Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

マルクス者

2012-07-16 08:58:03 | 未分類
大飯原発再稼働

6月8日の野田首相は、関西電力大飯原発の立地自治体首長(福井県、おおい町)に対して、「関西を支えてきたと、敬意と感謝の意を表明」したが、原発が一基もない紀伊半島は、地元自治体が電力会社の札束攻勢を受け入れなかった結果で、国民の被爆リスクの観点からどちらの自治体に「敬意と感謝の意を表明」すべきかは明白だ。

原発立地自治体は、湯水の如くばら撒かれる金で新たな産業、雇用を創出することなく、原発を基幹産業としている首長連中の無能を隠蔽するために、原発再稼働が必要と考えざるを得ない。

毎週金曜日に官邸前で反原発を訴えるデモが参加者も増加しているが、60年の安保改定阻止の実力行使(国会突入)と同じく間接民主主義の限界がさらけ出されている。

何故、皇居前広場でないのか。

マルクス者

「さよなら吉本隆明」(河出書房新社)、「現代思想 特集 吉本隆明の思想」(青土社)を拾い読みする。


「さよなら吉本隆明」(河出書房新社)


「現代思想 特集 吉本隆明の思想」(青土社)

「ふしぎなキリスト教」(橋爪大三郎 大澤真幸 講談社現代新書)の印象があり「永遠の吉本隆明 増補版」(橋爪大三郎 洋泉社)を読む。

読む限り、吉本の思想を的確に、また著者自身との距離を見極めている。読後「共同幻想論」を再読しようと考えたが探し出せるかが問題。


「永遠の吉本隆明 増補版」(橋爪大三郎 洋泉社)


泉による女

2012-07-10 01:41:05 | 未分類
ちょっと一服

講義が終わり、地下鉄で北海道立近代美術館に直行する。



彼女と美術館2階のレストラン「ボーザール」で待ち合わせ。


食べかけのランチ

昼食後、「大原美術館展」を観る。
知人が、出品作品は貧弱で倉敷の本館は見ごたえがあると。

ルノワール「泉による女」は、全体にくすんだ色合いで、照明のため艶やかさがない。(傷むため?)
ちょっとがっがりした。


OHARA MUSEUM OF ARTより

僕が見過ごした高村光太郎「腕」を、彼女が教えてくれて、順路を戻る。
二人して「誰の腕だろう?」。


Pro Photo GalleryのHPより

東京都美術館で「マウリッツハイス美術館展」が開催されており、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』が展示されています。
彼女と見に行く予定ですが、まだ具体化していません。

パリ道中記手付かずです。
肩こりが復調しましたら、写真を整理し文を起こしたいと考えています。

「お詫び」

前回アップしました「虹」は、後半部分を削除しているため、タイトルと内容が齟齬していることをお詫びします。


2012-07-04 21:55:38 | 未分類
「棺一基 大道寺将司全句集」(太田出版)に目を通す。

辺見庸が序文、跋文を書いている。
辺見庸は、僕が僕であることを、生きる主体(実存)であることを証することに、大道寺将司の位相との深淵を絡めて書いている。

「僕は僕にあらず、故に僕なり」、「自己ならざる自己」と妄念している自分にとっては、立ち位置は明らかに異なっている。

であっても、辺見庸の序文、跋文は秀逸であり、一読の価値あり。

書名の「棺一基」は、『棺一基四顧茫々と霞みけり』(123P)より選ばれており、
また、注書き(東京拘置所で永山則夫君ら二名の処刑があった朝)のうえ『夏深し魂消る声の残りけり』(26P 194P参照)と詠われている。



棺一基 大道寺将司全句集 太田出版