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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング373. 小説:小樽の翆302. 雪国の街の必需品

2021年01月22日 | drawing

 

 さて雪の降る日は、午前中は家で仕事、午後はたまったスケッチの着彩でもしていようか。

そうしているうちに、陽も陰り出すので散歩の時間だ。

散歩から帰ると、翆が帰り道の途中にある生協によって食材を抱えて帰ってくる。

寒いからお鍋だな。

なにしろ調理が簡単だし、暖まるし、お酒の肴にもなるし・・・。

お腹も膨れて、翆ーとよぶと、いそいそとやってきてアチキに抱きついて厚い唇のキスだ。

そのまま二階に抱えていって、淫らに燃えてゆく。

そんな毎日が規則正しく、判で押したように続く。

それが雪国の我が家の暮らしだ。

そう思っていたらスマホに電話がかかってきた。

翆「アチキー、今日はスポーツジムの日だよん」

おっと、忘れるところだった。そんなわけで、いそいそとスポーツジムへ出かけなきゃ。

突然、そんなイレギュラー感が心地よい。

でもエアロビクスやウェィトコントロールといっても、その後の食事を美味しく頂くために通うといったらよい。

・・・

ジムを上がると晃子さんと鉢合わせした。

そんなわけで、3人で文さんの居酒屋へゆくことになった。

仲間とともに居酒屋へ向かう道中の気分が、とても爽快だ。

このイレギュラーな感覚がいいね!

・・・

居酒屋にいったら・・・

文「アチキの好きなハニーウォッカを入れといたよ」

さらにイレギュラーな展開だ。

オオッ!、ウォッカに燻製にお鍋だ・・・。

判で押したような平凡な1日になるはずの予測が、イレギュラーな展開が続き、変化ある時間になった。

そしてウォツカでしたたかに酔いつぶれ、アチキは千鳥足で帰って寝てしまった。

ゴメン翆!

平凡な1日という予想と、違う事が起きるってことは、やはり幸せな冬の時間なのだろう。

スポーツジムと居酒屋は、雪国の街の必需品だな。

コメント
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