Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

ワールドカップ雑感

2010-06-27 07:35:27 | 未分類
拒絶感

民族主義(ナショナリズム)や愛国心(パトリオティズム)、またゲマインシャフトやゲゼルシャフトのネイションを論ずるものではありません。

早朝(6/25)の日本(3:1)デンマーク戦を見ての雑感です。
前半のMF本田圭佑、MF遠藤保仁のフリーキックからのゴール、
後半のMF松井大輔と交代したFW岡崎慎司の流れからのゴールと見応えがありました。

終盤にFW 大久保嘉人と交代したDF今野泰幸のプレーに期待したのですが、プレーするまでもなくノーサイドになりました。
DF中澤佑二は、半歩遅れているように見えました。

実況アナ(5ch)が、「魂」、「日本」、「日本人として」、そして『私たち日本人の誇りだ!』と絶叫していました。

誇りに思う』ことと『誇りにする』ことは、まったくの別物です。
『日本人の誇り』ではなく、「代表選手自身(岡田監督、スタッフ)の誇り」です。
ファン、サポーターのワールドカップ開幕前の代表チーム、岡田監督への罵詈雑言は、ファン、サポーター自らへの罵詈雑言でないことからも明らかです。

この貧困なる無思考は、大変危険です。

私(私たち)は、「代表選手自身(岡田監督、スタッフ)の誇り」を讃えることが出来る(これはこれで大変喜ばしいことと考えます。)ことにすぎません。



室蘭の有名な納豆です。少量生産のため食べる機会がありませんでした。
今朝の朝食にいただこうと思います。

パク チソンのパフォーマンスが光った、韓国(2:0)ギリシャ戦について、中央日報に残念なことが書かれていました。
『日本人の誇りだ!』の行きつく先の無思考と同質と言えます。

【噴水台】サッカーと経済 (10.06.14 経済部門次長ホ・クィシク)より抜粋
『韓国が2対0で降したギリシャは財政危機の震源地だ。 倉庫を空っぽにしてぶくぶく太る、いわゆる豚(PIGS:ポルトガル・イタリア・ギリシャ・スペイン)の代表走者だ。』

韓半島は儒教文化圏だと思っていましたが、違うようです。
五常の徳性を高め五倫関係を維持する教えが、文化の基底にあると考えていたのですが。*
「倉庫を空っぽにしてぶくぶく太る、いわゆる豚」、なんと醜い表現なのでしょう。

*五常(仁、義、礼、智、信)、五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)


生物多様性

2010-06-25 04:28:24 | 未分類
前半、フリーキックから本田、遠藤ゴール!

今年は「国際生物多様性年」として、①生物の多様性の保全②生物多様性の構成要素の持続可能な利用③遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分)及び生物多様性の2010年目標(生物多様性の損失速度を顕著に減少させる)を達成するための認識を高めることが目的となっています。

日経BPネットの「生物多様性の重要性と保全の難しさ 喪失の危機が人間生活に深刻なダメージを」(08.12.25 鷲谷いづみ)を読んでいましたので、店頭にあった岩波ブックレット「生物多様性入門」(鷲谷 いづみ)に目を通しました。

「生物多様性の重要性と保全」について、図画入りで分かりやすく書かれています。

人間の生活は、自然(生物多様性)から様々な恩恵を受けているが、その自然が壊れつつあるから、自然保護(保全)しなければ、持続的な人間の生活が成り立たない。

ただそれだけのことで新しい思想は書かれていませんでした。
自然をダシにした資本主義体制に対する社会民主主義そのものです。

資本家の生活は、労働者の様々な労働を搾取することにより成り立っているが、搾取しすぎて労働者が生き死の瀬戸際にあるから、労働者の保護(法整備、賃金、厚生等)をしなければ、資本家の豊かな生活は持続しない。

地球温暖化はエセ科学であることが濃厚と考えており、自然は穏やかなものではなく、猛々しいものと考えています。
自然界は人間に対して、一斉に枯れる(ゼネスト)、不稔(サポータージュ)、渇水(ストライキ)、ウイルス(毒ガス)、大災害(無差別テロ)等を仕掛けています。
改良主義で、猛々しい自然界の反撃を凌げる、管理できると考えているところが愚かであり浅はかです。

生命誕生から約40億年ですが、現在の瞬間を切り取っただけのことで、1000年後、1万年後、100万年後の視点がありません、つまり、著者の人間そのものの哲学が欠落していることを物語っています。

特にこの類の啓発、啓蒙、入門等の書籍に多いのですが、自分自身の日常生活のスタンス(哲学)が書かれていません。さらに「生物多様性の保全」は他の団体(企業、NPO、行政)に放り投げた結論で締めくくっています。
著者にとって、「生物多様性の重要性と保全」は飯の種のための、単にスローガンなのかもしれません。無批判に地球温暖化を是としていていることからも言えます。

また、人種間の子孫が雑種として否定すべきと読める内容(P9交雑の否定、P13日本人一人ひとりの個性である種内の多様性の保全)があり、日本人は人種の雑種の典型である視点が欠落しており、また人種間の婚姻を否定することになります。
これは様々な格差の固定化(性、教育、金銭、文化、出自、肌等)に連なる思考となる芽そのものです。
 著者は、意識せずに書いたのかもしれませんが、あまりにもお粗末で、専門○○○○の典型です。


