Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

大晦日

2007-12-30 12:26:18 | 未分類
ちょっと一服。

商いも年末年始の休暇中です。
年末年始用の読み物を物色に、隣り街の本屋に行ってきました。
お目当ての5冊のうち4冊が在庫なしでガクッでした。

ここ何日か回転寿司やら有名店の寿司やらで、彼女と寿司三昧の日が続きました。
スーパーに飲み物を買いに行ったときに、彼女は惣菜コーナーの寿司を見て「食べたい。」と。
僕は遠慮しました。

大陸で新婚生活を送っている友人の母から、今年もキウイがダンボール箱一杯送られてきました。
その大量のキウイを見ると、つい笑ってしまいます。

みなさま、良いお年をお迎え下さい。



さて、これから年賀状を作るとしますか。


日本軍の強制

2007-12-29 06:49:37 | 憲法・非戦・平和
「検定意見の撤回」をせず、修正でお茶を濁して決着を図ろうとしています。
1609年に薩摩藩が琉球王国を征服し、明治政府が強制的に日本に組みこんだ「琉球処分」がいまも続いていると考えます。

「集団自決」に「軍の関与」復活 検定意見を実質修正(07年12月27日朝日)

沖縄戦の「集団自決」をめぐり、来春から使われる高校日本史の教科書検定で「日本軍の強制」が削除された問題で、渡海文部科学相は26日、教科書会社6社から出されていた訂正申請を承認した。「日本軍が強制した」という直接的な記述は避けつつ、「軍の関与」や「戦中の軍の教育」などによって住民が自決に追い込まれたと記しており、「集団自決が起きたのは、日本軍の行為が主たる原因」と読める内容になった。 以下略



教科書検定意見撤回を求める県民大会の大会決議を採録します。

教科書検定意見撤回を求める県民大会 大会決議文

 去る三月三十日、文部科学省は、平成二十年度から使用される高等学校教科書の検定結果を公表したが、沖縄戦における「集団自決」の記述について、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見を付し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させている。
 その理由として同省は、「日本軍の命令があったか明らかではない」ことや、「最近の研究成果で軍命はなかったという説がある」ことなどを挙げているが、沖縄戦における「集団自決」が、日本軍による関与なしに起こり得なかったことは紛れもない事実であり、今回の削除・修正は体験者による数多くの証言を否定し歪曲しようとするものである。
 このため、これまで口を閉ざしていた多くの体験者が子供たちに誤った歴史を教えることの危機感から、辛い体験や真実をようやく語り始めている。
 また、去る大戦で国内唯一の地上戦を体験し、一般県民を含む多くの尊い生命を失い、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられた県民にとっても、今回の削除・修正が到底容認できるものではないことから、激しい怒りを示し、そのうねりは県内全体を揺るがす力となって、沖縄県議会での二度の意見書決議、四十一の市町村議会全ての意見書決議へと結びつき、さらには県内地方四団体や民間団体が相次いで文部科学省へ要請するなど、県民が一丸となって取り組む結果となった。
 これに対し、文部科学省は「教科用図書検定調査審議会が決定することであり、理解していただきたい」との回答に終始し、検定意見の撤回と「集団自決」に関する記述の回復を拒否し続けている。
 また、今回の教科書検定に際して、文部科学省はあらかじめ合否の方針や検定意見の内容を取りまとめた上で同審議会に諮問していること、諮問案の取りまとめに当たっては係争中の裁判を理由にし、かつ、一方の当事者の主張のみを取り上げていること、同審議会では「集団自決」の議論が全くなされていなかったことなど、新たな事実か相次いで判明したのにもかかわらず、依然として対応を改めようとしていない。
 教科書は未来を担う子供たちに真実を伝える重要な役割を担っている。だからこそ、子供たちに、沖縄戦における「集団自決」が日本軍による関与なしに起こり得なかったことが紛れもない事実であったことを正しく伝え、沖縄戦の実相を教訓とすることの重要性や、平和を希求することの必要性、悲惨な戦争を再び起こさないようにするためにはどうすればよいのかなどを教えていくことは、我々に課せられた重大な責務である。
 よって、沖縄県民は、本日の県民大会において、県民の総音として国に対し今回の教科書検定意見が撤回され、「集団自決」記述の回復が直ちに行われるよう決議する。

2007年九月二九日    9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会)

(出典 世界臨時増刊号 沖縄戦と「集団自決」 岩波書店)

