Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

放射能汚染腐葉土

2011-07-30 10:34:31 | 未分類
今朝の日テレZIP(7/28)で、専門家が放射能汚染腐葉土は問題ない旨説明していました。
11000ベクレルの腐葉土を10:1で土に混ぜると、土壌の放射能は1000ベクレルとなる。
野菜は十分の一を吸収するとすると、100ベクレルとなる。食品の暫定規制値は500ベクレルだから健康に問題ない、と。

1キロ当たりの放射能は1000ベクレルに減少しますが、腐葉土の11000ベクレルの放射能の絶対量が減少した訳ではありません。
腐葉土は土壌改良の役割が大きいですから微生物に分解され必要な成分を野菜が吸収します。
施肥量のチッソ=40~60%、リン酸=10~20%、カリ=60~80%を野菜が利用(タキイ種苗HPより)しますので、この専門家の語る単純に十分の一とはなりません。

野菜の放射能の吸収だけが問題のようですが、その野菜は収穫されるまでの何か月間も11000ベクレルのセシウムの放射能を浴び続けていることが欠落しています。
このような野菜は触れることすら忌まわしいです。

また、清掃工場の焼却灰から放射性セシウムが検出され、8000ベクレルを超えたものは、埋め立てができず、施設内で一時保管するとの報道がありました。(「都内の家庭ゴミ焼却灰から放射性物質 8000ベクレル超、一時保管へ」2011.06.27 産経 記事略)

このような報道があるにも関わらずこの専門家は、11000ベクレルの汚染腐葉土で作った野菜は問題ないと、安全神話を撒き散らしているだけです。

マスコミに登場しもっともらしいコメントをする学者、教授、専門家は原発推進を使命としていると考えています。

(2011.07.28記)



追記(2011.07.30記)

中国の高速鉄道事故に対する日本のマスコミの報道を見ていると、福島第一原発人災事故の報道との落差がありすぎます。
中国政府、遺族・被害者、ネットの意見をフォローして伝えています。その内容は当然、反政府の主張が多くを占めています。

その一方で、福島第一原発人災事故については、住民の穏健な不満の意見だけを取り上げ、住民の東電等への示威行動、ネットに溢れている政府批判、反原発の意見などは一切無視し、原発推進を隠した御用学者達のコメントを垂れ流しています。

加害者である東電のスタンスを報道しないことに疑問を感じないのでしょうか。
外国政府の批判報道は露骨に行い、この島国の政府、東電への批判報道は行えないのか?

避難住民の世話、稲わらの回収、稲わら出荷農家、肉牛育成農家への説明とお詫び、腐葉土、肉牛販売店への説明とお詫び等は、国、自治体以前に東電の責務です。

視聴者・購読者のメディアリテラシーが試されています。


ビートたけし

2011-07-29 06:46:53 | 東電 柏崎・福島原発の放射能漏れ
ツービートの頃のビートたけしの毒舌に新しい切り口を覚えたものですが、1986年暮れの写真週刊誌『フライデー』襲撃でたけし軍団メンバー11人と押しかけ暴行傷害事件を起こしました。
その時点で、ビートたけしへの関心はなくなりました、「何故1人で襲撃しなかったのか。」が理由です。

案の定、彼の毒舌は反体制的な文化人、団体と称される人々に対して吐き、体制派の文化人、団体と称される人々に対しては批判せず無視のスタンスです。
ここに彼の巧妙な狡猾さをみることができます。

彼は地震が起きたら原発に逃げればよいと放言しており、原発に係る発言をフォローしていないことから、「原発文化人50人斬り」( 佐高信 毎日新聞社)に目を通しました。

佐高信の毒舌の類に対して様々な批判もあり、出自が原因のひとつと考えますが、姜尚中東大教授同様に「北朝鮮問題」はスルーします、人権が疎んじられていることに舌鋒鋭く企業社会批判を続けているのですが、逆にダブルスタンダードが炙り出されています。

その典型がこの書籍にも表れており、佐高信が原発おばさん「森山良子」、原発おじさん「C.W.ニコル」、「北村弁護士」とした方々が説明なく抜けています。


はまなすの花ですが、真紅ではなく明るい赤色です、珍しいとか。

1982年1月の「核戦争の危機を訴える文学者の声明」*を真っ向から批判した吉本隆明についても批判しています。
「『反核』異論」(吉本隆明 深夜叢書社)において、「反核兵器」は米国だけではなくソ連も同列に批判すべきだ、と自明のことが書かれていました。「原子力」についてはすんなり落ちなかった(科学の捉え方に異和が)覚えがあります。

