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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング355. 小説:小樽の翆286. アチキ流

2021年01月04日 | drawing

 

 新年は、ゆるやかな仕事始まりかと思ったら、今日は月曜日だから小樽市内の商店街は一斉に店が開いている。

それに翆の話では、まだ入院している茉莉さんも母子ともに順調だと聞いている。むしろ元気すぎて暇をもてあましているようだ。つまりアチキの回りは、みんな暇!。

最近アチキは、スケッチづいてる。といっても眼前の風景を、そのまま描写する写生意識は皆無であり、画面に塗りひろげた筆や絵具が偶発的に描き出す模様から、新たな風景を発見している。見立ての技法と読んでおこう。

例えば、描いている視座が海の上だったとしたら、写生的な技法に拘っていては物理的に描けない。そこで、見立ての手法が必要になる。そのほうが写実的に描くよりも、その場の空気をより明確に伝えられそうだ。

そうすると次第に現実の風景とは、かけ離れてゆく。だがそこに冬の冷たさや空気といった新しい表現できれば、それでよいだろう。

それは、アチキ流の描き方だ。

そんなわけで、午後からバスで小樽郊外のスケッチに出かけた。時折吹雪、時折晴天の繰り返しだ。そうしているうちに陽も暮れだした。暗くならないうちに街へ戻らねば。

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