Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

日本人の命を守る

2014-08-26 09:48:10 | 憲法・非戦・平和

7月1日の首相会見において、頓珍漢なパネルを使って「日本人の命を守る」とこの世のものと思えない表情で「解釈改憲」を宣言しました。

8月20日未明に起きた広島市の大規模な土砂災害に対して、首相の初動が批判されています。官房長官に促されて初めてゴルフを中断し官邸に戻り、なんと夕方に再び山梨の別荘へ、頭の中はこの世のものと思えない状態なのでしょう。

野党の首相の初動批判に対して、8月21日古屋防災担当大臣は「批判はあたらないし現実に支障は1つも起きていない」と発言しましたが、防災担当大臣は「人命の救助、人命の安全」の職務に徹する時間を、首相擁護の会見に時間を割いており、「現実の支障」そのものとなっています。

このメモで天皇制を云々しませんが、8月21日宮内庁は、両陛下は被害を大変心配しており、両陛下の静養を全て取りやめると発表しました。

首相一味が標榜するこの国の「伝統、文化、国柄」を毀損しているのは首相一味自らであり、具現化しているのは皇室と言えると考えます。

道警に◆◆玉を握られている「北海道新聞社」の本です。
廉価であり資料として重宝しています。

民間軍事会社「ピーエムシー株式会社」のCEO湯川遥菜がシリア北部のアレッポで「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」に拘束され(8/16)、尋問される映像がネットで流れています。(「ピーエムシー株式会社」HPを見ると失笑を禁じえませんが。)

第2次小泉内閣時に邦人3人(+2)が誘拐され全員解放(2004.04)、邦人1人誘拐されその後斬首映像流れる(2004.10)等が立て続けに起こりましたが、政府、マスゴミは「自己責任」を嘯いていました。

この度の湯川遥菜氏の誘拐に対して、7月1日首相会見の「日本人の命を守る」と見栄を切ったことから「自己責任」の言葉を政府、マスゴミは飲み込んでいると考えます。
「日本人の命を守る」と見栄を切った首相は、陣頭指揮を執っていません、情報収集を指示しているだけです。

「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」の資金源は、サウジアラビア、湾岸諸国が支援していると言われています。

首相は平成25年4月28日~5月4日にロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦及びトルコを訪問し成果を誇示していました。
だからこそ首相自らサウジアラビア、アラブ首長国連邦のトップに対して、「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」の情報収集(交渉パイプ)を行うべきです。
湾岸諸国歴訪は、経済ミッション(約100人)の連中にチヤホヤされた物見遊山だったのでしょう。

首相は、16日(拘束第一報)は山中湖畔でゴルフ、別荘に帰り翌日もゴルフ。
広島市の土砂災害ではプレーを切り上げて(官房長官に促され“嫌々?”)官邸に一旦は戻ったのですが、「日本人の命に軽重」(土砂災害の被害者とテロ組織に拘束された者)を付けているとしか見えません。

首相は、銃弾、砲弾、ミサイル飛び交う中で肉片が飛び血飛沫塗れになるのは他の日本人(自衛隊員)であり、自ら銃を手にするなど毛頭考えていません。
首相の「日本人の命を守る」ことは口先だけで、露ほども考えていないのでしょう。

日中の気温が下がるとともに復活の兆候が(一時的?)


愛犬大暴走

2014-08-18 10:23:41 | 酔生夢死

木田元氏が2014年8月16日亡くなられました。

ハイデッガー・フッサール・メルローポンティ等の現代西洋哲学の第一人者であり、哲学者そのものと考えています。
友人から「自分自身を考える糸口」となる本の紹介を依頼され、同氏の著作を一冊紹介したことがあります。
後日、友人から読後感とお礼の言葉がありました。

ご冥福をお祈りします。

 

愛犬は3月23日で15歳になり、老化が進んでいます。

3月某日 腹水が異様に溜まっており病院へ。5.5ℓ抜き体重が42kgから37kgに。心臓と利尿の薬処方される。

5月某日 腹部が張り出したため病院へ。身体への負担を考え腹水抜かず。ふらつく足腰のため炎症剤を注射。愛犬を見た獣医師は驚いた表情をしました、多分まだ生きていることに、だと思いました。

