気付けば明日から6月、日々の営為に埋没することなく、雑読、妄念、メモ書き等が辛うじて保たれている今日この頃です。
自由は屈従である
IS(イスラム国)邦人人質事件の政府の対応を検証した検証委員会の報告書が、5月21日に公表されました。
報告書の総括において、「政府の判断や措置に人質救出の可能性を損ねるような誤りがあったとは言えない」としています。
何故、2氏とも殺害されたのでしょうか、「政府の判断や措置に誤り」があったからです。
トルコ、フランスでは人質が救出された事例があるのに。
無知は力である
アヘ内閣は5月21日、東京電力福島第一原子力発電所事故に関連し、韓国が日本からの水産物輸入を規制しているのは世界貿易機関(WTO)協定に違反するとして提訴しました。
(「原発再稼動 その3」にメモしましたように実際には提訴しないと読んでいたのですが。)
東京電力福島第一原子力発電所事故による日本産食品の輸入規制は、65カ国とEUで行なわれています。
国家は自国民が、放射性物質に汚染または汚染の可能性のある食品を摂取することを防ぐことは当然だと考えます。
平成26年度の農林水産物・食品の輸出額順位は、1位香港 2位米国 3位台湾 4位中国 5位韓国(農林水産省HP) です。
香港や米国ではなく何故5位の韓国なのでしょうか。
福島第一原発からの放射能雲による放射性物質の拡散・汚染地図を見ると、とてもではありませんが、福島県及び近隣県で(首都圏を含む)生産される食品は口にできません。
生産者も消費者も被害者と考えています。
*4月6日から福島第一原発周辺の「放射線モニタリングポスト」が軒並み高い数値を示し始め、福島第一原発方向からの風が吹いていた常磐自動車道・南相馬鹿島SAでは、毎時55μSv(マイクロシーベルト)と通常線量の1000倍を記録、直後福島県は、40ヵ所のモニターを“機器調整中”とし測定を止めました。(週プレNEWS 「周辺地域で線量が1000倍に急上昇!」2015年04月27日)
福島県の発表を鵜呑みにした「機器の故障」の報道(4/7毎日・日経 4/8東京外)ばかりで、風向きで高線量だった地域についての突込みが皆無です。
「彩果の宝石」(トミゼンフーズ)
ゼリー菓子です、「ミント味」を食べた後「カモミル味」を口にしたところ、口中「納豆味」となりました。
戦争は平和である
「戦争法案」を読んでみましたが、正直なところ良く分かりません。また、国会審議中継(何故か初日5/26の審議NHKは中継せず)及び報道を見ても、ますます分からなくなってしまいます。
◎自衛官のリスク(死、負傷等)に対して、「国民のリスクが低下する」、「木を見て森を見ていない」の答弁は、一体何を言っているのでしょう。
正規軍だけが敵ではなく、一般市民に便衣兵が混在していると一般市民と区別がつきませんので、自衛官は常に死、負傷等の危険に晒されますし、一般市民を殺戮する危険が付きまといます。
また、敵国となったこの島国に対してのテロの危険が増大し、国民のリスクが飛躍的に高くなります。
◎後方支援の地域が「戦闘地域」になったら「反撃せず撤退」するから「武力行使とならない」の答弁は、一体何を言っているのでしょう。
何処に撤退するのでしょう、戦闘で補給(部隊)を絶つことは当然のことで、退却先に待ち構えて殲滅を図ることでしょう。敵は前方にしかいないと考えること自体が信じられません。
撤退中に包囲されたら、「反撃」しませんから部隊ごと「捕虜」になるだけです。
戦争法案の報道、国会中継から、小泉内閣の郵政民営化の国民合意を促す時に採られた「B層 *」対策と同質と考えます。
アヘ首相を始め内閣閣僚を支持する「B層」へのキャンペーンであり、「戦争法案」の「死」、「血」のイメージを極力避け、「B層」に「よく分からないけど、すごい」と思い込ませています。
「B層」が、戦争法案は自衛隊員の「死」、「血」、この島国にテロの危険性を招くことに気付くと、内閣支持率が急落しますので、アヘ内閣は短時間の勝負に徹していると考えます。
*郵政民営化政策に関する宣伝企画を請け負った(有)スリードが、小泉政権の支持基盤として想定したもので、『マスコミ報道に流されやすく「IQ」が比較的低い』層と定義。
*「自由は屈従である」「無知は力である」「戦争は平和である」は、『1984年』 (ジョージ・オーウェル 早川書房)より。