酒と薔薇の日々

2007-12-25 20:31:07 | 未分類
ジャズピアニストのOscar Peterson氏が、07年12月23日に亡くなりました。

ミスがなく強靭なタッチで超絶技巧と言われ、豪快な演奏と華麗なアドリブにより「鍵盤の皇帝」と呼ばれていました。

Jazz喫茶にも行かなくなり、車中で聞くことと、たまにCDを流すくらいで(愛犬が音量にビビリます。)、昔日の熱さは何処へやら。

珈琲を飲んでいて、BGMにジャズピアノの曲が流れると、癒しにも似た寡黙が訪れます。

Days Of Wine And Rosesは、僕のお気に入りの一曲です。 

合   掌




疎外の疎外

2007-12-24 06:19:43 | 読書ノート
読書ノートNo.20

読書ノートは、暫く中断していました。
このメモを取り終えるまでは読むまいと決めていた、買っておいた「ヘーゲルを読む」(長谷川宏 河出書房新社)を、誘惑に負け読んでしまいました。

「精神現象学」(長谷川宏 河出書房新社)を自分に落とし込んだところと、異なる部分は多々ありましたが、自分の中でメモをとる意欲が些細な事柄になってしまいました。

自分への言い訳です。

『個人の自己形成とかれ固有の現実性とは、共同体そのものの実現である。』は、私が共同体を獲得するための自己形成の日々は、ヘーゲルは『疎外の疎外』と言っています。
書かれているとおりであって、いまある疎外を自ら疎外する(疎外しかえす)ことで、共同体を獲得することとなります。



それと、あるフレーズを写す作業が、これで結構難儀なこともあります。
メモをとる意欲が肥大したら再び取りかかる心算でいます。


反トヨタ世界キャンペーン

2007-12-23 19:31:43 | 未分類
資本と労働の本質を炙り出す判決が名古屋地裁でありました。
トヨタ自動車の労働者の状況は、ルポタージュの手法が色々言われましたが、「自動車絶望工場」(鎌田慧 講談社文庫) でその一部か明らかにされており、現在も「女工哀史」 (細井 和喜蔵 岩波文庫) と同じ状況だと考えます。

トヨタ自動車過労死訴訟判決、原告が勝訴(07年11月30日 朝日)
 トヨタ自動車の堤工場(愛知県豊田市)に勤めていた内野健一さん(当時30)が02年に急死したのは過重な労働が原因で、労災を認めず、療養補償給付金、遺族補償年金などを不支給とした処分は違法だとして、妻の博子さん(37)=同県安城市=が、豊田労働基準監督署長を相手取り、処分取り消しを求めた訴訟の判決が30日、名古屋地裁であった。多見谷寿郎裁判長は、死亡は業務に起因すると認め、不支給処分を取り消した。

「自動車絶望工場」のその後の状況が「トヨタの闇」(林克明・渡邉正裕 ビジネス社)に書かれています。

労働者の置かれている状況は、一層巧妙に労務対策が行われており、トヨタ自動車労働組合が主役を担っており、この組合は労働組合であることを放棄しているどころか、労働者に敵対しています。

同書に国内販売台数とリコール台数がかかれています。
2004年販売台数1,738,968台・リコール台数1,886,931台
2005年販売台数1,700,744台・リコール台数1,886,923台
2006年販売台数1,681,063台・リコール台数1,339,906台.

この数値をみると、トヨタ自体の物造りの技術が低下しているとともに、不良品を国民に売って(国民はテストドライバー?)バレたらリコールで対応する企業体質です。
これは犯罪そのものと考えます。

また、同書によると「反トヨタ世界キャンペーン」07年09月09日から 09月16日にかけて数十カ国で展開され、トヨタ工場、日本大使館で抗議行動が行われ、国内でも名古屋、豊田、横浜、東京などで抗議行動が行われたと書かれています。

国内のマスコミは一切報道していません。
広告料日本一の前で沈黙することは、労働者の尊厳を踏みにじり、国民に欠陥車を売る犯罪企業と共犯であることを指摘しておきます。



先週は、夜の商いが無事終り、年内の山場を越しました。
商い仲間と打ち上げ(忘年会)で、美味しいビールを飲むことができました。
今朝の朝刊の書評欄に、今年のベスト20が載っていました。
読んだ本が4冊(2冊は立ち読みで読了、2冊は購入)入っていました。