6月某日 自ら立ち上がることが出来ないときがあり、ハーネス代わりにバスタオルを腰に、常時巻くようになりました。利尿剤のため寝入るまでの間、頻繁に庭へ。

8月某日 ふらつく足腰なのですが、突然居間、庭で吼えながら疾走し続けること小一時間。多分に頭のネジが一本外れたのでしょう。その後、自ら立ち上がることがほとんど出来なくなりました。それまでは近くの公園へ散歩に行っていたのですが、以後、家の前をうろつく散歩を約30分くらい楽しんでいます。

8月某日 腹部が張り出したため病院へ行き腹水を抜きました。2.2ℓ抜き体重が33kgから31kgに。急激に痩せています、撫でると骨がリアルです。前回と同様に愛犬を見た獣医師は驚いた表情をしました。
獣医師が「食欲がある間は大丈夫です、食欲がなくなったら覚悟してください。」と。

ほとんど自ら立ち上がれませんが、手助けをして立ち上がると歩き回り、階段の上り下りをふらつきながらします。側溝を飛び越えようとして身体まるごと落ちたり、ちょっとした凸凹に躓いて腰砕けになったりしますが、散歩は大好きです。

そして、食欲だけは旺盛です。


資本主義の終焉 その2

2014-08-12 10:55:26 | 読書ノート

「暴 露 その1」(2014.07.12)にメモしましたように、新しい思想家、哲学者、啓蒙家が登場し、ジャン=ジャック・ルソーの国民に主権を認め主権のない政府を転覆することを可能とする思想が登場しました。

トーマス・ピケティの『21世紀の資本論』はカール・マルクスの『資本論第1巻』を「火の鳥」如く甦えさせ、収奪を否定し収奪者から全てを奪うことを可能(権利)とする思想に位置づけられるか?

「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫 集英社新書)

 

「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫 集英社新書)に目を通しましたが、経済、経済学の門外漢が頓珍漢なメモをしても、と躊躇していました。
が、同書の最後の1行を読み、「うっ」と覚え久々に「資本論」を引っ張り出した次第です。

本書は、利子率を指標とし、資本主義の構造変化、グローバル経済の限界状況を説明しています。

・資本の収奪対象となる辺境は、ほとんど残されていない。
・国家の内側に辺境を生み出し(格差の拡大、中間層の没落)収奪している。
・ 距離による時間差による収奪とともにコンマ以下の秒単位による電子・金融空間により収奪している。等

日本は資本主義の最終局面にあり、新たなシステムを構築するために、資本主義の崩壊を加速させない、財政健全化する等、その間にポスト資本主義の社会を用意する、と。

ただし、ポスト資本主義の社会がどういう社会であるか不明であり、衆智で模索すべきであると述べられています。

「うっ」となった最後の1行は

『資本主義終焉を告げる鐘の音がはっきりと聞こえています。』

この後に、『収奪者が収奪される。』と綴られていると読めたためです。


資本主義の終焉 その1

2014-08-07 22:05:49 | 読書ノート

「資本主義的私有の最後を告げる鐘が鳴る。収奪者が収奪される。」

(資本論 「第7編第24章第7節資本主義的蓄積の歴史的傾向」995Pより 大月書店)

略奪と殺戮による収奪によって「本源的蓄積」がなされ収奪は「法則」となり、この法則によっ、収奪者が収奪され、「資本主義的所有の社会的所有への転化」の過程(具体的な経過、道筋は述べられていない)が述べられています。

「21世紀の資本論」

「Le Capital au XXIe siecle」(仏語)、「Capital in the Twenty-First Century」(英語)
(パリ経済学院教授 Thomas Piketty 未邦訳ですが年末に出版とのこと)

経済、経済学は門外漢のため、英エコノミストの記事(日経ビジネスHP)、週刊エコノミスト等を参照しました。

本国より米国でベストセラーとなり、所得格差の深刻化な拡大への怒りがトーマス・ピケティを「21世紀のマルクス」と呼ばれています。

Amazon.comより

トーマス・ピケティは、新古典派経済学(標準的な限界生産性理論)での定説「資本主義で格差は縮小する(経済成長により資本家も労働者も豊かになる)」を、20世紀(1930 ~ 1970)の平等化の傾向は、大恐慌や戦争で資本が破壊された特異な例であり、19世紀から資本家と労働者の格差は拡大している、と否定しました。

