Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

大江・岩波裁判 控訴審勝訴

2008-10-31 18:18:31 | 憲法・非戦・平和
大阪高裁で、大江・岩波沖縄戦裁判控訴審の判決が出ました。(08.10.31 14時)

「元隊長ら請求、二審も棄却 岩波・大江訴訟」(08.10.31琉球新報)記事抜粋
小田耕治裁判長は請求を全面的に棄却した一審・大阪地裁判決を支持し、梅澤氏側の訴えを退けた。原告は上告する。

当然の結果だと考えます。
この判決の意義等は、後日触れたいと考えています。

大江健三郎の初期の作品は結構読みました。
また、「セブンティーン」が読みたくて『大江健三郎全集全6巻』(新潮社1966年刊)を購入したこともありました。*
近年の作品は読んでいません、貧弱なイメージを強いるあの文体を評価する人もいますが、読む気になれません。

大江健三郎は、結構批判されています。
あの如何わしい風貌の本多勝一(一時のブームゆえ一冊も読んでいません)が、大江の本は一冊も読んでいないとした上で批判しています。

また、実話ナックルズRARE08.11月号に掲載されていたエピソードです。

『マスコミを手玉に取る「佐藤勝」の「剛腕ぶり」』同書59Pより大江関連要旨
大江健三郎は、自分を批判するメディアに直接反論するようなマヌケなことはせず、新聞社や出版社のトップと話をつけて批判を封じ込める、5、6年前には、「週刊朝日」の匿名コラムで新作をボロクソに批判され、当時の編集長を更迭させた。

大江健三郎は、一貫して国家主義、天皇制を批判するとともに民主主義者を自認しています。
また、井上ひさし、梅原猛、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子と九条の会を結成しましたが、九条の会自体は政党から独立した理念を謳っていますが、知る限りでは似非前衛党とそのシンパが各地の「九条の会」を担っています。

大江健三郎は、知性を纏った俗物と考えています。


小田実の追悼号となっています。(岩波ブックレット)

「セブンティーン」第2部「政治少年死す」より

おれは純粋天皇の、天皇陛下の胎内の広大な宇宙のような暗黒の海を、胎水の海を無意識でゼロで、いまだ生れざる者として漂っているのだから、ああ、おれの眼が黄金と薔薇色と古代紫の光でみたされる、千万ルクスの光だ、天皇よ、天皇よ! (1961年「文學界2月号」より)

*この全集は、後日数個の煙草に化けたため、今は手元にありません。


詩集 生きる その2

2008-10-29 20:55:14 | 未分類
谷川俊太郎ついでに ・ ・ ・

「二十億光年の孤独」(現代詩大系 第5巻 183Pより 思潮社)の最後のフレーズです。


二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした。


この詩篇は、若い生硬さと
孤独は虚無的でなく
また、若い哀切は快活で
そして、悲しみは、あくまで健康的です。

ここに、谷川俊太郎の人気の素因があります。


晩秋の月です。

友人夫婦揃って、谷川俊太郎のファン(?)がいます。
新宿紀伊国屋で、たまたま谷川俊太郎のサイン本があり友人夫婦へのプレゼントに購入しました。

が、まだ渡しておりません。
きっと喜ぶだろうなと思いながらも、会うとそのことを忘れてしまいます。


詩集 生きる  

2008-10-27 06:01:56 | 酔生夢死
ソファーでゴロンとながら読書をしていると、TVから谷川俊太郎の詩「生きる」に様々な人が、自分の「生きる」を書き連ねているとありました。

気になった一行があったものですから、直ぐに本屋に買いに走りました。
それが同書22Pの次の一行です。



『 クレヨンの先が丸くなること 』




詩集 生きる(谷川俊太郎with friends 角川SS)

「トロロ」さんの作品で、『使う人が丸くするのではなく、クレヨンが勝手に丸くなる』と書かれていました。
が、本人が考えている事柄より、もっと広がりがあります。

使う人は誰なのか、何を書こうとしているのか、何色のクレヨンなのか、どんなキャンパスなのか ・ ・ ・と。

使う人は  自分、好きな人、年上の人、未来の自分 ・ ・ ・
内容は  雪、犬、好き、思想、愛 ・ ・ ・
何色は  黄、赤、黒、水色 ・ ・ ・
キャンパスは  画用紙、自分、好きな人、未来、家族 ・ ・ ・

