Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

シロイ、シロイ、朝日

2012-02-24 18:20:11 | 未分類
今月はほとんどPCを立ち上げていなくて、コメントを頂いた方に失礼をしてしまいました。

体調を崩したこと(風邪)もあり、いつもの様々な事柄の雑念がめり込み続けており、読みかけの何冊かに追われ、時間がとれませんでした。(言い訳?)

このような埋め草を書いていて気付いたのですが、今月は何冊かの月刊誌以外、単行本、新書、文庫など一冊も買っていませんでした。
日曜の朝日、日経、道新の書評欄は必ず目を通しているのですが・・・・

この反動が来月に来そうです。



朝日新聞は、小沢抹殺に社運が掛かっているがごとき報道をしてきています。

小沢裁判において「共謀認定 調書の採用がカギ」と、小沢を抹殺するために調書に描かれた検察ストリーを繰り返し紙面に掲載してきました。

2月17日にその調書のほとんどが採用されなかった裁判所の判断に、「調書以外の証拠 カギに」と、往生際の悪い自己矛盾が夕刊の紙面を飾りました。

2月23日の朝日新聞は一面トップで小沢一郎元民主党代表とのインタビュー記事を掲載しました。 詳細は24日の朝刊で掲載されました。

各種メディアでは、検察審査会の強制起訴議決は、偽検察供述調書に誤誘導されたと書かれ始めています。
それも検察の組織的作為で、その作為の決定的証拠が出てくるとネットに散見されます。

朝日の小沢抹殺スタンスに何の釈明もなく小沢にすり寄る様は、朝日は小沢一郎に白旗をあげたことを如実に物語っています。

2月24日の朝日新聞社会面で、石川知裕衆院議員を取り調べた田代政弘検事が事実と異なる捜査報告書を作成した問題で、検察当局が田代検事から事情聴取始めたと大きく取り上げられていました。

このような読者を馬鹿にした紙面づくりではなく、小沢裁判の公訴棄却を主張する見識があってしかるべきです。


道化師の蝶

2012-02-12 18:07:10 | 読書ノート
不覚にも風邪(幸いインフルエンザではありませんでした。)に罹り、主治医のところで血管注射を一本。

熱は一夜で治まったのですが、微熱があり寝床生活を強いられていました。
小難しい本は症状が悪化しそうで、彼女に文藝春秋3月号を買ってきてもらい、「道化師の蝶」(円城塔)と選者の選評を読みました。

なにせ意識不透明のまま目を通したので誤謬は否めませんが、読後感のメモを。

あっと言う間に、楽しく読めました。

論理的に異なっていると考えられるところが何箇所かありましたが、著者の認識と読み手の認識の差異で、どちらも肯定され否定される類でした。

また、この表現はふくよかに膨らみ派生するのに、一行で始末されていることを残念に思ったフレーズも幾つかありました。

シュレディンガー方程式なりハイゼンベルグの不確定性原理など量子論の考え方を日常生活の事柄(言葉)に置き換えると、このような理工系の人々が「ニヤッ」とする文章になると考えます。



「これは文字です」(2012.01.11)においてメモしましたように、「道化師の蝶」も同じように、エネルギーはスカラー量として読めますが、方向性は読み取れず、先哲の難儀さが垣間見えました。

作品中の「言語」を「林檎」、「イルカ」等に置き換えて読むことも出来ます。(述部はそれなりに読み替えが必要ですが。)
その方がもっと楽しめた気もしますが、著者に失礼かな?

選者の川上弘美は「シュレディンガーの猫」を引っ張り出して選評していますが正鵠を突いています、石原の選評はお話になりません。

(2012.02.10 記)