書道家Syuunの忘れ物

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高名な理論物理学者でも原発不要で充分賄えるという暴論

2011-08-03 22:41:14 | 読み解けば‥‥
高名な理論物理学者でも原発不要で充分賄えるという暴論

日本化学会という日本で一番大きな学会がある。この日本化学会には例のノーベル賞をもらった大学者などが在籍するのは言うまでもないことである。しかも、入会するにはそれなりの専門職かその推薦がないと入会出来ないと言うものである。
その機関誌というのが「化学と工業」という専門雑誌で、100ページにも満たない薄い本が定価2,000円の値を付けている。

                          クリックで全文
この8月号は写真の通りだが、「巻頭言」に「ダウンサイズのすすめ・A Proposal for downsizing」という記事がある。(PDF全文)
この文章はネットでは、化学会会員でないとpdfでも閲覧出来ない時あるが本そのものは誰でも見られるというものである。
この「巻頭言」というは英訳版もあって、日本化学会の重鎮が随筆の様な話を書く。
だから7月号では=「有機合成化学」と「シーラカンス」をつなぐものは?=と題して東京工業大学の岡田典弘教授が書いている。
さて、この8月号は米沢富美子・慶応大学名誉教授(理論物理学者・元日本物理学会会長)が書いているたわいもない自宅のリフォーム工事に関してである。そのリフォームで不必要なものを発見したと言う話なのだが、それがなぜか福島原発事故に繋がる。
挙げ句の果てが
原発停止による電力不足で日本の経済活動が低下すると主張する向きもあるが、国内の原発54基を全部停止しても、必要最小限の電力供給は可能だ。節電、省エネ機器、自然エネルギー発電などで、十分まかなえる。」と書く。
その根拠は何なのかと言えば
生き方の変革を迫られている」であり、
原発の真実を伝えること」であり、
省エネ機器や安全な発電法の開発によって、例えば10年後を目標に原発不依存の仕組みを作り上げること
と言うのだそうな。
この意見はどこかで聞いたことがあるなと思ったら、何と2011年8月3日の毎日新聞の社説「社説:再生可能エネルギー 原発代替は十分可能だ」と全く同じ主旨だった。
そして、この米沢先生は、早い話毎日新聞の編集委員氏がいう「江戸時代に戻ったとしても」の議論と同じように、経済大国を止めスローライフで暮らそうと言う議論である。

確かに、既に高額な年金生活者である米沢先生や高額所得の論説委員氏は多額の蓄えがあるからそれで良いだろう。しかし、一般庶民はそれでは明日の生活にも困る。
働いてる企業が海外に出たら、翌日から失業して新しい働き口もない。それどころか若い人たちは希望をなくして日本を捨てるかも知れない。
結果は、日本は日本でなくなる。

そして考えることは福島第一原発事故を津波で起こしたが、同じ地震と津波に遭った第二原発や女川原発は事故を起こすどころか再起動も可能だと言うことである。
例えば、クルマは事故を起こすから危険だから禁止せよという議論は原発についても言える。それをどの様に制御してより安全なものに作り替えて行くのかと言うのが科学者の本分だろう。
小学校5年生のとき知能テストでIQ175を自慢している話がWikipediaにはでて来る。
73歳の老人にはもう日本の産業も経済的な繁栄も興味はないだろう。
しかし、日本が沈没しては困るというのが我々庶民である。
そして、頭がよい人間が決して社会的に有益かどうかというのは、ルーピー鳩山、人間以下菅、その他‥‥だけでなくここでも示されたと言うことである。

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