次の休みには本屋に行かなきゃ。



エルピーダメモリがコケました。

資本財の半導体製造装置は米国と日本の企業の独壇場ですが、その装置により台湾、韓国のメーカーが生産したDRAMに負けた構図となります。

半導体製造装置は最先端技術の塊であり、また、すそ野が広い分野です。
最先端技術のすそ野が委縮する懸念があります。