Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

走り書き その4

2012-12-27 12:12:30 | 走り書き
今月の三冊

今週日曜の道新、朝日に、恒例の「今年の三冊」が掲載され、既読は道新2冊、朝日は3冊取り上げられていました。

それに倣って、「今月の三冊」を選んでみました。(今年のベストテンとかは、購入し精読、目を通した、未読等の整理はしておらず、居間を侵食し始めています。)

「フーコー・コレクション〈3〉言説・表象」 (ミシェル フーコー ちくま学芸文庫)

フーコーはほとんど読んでおらず「侍女たち」「世界の散文」を読むべく購入し目を通しました。
明治維新後の「教育論」は、デカルトの思想が基調となっているところが大ですが、1970年代からフーコーの哲学から大きな影響を受けましたが、現場の教師連中は読んでもいないことでしょう。


フーコー・コレクション〈3〉

「到来する共同体」 (ジョルジョ・アガンベン 月曜社)

スタンスは、可能性、潜在性としての実存、必然性ある生を否定し剥き出しの生(潜在性)を捉えています。


「到来する共同体」

「インド哲学の自我思想」 (金倉 圓照 大蔵出版)

学生時代に同僧の「印度精神文化の研究」(培風館?)で、ジャイナ教の経典に触れたことがあり、それ以来(多分)です。

西欧ではデカルト、カントにおいて成し遂げられた「認識(論)」が、古代インド哲学において既に精緻に思弁されていたことが分かります。(古代インド哲学の「無」は、西欧ではアルトゥル・ショーペンハウアーにより初めて明晰に語られました。)

「現象学」を的確に撃っていると考えます。


「インド哲学の自我思想」

以上、今月の三冊でした。

さて、これから僕の遊園地(書店、電器店、それとも?)に出掛けるとしますか。

数少ない拙ブログの読者の皆様、良いお年を。


SONY

2012-12-18 10:25:21 | 未分類
ちょっと一服

寝るときには、雑読をしないようにしています。
内容にめり込むと外が明るく、翌日は散漫に見舞われるためです。

枕元には、ポケットラジオを置いて愛用しています。
ポケットラジオは、FMステレオ専用、チープな物等数だけはありますが、枕元にはSONY製品を置いています。

長年愛用していたラジオは音量が小と大にしかならず、昨春更新したのですが、FMでのテレビ音声が昨夏より地デジ化で聞けなくなりました。
ワンセグ(テレビ音声)のラジオはいくつか発売されていますが、どれもいまいちで購入していませんでした。

10月にSONYから発売されたのを機に購入し愛用しています。


音量自壊(左) 昨春更新(中) ワンセグ対応(右)

大型電器店で購入したのですが、店員の方はこの製品を知りませんでしたが、派遣(?)されているSONYの社員の方が対応してくれました。
その社員の方は、SONY製品の多くはネットワーク化できるのだが消費者に提案仕切れていない、と言われていました。


ウォークマン

ウォークマンもネットワーク化できるそうですが関心がありません。
移動時、待ち時間などに文庫本とともに愛用しています。
ジャズピアノ、クラシックピアノの曲を約300曲(まだまだ入ります。)入れ持ち歩いています。

訂 正

昨日のブログ(「美しい国へ」と「醜いアベ」と)で、「似非市民活動家 菅直人」落選とメモしましたが、夕刊で比例区復活当選とありましたので、訂正します。

無業者にとって、テレビと電話くらい邪魔なものはありません。(言い訳)


「美しい国へ」と「醜いアベ」と

2012-12-17 11:16:04 | 未分類
ちょっと一服

選挙報道に溢れたTVは見ておらず、新聞だけです。
開票速報は見ず、雑読で過ごしていました。
「混沌」は期待すべくもなく、事前の世論調査どおり、と言ったところかな。

僕の小選挙区と比例区の投票は、両方とも「死に票」になりました。

2005年 自民党・カルト党 227議席 民主党    52議席
2009年 自民党・カルト党  64議席 民主党・国新 227議席
2012年 自民党・カルト党 323議席 民主党・国新  58議席

あと何回かの総選挙を経て、この島国のあり方に方向性が出てくると考えています。
まあ、今日日の民主党体たらくの主犯とも言える「似非市民活動家 菅直人」、「小沢切り 仙石由人」の落選が救いかな、ただ自民党に化石のような人物名が、イヤハヤ。

昨日は有権者でしたが、今日から主権者に戻ります。
それにしてもこの島国の「民主主義」は、成熟(?)に向かいませんね。

朝日新聞夕刊の人脈記は「民主主義 ここから」(2012.11.19から連載)は示唆に富んでいて、なかなかです。


同記事の切り抜き(未整理)


