書道家Syuunの忘れ物

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中国への投資は、ユニクロ・グローバル企業にとっても博打でしかない

2012-10-12 23:57:28 | 読み解けば‥‥
中国への投資は、ユニクロ・グローバル企業にとっても博打でしかない


カメラメーカー: Panasonic
カメラモデル: DMC-GX1
レンズ: LUMIX G VARIO PZ 14-42/F3.5-5.6
撮影日時: 2012-10-07
焦点距離: 14mm (35mm 換算焦点距離: 28mm)
絞り値: f/8.0
露出時間: 0.0020 秒 (1/500)
ISO 感度: 160
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: 風景
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 4.2 (Windows)


先日従兄弟(いとこ)の葬儀に代わるお別れ会があった。従兄弟が客死して、しかも独身だったから葬儀も行われなかったからである。
そのお別れ会のあとは、お清めと称しての(少しずつメンバーの減る)イトコ会で会食があった。それで何やら1500年代からの大昔の話で盛り上がったと言うのが真相で話は尽きなかった。しかし、その中で最年少だったのが小生syuun。
中には、よく電話が掛かってくるインターネットの話には、「パソコン使ってませんから」と「いつも断る」という「ネット情報難民」もいた。
どうもそこでの話の情報は、もう年寄りなので新聞とクチコミぐらいなのではないかという印象が何か伝わってきた。


カメラメーカー: Panasonic
カメラモデル: DMC-GX1
レンズ: LUMIX G VARIO PZ 14-42/F3.5-5.6
撮影日時: 2012-10-07
焦点距離: 14mm (35mm 換算焦点距離: 28mm)
絞り値: f/4.5
露出時間: 0.0063 秒 (1/160)
ISO 感度: 160
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 4.2 (Windows)




カメラメーカー: Panasonic
カメラモデル: DMC-GX1
レンズ: LUMIX G VARIO PZ 14-42/F3.5-5.6
撮影日時: 2012-10-07
焦点距離: 14mm (35mm 換算焦点距離: 28mm)
絞り値: f/7.1
露出時間: 0.0025 秒 (1/400)
ISO 感度: 160
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 4.2 (Windows)


それで考えてみれば、新聞は本当のことを伝えているのかといつも思うことである。
朝日新聞を読んでいれば、戦後民主主義のマトリックス(映画にあり)社会からの覚醒を何とかさせないように睡眠剤として注入されているようである。
その一方で、読売新聞では日本経済という分野である一定の「呪縛」をかけて、その催眠から目覚めないように努力しているように見える。
その読売新聞の経済的な呪縛とは~
「日本経済は破滅の方向に向かっているから、グローバル化して日本から出で行け、だから日本経済を全て曝してしまうTPPなどは大賛成」と言う立場である。

それは正に週刊新潮2012年10月18日号の記事

つまり『日本国債』は暴落するのかしないのか!
本屋の棚を二分する
『日本沈没本』vs『日本常勝本』著者たちの批判大合戦」


と言う記事そのままであって、当然読売新聞は財務省が主導する「『日本国債』は暴落」の立場であろう。
しかし、財務省は日本国債の安全性をアピールしているから、実は日本国内向けと海外向けとはダブルスタンダードのように使い分けている。

それで平成24年10月12日(金)に読売新聞と産経新聞に掲載された「2012年8月期連結決算」についての記事の比較で、その新聞社の立ち位置というものが良く分かるものである。
こう言う場合、昔は情報独占があってその記事を検証する方法がなかった。
しかし、今ではファーストリテイリングの連結決算書はネットで公開されてpdfで容易に読むことが出来る。


ここで読売新聞の見出しでは

ユニクロ最高益(拡大文字)・8月期716億円 海外出店 奏功」と書かれている。
その一方で、産経新聞では

ファストリ来期連結『売上高1兆円超』拡大路線 収益と両立課題(拡大文字)」なのである。

ここでどちらがファーストリテイリング連結決算書に書かれている「経営成績」の分析に近いのかである。


この記事で書かれている数値というのは動かし様がなく同じである。
面倒なので決算書の「経営成績」をそのまま書いてしまうと----

売上高9,286億円(前期比13.2%増)、営業利益1,264億円(同8.7%増)、経常利益1,252億円(同16.9%増)、当期純利益716億円(同31.8%増)と、増収増益を達成いたしました。これは主に、海外ユニクロ事業、およびグローバルブランド事業が大幅な増収増益になったことによります。」

