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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング361. 小説:小樽の翆290. モデルの斡旋業者!?

2021年01月10日 | drawing

 

 うわっ!、川霧が発生して地味。サギがいる。

小樽もついに色の無い真冬の世界になっちまった。こうなると郊外のスケッチも、食傷気味だけど、感染が増えている街中よりましだろう。

この色の無い世界を幽玄の美と比喩した輩には申し訳ないが、そんな墨絵みたいな絵画への関心は、アチキはわかないですねぇー。

というのも、あらゆる要素をそぎ落とした禅宗の世界じゃあるまいし、そんな簡素な美学をアチキは、持ち合わせていない。

やはり冬の小樽には、カリフォルニアの明るい色が欲しい。だってカリフォルニアの明るい色が白い雪に映えるんだよね。

カリフォルニアの明るい色をイメージしながら、画材屋へ絵具の調達にゆく。やはりウルトラマリンバイオレットは、大変綺麗な色だけど、アチキの趣味じゃない。

「昨日はありがとうデス」と明菜さんの声が聞こえた。

思わず、「ごっ、ごっ、ご苦労様!」、どもったけど。

明菜「あのねえ、美希姉ちゃんが、クロッキーのモデルはダメかなぁー、聞いてこい、というの。ここ叔父さんがいて調度よかった」

いるもなにも、毎日画材屋に足を運んでいますから・・・。

「もちろん、OKよ。一気にモデルが増えた」

あの体型だから、スタイルいいよなぁー。ついでに玲香姉ちゃんもいかが?」

明菜「えっ、あのデブ姉ちゃんが・・・」

「クロッキーは人体のお勉強だから、スタイルの良し悪しは関係ないのよ」

思わず調子に乗って言ってしまった。言ったら取り消せない。

明菜「じゃ、玲香姉ちゃんにも相談してみる」

「ついでに、小春さんも・・・」

明菜「ゴム買いたいから、裸婦モデルしたい・・・だって」

おおっ、これで少なくとも3ヶ月分のローテーションができた。

なんだ、アチキは、裸婦モデルの斡旋業者!?か・・。

でも、とても若くて、生きのいいモデルさん達ばかりだ・・・。

まあ、そんな用事でもつくらないと、小樽の冬は、越せませんよーーと思う。

さて今日は、久しぶりに翆と房チャンの店へ飲みにゆこう。あっ!、自粛中だ。

早く帰って寝るほかない。布団に入って寝るときが一番幸せ感を感じるというのも、雪国ならではの感じ方だ。

オオッ、寒寒・・・。

・・・

小樽の街は今日も雪が降り続いている。

コメント
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