また、資本収益率が成長率を常に上回るので、資本収益の増えるスピードが(資本家以外の)所得が増えるスピードを上回り、格差が拡大する、これを資本主義の根本的矛盾と呼んでいます。

新古典派経済学の経済学者から、資本収益率が高ければ資本蓄積が高まり、その収益が低下する収穫逓減が起こって「資本/労働」比率が一定の率に収斂するので、不平等が拡大し続けることはあり得ないと反論しています。

しかし、新古典派成長理論の元祖であるロバート・ソロー(ノーベル経済学賞受賞者)は、長文の書評で「ピケティは正しい」と評した、と。

トーマス・ピケティは、富の集中は資本主義の本質であり、先進的解決策として、全世界で富に課税すべきだと説いており、社会主義的なイデオロギーのにおいがします。

カール・マルクスは『資本論第1巻』で、資本が少数の資本家に集中して労働者が窮乏化して蜂起し、「収奪者を収奪する」未来(予言)を述べていますが、このマルクスの「窮乏化の予言」は「火の鳥」と化すのか ・ ・ ・

邦訳されましたら手にしようと考えています。


検証・法治国家崩壊 その3

2014-08-06 08:23:37 | 読書ノート

昔日手にした裁判官自らの暴露もの(書名等は失念)で、裁判官の給料は任官後約20年間昇給し「判事4号俸」になるが、「判事3号俸」に昇給するには最高裁事務総局の選別が働く旨が述べられていました。

「絶望の裁判所」の著者は、この「3号俸問題」はスルーしており、エリートが故に問題意識がなかったのではと考えます。
裁判官が最高裁事務総局の意思に背いた判決分を書くと、「判事3号俸」に昇給することはなく、退官まで地裁、地裁の出先、家裁のたらい回しになります。

検察庁は米国のポチですが、同書217Pに田中耕太郎最高裁長官は退官する際に、後任の横田喜三郎についてマッカーサー大使に「私同様の援助を」と伝えています。
ですから、米国と対等もしくは在日米軍が有事駐留とならない限り「砂川事件最高裁判決」は、司法を呪縛し続けます。

酪農家の兄弟(野崎美晴・野崎健美*)が自衛隊の電話通信線を切断した恵庭事件の札幌地裁(辻三雄裁判長)は、自衛隊は憲法9条に違反との主張に対して、「肩すかし判決」(自衛隊の合憲性については判断せず)をしました。

しかし、「長沼事件 平賀書簡 -35年目の証言 自衛隊違憲判決と司法の危機」(福島重雄他編 日本評論社 未見)のレビューに、『恵庭事件は角谷三千夫裁判官単独であったが、憲法問題を含むことから合議に回り辻三雄が裁判長になった、角谷三千夫裁判官は「悔しい」と言っており、違憲で判決ができており判決の直前になって判決の内容が変わったことが伺われる』旨が見受けられます。

同誌は福島重雄他編となっており、編者の「福島重雄」は「長沼基地裁判」において『自衛隊は違憲』判決した裁判官です。
前述したように福島重雄裁判官は家裁で終えており、辻三雄(その後の経歴不明)は普通のコースを歩んだと思われます。

「砂川事件」で、有罪判決を受けた元被告ら4人が2014.06.17に「公平な裁判を受ける権利を侵害された」として、東京地裁に再審を請求しました。

長沼ナイキ基地(北海道夕張郡長沼町馬追山 Google Mapsより)
ナイキ・ハーキュリーズミサイルは引退しペトリオットミサイルに更新されていると思います。森林法に基づき国有保安林の指定解除に反対する住民への助っ人に、級友がバスで現地に行っていました。

*野崎健美氏は㈱エーデルワイスファーム(北広島市)の会長をされており、以前商い仲間数人と懇談(憲法関連ではありません。)したことがあり、その時にハム・ソーセージの他娘さんが作られたレアチーズケーキ(商品化直前でした)をいただきましたが、大変に美味しかったことを覚えています。