生物多様性の説明は秀逸な入門書になっていますが、それ以外は哲学の欠落した内容です。

約30億年後の地球は、両極にだけ水分が存在(現在、水素3kg/秒、ヘリウム50g/秒が地球から宇宙へ散逸しているため。)し、約50億年後には、太陽は地球の公転軌道付近まで膨張するとみられています。
このような視座からは自然、人間の「存在」が明確に照射されます。
逆説的比喩の洗礼を浴びますが ・ ・ ・

このような時間軸を持たないにしても、240万年の原人ホモ・ハビリスに始まって、旧人ホモ・ネアンデルターレンシス、新人ホモ・サピエンス・イダルトゥ (16万年前に絶滅)等と、多くのひと属は絶滅しています。進化の過程を見ますと、ホモ・サピエンス(誕生から26万年経過)もやがて絶滅するのでしょう。

ただ、自然の生態系の一部に組み込まれた「ネオ・ホモ・サピエンス」の出現が用意されているのかもしれません。


二大政党 その2

2010-06-24 06:30:35 | 未分類
二大政党は、民主党の分裂により実現します。

民主党が絶対多数をとることにより、自民党の政権復帰は絶望となり、自壊が加速します。
民主党内の「分配」対「成長」、米国に対して「対等」対「従属」、「積極財政」対「緊縮財政」などの対立軸を見ることが出来ます。

小沢は、55年体制の自民党内の派閥による首相輩出の方法は、冷戦終結、グローバル化の情勢、社会党に匹敵する政党が無いことから、民主党一党ではそのものの基盤が危ういことを、熟知していると思います。

この対立軸をもとに分裂し、同時に自壊が加速する自民党から議員をそれぞれ吸収し、二大政党が出現します。
ただ、民主党は自壊が加速する自民党を吸収消化して分裂かは、今のところ判断がつきません。

自民党は、ロートル(老頭児)達の政党としては、残るかも。新党がいくつか出来ましたが泡沫政党でしかないと思います。

比例区など廃止し(少数意見無視)でもしなければ、最初に書いた「その後なのですが・・・」が現出しないのかな。

7月11日、僕は投票に行きます。



たまに自宅でビールを飲みます。
このコップ(Baccarat)は、優れものです。
注ぐだけで、きめ細やかな泡、7対3(黄金比?)となります。
ホテル、レストランで飲むプロの注いだビールと同じです。
お気に入りです。


二大政党 その1

2010-06-19 08:13:35 | 未分類
以前に書きましたように、二大政党による政権交代の常態化による社会体制の変質を期待しているところがあります。
市井人の生活(文化)、権力構造の再構築、民主主義の仮構等が照射されます。問題(関心がある)は、その後なのですが・・・

ここからは、僕自身の夢想ですので笑ってやって下さい。

根っこには、2007年のとん挫した大連立があります。

07.10.30の福田首相と小沢民主党代表の会談
07.11.02の大連立提案
07.11.02の民主党が大連立拒絶
07.11.04の小沢代表辞任

当時の産経新聞(07.11.04)から小沢のコメントを引用します。
『2日夜、党の役員会で(連立政権協議などに関して)提案したが残念ながら認められなかった。代表として不信任を受けたのに等しい。福田首相に対するけじめをつける必要がある』

小沢は、ねじれ国会に苦しむ福田首相など眼中にはなく、政界のガラガラポンの契機にしようと考えていたと思います。

今回の民主党の表替えは、小沢主導で行われ、思惑通り支持率がV回復しました。
マスゴミは、「小沢」、「反小沢」の構図で、市井人に民主党支持を煽っています。

今回の参院選後に、民主党が絶対多数を取らなければ、僕の夢想もとん挫します。
民主党と自民党の二大政党は、自民党が勝手に自壊しており、対極になりえません。


近くの公園のつつじです。2色の花が付いています。


6.23

2010-06-16 06:15:03 | 未分類
新聞各社が60年安保を取り上げています。
今日(6/15)は、樺美智子さんが亡くなられて50年となります。

白黒テレビの国会を取り囲んだデモ隊の映像と、紙面の報道写真を鮮明に覚えています。
また、三井三池争議、浅沼社会党委員長刺殺事件についても鮮明に記憶にあります。
当時、白黒テレビの向こうの、月光仮面、白馬童子、鞍馬天狗、少年ケニア等と同じ世界の物語と思っていたと考えます。

敗戦後初めて、人々は体制の客分から市民になった瞬間ではと思います。
昨年の衆議院選についても、客分から市民になった瞬間と考えます。

同時代を生きた吉本隆明が、「60年安保、半世紀目の問い」(10.06.15朝日)で、次のように語っています。

『昨年の政権交代も、大衆の力の現れじゃないですか。生活が苦しくなり、先行きが見えないことに、反応した。何かを変えようとしている点で自民党よりは進歩的な、民主党を選んだ。もう革命なんかなくても、政権交代している。大きなところでみれば、進歩といえるんじゃないでしょうか。』

単純に肯けません、「オイッ、ちょっと違うだろう!」と。

同記事で、石田雄(東大名誉教授)が、次のように語っています。

『市民とは実は、もともと横並びではなく、内側にいろいろな「格差」をはらんでいた。そうした格差を、下からの声を聞くことを通じて、不断の問い直しの契機にしていくこと。それができれば、丸山真男さんの言う「永久革命としての民主主義」が展開していくでしょう。
 昨年の政権交代も潜在的には、そうした民主主義へのささやかな希望があって実現したものと思っています。』

単純に肯けません、「オイッ、かなり違うだろう!」と。

以下、毎日新聞昭和のニュースより引用。


安保阻止で17万人が国会包囲(1960年05月26日)


樺美智子さん死亡(1960年06月15日)


新安保条約自然承認(1960年06月19日)