「海外ユニクロ事業の当連結会計年度の業績は、売上高1,531億円(同63.4%増)、営業利益109億円(同22.9%増)、グローバルブランド事業の売上高は1,530億円(同23.3%増)、営業利益は145億円(同65.4%増)となっております。一方、主力の国内ユニクロ事業の売上高は6,200億円(同3.3%増)、営業利益は1,023億円(同3.6%減)と若干の減益の結果となりました。上期は既存店売上高がプラスに転じ、営業利益も前年同期比で増益になりましたが、下期は春物販売の不振、天候不順による夏物販売本格化の遅れにより既存店売上高が減収となり、夏物処分も拡大したことで、減益となりました。


ここで抜き出してみると***************
売上高9,286億円---営業利益1,264億円
内訳
国内ユニクロ事業
売上高6,200億円---営業利益1,023億円
(単純計算-16.5%の利益)

海外ユニクロ事業(主に中国、韓国、その他アジアなど)
売上高1,531億円---営業利益109億円
(単純計算-7.1.%の利益)

グローバルブランド事業(gu及び、米国も欧州など)
売上高1,530億円---営業利益145億円
(単純計算-9.47%の利益)
内訳
ジーユー事業
売上高約580億円---営業利益約50億円
(単純計算-8.62%の利益)

売上高約950億円---営業利益約95億円
(単純計算-10.00%の利益)
(米国は赤字)

ここでの分析は単純に大きく分けて国内と海外とすると
国内はguを含めると
(総売上と利益の数値合計は合っていない)
売上高6,780億円(73.2%)---営業利益1,073億円(84%)
海外合算
売上高2,481億円(26.8%)---営業利益204億円(16%)

アジア限定にすると
売上高1,531億円(16.5%)---営業利益109億円(8.5%)

いろいろ数値を並べたが、単純計算でファーストリテイリングの売り上げの73.2%が日本国内であって、利益は84%を稼ぎ出す。
その一方で、アジア中国などでは16.5%の売り上げしかなく利益は全体の8.5%。
そして単純利益率は、日本国内の半分。
又、利益率の低いguと同じくらいしか他の海外事業で利益が上がっていない。

このことから読売新聞と産経新聞の見出しでは「拡大路線 収益と両立課題」の産経新聞の見出しが正確であることが分かる。

いずれにせよ、ユニクロは儲け頭である国内ユニクロ事業が不振になれば潰れてしまうと言う事が分かる。
そしてイオンが中国での利益が5億円に満たず、利益率において日本国内の10分の1だと以前述べた。
それと同じような中国での利益率は日本国内の半分以下。
要するに、ほとんど原価に近い価格で売っているのではないかと言うことと、店舗拡充による投資の負担が過大であることであろう。

そして、この過大投資は中国の経済と中間所得層の増大を前提にしているのであって、もしそうでなかったらいずれ国内の利益を食い潰さない限り維持できない。

やはり中国への進出は、大きな賭というより危険な博打であると言うほかしかない。

ちなみに日経新聞がこんな提灯記事を書いている。

ユニクロの2倍の速度で成長するお化け企業  編集委員 田中陽

こんな記事を読んでもしかたがないほどの馬鹿馬鹿しいもので、儲からない「g..u.」事業のベタ誉めである。
例えば、こんなふうに

では、現在の20年8月期の5兆円構想はどれほど現実味があるのだろうか。柳井氏が思い描くユニクロ事業だけで5兆円はどうかわからないが、ファストリにはユニクロ以上の成長力を秘めた事業がある。
それは、若者向けの低価格衣料品を手掛ける「g.u.」(ジーユー)の存在だ。

 ジーユーといえば、ユニクロの価格帯よりも約3割安い衣料品を扱う姉妹店のような存在として06年10月にスタート。当初は鳴かず飛ばずだったが、09年に「990円ジーンズ」を発売、大ブームとなり飛躍のきっかけをつかんだ。今年の春はAKB48の前田敦子(当時)を起用、海外のファッショントレンドを基調にした「ゆるパン」を大々的にPRしてヒットに結びつけた。

しかし、ジーユーは国内売り上げの10%でしかなく、かつ利益率はユニクロの50%近い。
このあとこの事業の絶賛しかない。
具体的な利益率などは書いていない感傷論である。

だから読んでもしかたがない、日経新聞の提灯記事だった。


読売新聞は、翌日全面広告だった。

だから 提灯記事を書いたわけだった。



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