この一行は、「生きる」ことの小宇宙となっています。

僕は、自分の中の他者に、無色のクレヨンで関係性を描きたいと考えます。
ただ、クレヨンの先が丸くなっても折れても気付かないと思います。


世界大恐慌の気分

2008-10-26 16:51:19 | 未分類
米議会公聴会で、前FRB議長のグリーンスパンが集中砲火を浴びたと報道されました。

『自由競争主義に欠陥あった(08.10.25朝日新聞)』の要旨。

現在の金融危機の責任を追及され、部分的に誤っていたことを認めました。
また、前FRB議長が推進してきた自由競争主義の考えについて「欠陥を見つけた。それがどのくらい深刻なものかは分からないが、非情に悩んでいる」と発言。

グローバル経済の中枢にいた人間としては、あまりにも無責任な発言です。

この島国で進められようとしている「緊急総合対策」について、フォーサイトHP(08.10.21)に、次のような記事がアップされていました。

麻生・与謝野「緊急総合対策」は天下の大愚策

2006年当時、GDPデフレーターはマイナスというデフレであったが、その時に金融引き締めをするのは、明らかな政策失敗だった。この失敗のために今回の景気対策が必要になったのだとすれば、それこそ滑稽である。ちなみに、2006年当時、金融引き締めに積極的であったのは、当時の日銀理事で現日銀総裁の白川方明氏と当時の経済財政担当相で現在も同担当相の与謝野馨氏であった。とても、自分たちのしたことが失敗だったとは言えないだろう。(筆者:東洋大学教授・高橋洋一)

「世界金融危機」(Andrew Dewit 岩波ブックレット)67Pに『市場原理主義者は「自己責任」で「リスクをとれ」と強調するが、誰もリスクを語ろうとしない。』そのうえバブルが崩壊するまで楽観論をたれ流し悪化させる旨書かれています。

この指摘は、白川方明、与謝野馨にもあてはまります。

また、同書69P『小泉政権は、「構造改革」というブレーキを踏みながら、インフレターゲットに基づく金融緩和政策というアクセルを踏むという異常な政策を続けてきたのである。』と指摘しています。

どうも世界大恐慌が迫っている気分になってきました。



株、為替の乱高下は、当分続くのでしょう。


韓国デフォルト? 道草版

2008-10-25 05:53:28 | 未分類
その後の報道では、韓国は債務不履行(デフォルト)に緊張が走っていることが伺えます。
「韓国デフォルト?」は、2回で終了する予定が、横道に逸れてしまいました。
逸れたついでに、最近面白かった事象を。

韓国ついでに

公明党が民主党、国民新党にいいように弄ばれており、それがTV中継されています。
また、雑誌メディアにおいても、いいようにおちょくられています。
たとえ政局とは言え、「政党」としての「格」がまったくなく、支持母体の「カルト」が原因です。

以前は、公明党をオチョクル記事は散見される程度だったのに・・・

「年金100年安心プラン」と絶叫カルトしていた公約のオトシマエが着いていません。
(05総選挙公明党マニフェストⅡ-1-(2)『年金―「100年を見通す改革」を踏まえ、更に信頼できる年金制度へ』)

韓半島系をダラダラ書いてきましたが、今回はこれで終ります。



蛇足

久々にizanami(性別不明)の『エイッ ̄! かんしゃく爆発』のアップされているものを何本か読んでみました。
以前読んだときにも「悲惨」を覚えましたが、今回読んだ何本かは、書かれている内容が支離滅裂になっていました。

izanamiと称する方(複数?)にアドバイスしている方(産経関係者?)の質なのか、あまりにも素養が無さ過ぎて(無知そのものです。)、読むに耐えなくなっています。

本来の意図(嫌韓、反韓の醸成?)にとっては、逆効果となっています。