「原子力」は核エネルギイの解放で、宇宙の構造の解明、物質の起源への接近の第一歩であり科学の本質である主旨だった記憶があり、原子力発電そのものを拒絶しないスタンスの理由になっていると考えています。

宇宙の構造の解明、物質の起源への接近は核エネルギイの解放とは直接関係のない所で進められています。

*同声明に署名した方々は、葦牙**HPで確認できます。
**「葦牙」は、民主主義文学同盟の『民主文学』1983年四月号の広告掲載を「赤旗」から拒絶(いわゆる『民主文学』四月号問題)で日共を離反したグループの文芸誌。

(2011.07.18記)


小沢一郎と秘書たちと

2011-07-22 06:43:44 | 未分類
東京地裁で、衆院議員石川知裕、元秘書池田光智、会計責任者の元秘書大久保隆規三人の供述調書の多くが証拠不採用となりました。

不採用となった調書には、「虚偽記載を認めた内容」、「小沢氏に報告し了承を得た内容」のものも含まれています。(参照 ゲンダイネット)

朝日の『「小沢氏に報告」元秘書の供述、証拠不採用 陸山会公判』(2011.07.01)より抜粋

審査会は石川議員と池田元秘書の自白調書の内容を根拠に小沢氏を「起訴すべきだ」と議決しており、小沢氏を起訴した検察官役の指定弁護士の立証は困難が予想される。

「立証は困難が予想される」とは、小沢一郎は真っ黒と検察の提灯記事を垂れ流していたことを忘れたようです。

厚生 労働省村木厚子局長の事件を境に、朝日の論調は「行け行けドンドン」から検察広報を担った報道責任をすり抜けるスタンスに変調しています。

asahi.comに何故か『田中良紹の「国会探検」』の「国民の敵」(2010.02.05一部抜粋)に辿り着くリンクが張ってあります。

主権者である国民が選んだ新政権が初めての予算案を組み、それを審議しようとしていた矢先に、「思い込み」によって現職議員*を逮捕し、「ガセ情報」をマスコミに書かせ、国民生活に直結する予算審議を妨害した日本の検察は民主主義の原理を無視した「国民の敵」である。民主主義の国でこんな検察はありえない。(*管理人注 衆院議員石川知裕)

田中良紹氏は検察を「国民の敵」とし批判していますが、朝日が検察の提灯記事を垂れ流した責任を検察に転嫁しようとする意図にしか読めません。

朝日の報道も検察に負けず劣らず「国民の敵」です。

参 照

『大マスコミが「1行」しか報じない 調書不採用決定文 衝撃の中身』(2011.07.07ゲンダイネット)より抜粋
供述調書38通のうち、11通を却下。残る27通の調書の全部を採用したのは、たった7通。それも池田光智元秘書が、小沢と秘書時代の石川の関係について「小沢先生が『コピーを取る時は用紙の裏面も使え』と、石川さんを叱った」と供述した調書など、事件の核心から遠く離れた内容ばかり。石川と大久保の調書は全面採用ゼロだ。
 一部採用の調書も、秘書同士や小沢との共謀を自供した部分は、ごっそり排除。実質、調書の8割以上が否定され、残ったのは“カス”のみ。元秘書3人の経歴、土地購入費として小沢から4億円を借り入れたこと、収支報告書の「期ズレ」を認めた程度で、実体は「無罪判決」の予行演習みたいなものである。

(2011.07.10記)



追記(2011.07.20)

今朝の朝日新聞社会面に笠間治雄検事総長インタビュー記事が社会面に掲載されていました。
「陸山会事件の証拠不採用 検事総長 改革を後押し」(2011.07.20)記事略

また、Asahi Judiciaryには「特捜部の体質改善のため国税、監視委、警察との連携を強化 笠間検事総長インタビュー」(2011.07.20 全文は読めません。)記事略

両内容とも笠間治雄検事総長自ら陸山会、小沢一郎に対する検察の捜査を全面的に擁護するものではなく疑問を投げかけるものです、
笠間治雄検事総長にそのように語らせることにより、報道を放棄した朝日新聞の責任を曖昧にする意図が透けて見えます。

