さて雪の降る日は、午前中は家で仕事、午後はたまったスケッチの着彩でもしていようか。
そうしているうちに、陽も陰り出すので散歩の時間だ。
散歩から帰ると、翆が帰り道の途中にある生協によって食材を抱えて帰ってくる。
寒いからお鍋だな。
なにしろ調理が簡単だし、暖まるし、お酒の肴にもなるし・・・。
お腹も膨れて、翆ーとよぶと、いそいそとやってきてアチキに抱きついて厚い唇のキスだ。
そのまま二階に抱えていって、淫らに燃えてゆく。
そんな毎日が規則正しく、判で押したように続く。
それが雪国の我が家の暮らしだ。
そう思っていたらスマホに電話がかかってきた。
翆「アチキー、今日はスポーツジムの日だよん」
おっと、忘れるところだった。そんなわけで、いそいそとスポーツジムへ出かけなきゃ。
突然、そんなイレギュラー感が心地よい。
でもエアロビクスやウェィトコントロールといっても、その後の食事を美味しく頂くために通うといったらよい。
・・・
ジムを上がると晃子さんと鉢合わせした。
そんなわけで、3人で文さんの居酒屋へゆくことになった。
仲間とともに居酒屋へ向かう道中の気分が、とても爽快だ。
このイレギュラーな感覚がいいね!
・・・
居酒屋にいったら・・・
文「アチキの好きなハニーウォッカを入れといたよ」
さらにイレギュラーな展開だ。
オオッ!、ウォッカに燻製にお鍋だ・・・。
判で押したような平凡な1日になるはずの予測が、イレギュラーな展開が続き、変化ある時間になった。
そしてウォツカでしたたかに酔いつぶれ、アチキは千鳥足で帰って寝てしまった。
ゴメン翆!
平凡な1日という予想と、違う事が起きるってことは、やはり幸せな冬の時間なのだろう。
スポーツジムと居酒屋は、雪国の街の必需品だな。