走り書き その3

2012-12-13 12:12:13 | 走り書き
今月の前半は、自主休講をするとまとまった時間が取れることから、旅行代理店に行き印度旅行のパンフレット(知り合いのバックパッカーの子が印度で行方不明もあり、パック旅行を)をもらってきましたが、彼女に病み上がりを理由に中止勧告が出て取り止めました。

今週目を通した本から

「原発を止める55の方法」(広瀬隆他 宝島社)
「原発再稼動の深い闇」(広瀬隆他 宝島社)

よしなしごとに見舞われ何時ものようにボーとしていると、TVから「お金を儲けることは悪いことではない。」と、アジアのどこかの市場(インド?)の商人の言葉が流れてきました。(局名等不明)

レポーターがどのように切り込むか期待しましたが、シーンが切り替りました。
それ以来、商人が「お金を儲けることは良いことだ」と話さず、「悪いことではない」と話したことが妙に残っています。

「悪い」を否定(反対)しても、「良い」ことにはなりませんし、「良い」を否定(反対)しても、「悪い」ことにはなりません。

原発推進、原発反対どちらにしても、甘受してきた責めに頬かむりしての発語は否定されます。
二項対立のロジックは問題そのものを、ことの本質を霧散させるだけです。

が、「脱構築」の胡散臭さが匂ってきます。
不可視な事柄同士の過激なる(単なる嗜好です)交換が、この胡散臭さを否定します。


「原発を止める55の方法」

「物語 哲学の歴史」(伊藤邦武 中公新書)
「哲学マップ」(貫成人 ちくま新書)

数年前から先哲の著書(古典)を読むようにしているのですが、足裏のご飯粒のような、不可解とも言える領域があり、安直にこの二冊に目を通しました。

読み終えても、ご飯粒は付いたままです。
あてにしたり、頼るのではなく、もっともっと考えなければと。


「物語 哲学の歴史」


「哲学マップ」

「共産主義の興亡」(アーチー・ブラウン 中央公論新社)

購入していましたが、やっと読み始めることができました。

理路整然とした内容ですが、やはり引っ掛かるところはありますが、大著のためゆっくり楽しみながら読んでいます。


「共産主義の興亡」

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(町山智浩 文春文庫)
雑読をしていると、TVから「社会、人との関係性は自分自身を知ることになる。」と、就活中の20歳の学生(キャプション)がインタビューに答えていました。(局名等不明)

この発言を聞いて、何か「ほっ!」としました、この島国の人々も満更ではない、と。このように思えたのは歳の所為なのかもしれませんが。

自分と人々、自然そして自己との関係性に、自己(唯一性)が孤立者、単独者等となろうとも存在の根源の扉があるからです。


「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」


「資本」と「労働」との関係からの派生(または異次元?)かは精査していませんが、米国IT企業の製造工場の国内回帰(この島国においても)の報道が散見されるようになりました。

中国等の人件費高騰が大きな理由ですが、内国の雇用確保の効果も合わせて報道されていますが、生産現場は産業用ロボットの独壇場で、労働者が生み出した「技術」が労働者を排除していると考えることができます。

単純に「技術」=「資本(の側)」と捉えると、ことの本質を見逃すのではと思います。


選挙に行こう!

2012-12-11 10:19:49 | 未分類
12月16日は衆議院と国民審査の投票日です。

投票しても何も変わらない、当然です。
器の中身が変わるだけで、器そのものは変わりません。

器(体制)を変えるには、これまでの革命がそうであったように市民(暴力)革命です。
突然市民革命が起きるのではなく、器の中身の歪み、貧困、差別、圧政、搾取、干渉等の様々な要因に市民の蠢きが、幾重にも幾重にも折り重なった結果です。

「投票しても何も変わらない」は、経団連会長の原発推進発言、敦賀廃炉の公算が大きくなったことへの経済産業省幹部の「日本原電の経営問題になる」発言(12/11朝日)等と同質で、二項対立以前のお粗末な質です。


「政治と思想」(柄谷行人 平凡社)

「オキュパイ」、「反原発」のデモは、「投票」と同様に要因のひとつと考えていますが、今春読んだ「政治と思想」(柄谷行人 平凡社)において、柄谷はデモの重要性を重ねて書いていますが、現状ではデモの母体であるアソシエーションがなく創らねばと(第1部 2009年)。

第2部以降(2011年)では、反原発デモを称賛し民主主義には直接行動が必要と書いていますが「アソシエーションを創らねば」がスルーされています。

吉本隆明が「知の三馬鹿(柄谷・浅田・蓮實)」と揶揄した理由が分かります。
柄谷行人は、単に権力好きな評論家で哲学者でも思想家でもありません。(心酔者の方ゴメン)

* * *

僕「今回の選挙で、議会の混沌の中に、微かなコアが見えれば。」
彼女「無理、カオスのまま。」