邪推を断ったうえで雑感をメモします。

小沢一郎は米国に対して「対等」な日本を模索していましたが、米国は日本を「属国」の位置に押し留めるために、国内の「対米従属派」を総動員して小沢一郎の失脚を策しました。
マスメディアでその任にあたった1人が、CIAの手先との噂のある朝日新聞主筆船橋洋一だと考えます。当ブログでも何度かメモしましたが朝日の小沢一郎に対する論調は読むに耐えないものでした。

昨年暮れに船橋洋一は朝日新聞主筆を退任(退社)し、後任に若宮啓文が後任になりました。
前述しましたように厚生 労働省村木厚子局長の事件以降、朝日の論調は変調し出しましたが、年明け以降から検察広報を担った報道責任をすり抜けるスタンスが鮮明になっています。

朝日新聞社内の「対米従属派」が敗退したのかは分かりませんが、盲目的な「対米従属」から舵を切った事は言えると考えます。

朝日新聞社は、小沢一郎に関わる一連の報道姿勢に対しての総括が必要です。




北海道新聞社の高田正幸氏が2011.06.30付けで退社しました。
『ニュースの現場で考えること 「退社の理由はひと色ではない」』(2011.07.11付け)


山下洋輔

2011-07-21 08:45:27 | 未分類
久しぶりに彼女とライブに行ってきました。
sapporo city jazzの山下洋輔のピアノを聞きに。

彼のピアノは、思考が疾走し、果てに自爆する一瞬を覚えます。
彼女は、今は亡き本田竹曠のピアノがお気に入りです。

山下洋輔と小笠原拓海のドラムが真っ向勝負しましたが、切れがいまいち(特設テントの影響?)のドラムは、最後まで引き下がりませんでした。

柳原旭のエレキ・ベースは、三人に埋没していました。

米田裕也のアルトサックスは、乾いた艶めかしさがあり、聞き惚れました。
彼女は、耳に突き過ぎと語っていました。

山下洋輔ニュー・カルテットのメンバーは、山下洋輔(p)、米田裕也(as)、柳原旭(el-b)、小笠原拓海(ds)の四人です。


official guide bookより

ジーパンにデジカメを忍ばせて、盗撮をしようとしていたのですが、すっかり忘れて聞き惚れていました。
テント内は満員で、皆さん食事、ワイン等をテーブルにひと時を楽しんでいました。
僕は、ビールを飲みながら ・ ・ ・


ホワイトロックミュージックテント
sapporo city jazz HPより


なでしこ

2011-07-20 06:47:23 | 未分類
サッカーの女子ワールドカップドイツ大会決勝で、なでしこジャパンがPK戦の末、米国を降し初優勝しました。

マスメディアが、一斉に「日本」と「東北」を叫び出しました。

ひと言、「ウザイ!」です。

見応えのあるゲームでした。
延長後半ロスタイムに、ゴール前にドリブルで切り込んできたFWモーガンを、DF岩清水がスライディングで倒し一発退場になりました。

GK海堀とFWモーガンの一対一を消しました。
フェアープレイの観点は別として、最後の山場として印象に残りました。

『週刊金曜日』(2011.07.15/855号)の「子供に押し付けられる がんばろう日本(道徳教育)平館英明」を読んで。

学習指導要領に基づく道徳教育の現状がレポートされており、子供たちが自ら考える事を去勢する有様が、理由の如何を問わず「だめなものはだめ」(会津藩の什の掟「ならぬことはならぬものです」が教科書に掲載*)と刷り込むことが行われています。

非人間的な飼育(教育ではありません)が教室で行われています。
なぜ駄目なのかを考えることをさせない、考えることをしない人間を世間に送り出しています。

文科省は、お上の言うことに従順に従う市民を飼育しています。たかだか百数十年の文化と言えない戦前への復古の何ものでもありません。

「日本」と「東北」の絶叫がここ暫く続くことを、文科省は喜んでいることでしょう。



裏庭のなでしこ

被害者である放射能汚染ワラを販売した農家と放射能汚染肉牛を出荷した農家を加害者としていることに、東電は一切のコメントを出しません。

東電の会長、社長は、きっとほくそ笑んでいるのでしょう。


*什(じゅう)は、会津藩における藩士の子弟を教育する組織
什の掟
一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言をいふ事はなりませぬ
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです