書道家Syuunの忘れ物

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書道展・常識・非常識/表彰式、祝賀会編

2007-02-24 23:08:10 | ちまたの噂・雑記事

書道展・常識・非常識/表彰式、祝賀会編

今日で、今月3度目の表彰式、祝賀会だった。
こういう表彰式や祝賀会というものは、「日常」ではない。
だから日常と同じような服装で参加してしまうと非常に場違いな感じとなる。
丁度結婚式に普段着で参加するようなものだ。
結婚式に、普段着で参加すれば場違いだけでなく「失礼」「バカにしている」と捉えられても不思議はない。
だからこの点、書道展は昔から「最高賞・グランプリ」、「特別賞・特選」に相当する女性は「和服」というのが通り相場だ。
今日は「先勝」というのに、結婚式の披露宴が午後からあったから、その参列者と区別がつかない感じもあった。
では「晴れ着!!」これが決まりか?と言えばそうでもない。
要するに、服装も個性でありその人なり服装で結構だ。
しかし、周りが華やかな装いをしているときに、一人だけ「普段着の類」では受賞を喜んでいない風にも見えるのである。
だから、ここ何年か山崎種二記念特別賞の女性(先生)は着物か又は、それなりの洋装だった。当然今回の第57回展の受賞者も着物だ。
しかし、委嘱大賞の女性9名のうち着物が7名だった。
こうなると、着物以外の女性がやたらと「みすぼらしく」見えるから不思議なものだ。
特に、1人の受賞者が地味、もう一人が何やら街着に近いものだったからそう思った。
これは、筆者の主観だし、男性は溝鼠ルックだから見るに値しないというところである。
やはり「ハレ」の場所には「ハレ」の着物は必然だろう。
実は、「地味」な方は「着物??」と暗に言われていたのだ。

ここで断っておくと、県書道展で山崎種二記念特別賞や委嘱大賞という審査委員、委嘱作家の賞は「最高賞・グランプリ」ではない。

「最高賞・グランプリ」は、受賞者代表として謝辞を述べる賞を貰った賞である。

だから、県展なら公募の県知事賞が「最高賞・グランプリ」である。
当然、表彰式での「授与」の順番は
知事賞が最初。
最後に委嘱大賞、山崎種二記念特別賞である。
筆者も昔委嘱大賞(準)を戴いた時、一番前に座っていながら最後に授与されると言うのに奇異に思ったものだ。
しかし、公募展とくに県展、市民展など公官庁が絡むときは公募最高賞がグランプリである。
即ち、審査委員、委嘱作家の賞などと言うものは、付け足しの賞なのである。

ならば、毎日書道展や書道芸術院展などはどうかというと、審査会員、会員(審査会員候補)、無鑑査、公募の順である。

なぜそうなのかと言えば、出品作品の大きさで判断することが出来る。
たとえば県展では、公募は一時期畳一畳分(90×180)だった。一方審査委員、委嘱作家は1.1m2以内、即ち公募の半分だ。(今は会場の都合で全体に小さくなっている。)

同様に、市民展では、無鑑査では公募の半分程度、審査委員は又その半分だ。

一方、書道芸術院展では、審査会員、審査会員候補は毎日展公募寸法(60×180、その他)。無鑑査は、半切程度。公募はさらにその約半分だ。

だから、賞の授与の順番は審査会員‥「峰雲賞」、審査会員候補‥「書道芸術院大賞」「同準大賞」「白雪紅梅(旧中村)賞」、無鑑査‥「院賞」「毎日賞」「特選」「秀作賞」、公募‥「準特選」「佳作」「褒状」「入選」となる。

そして、受賞者代表は、「書道芸術院大賞」受賞者1名だ。

要するに、地方の官展は「素人」を相手にするのに対して、中央の書展は「プロ」を相手にするという大きな違いがあると思われるのである。

ところが、どうもこれを混同する先生がいるらしい。
今日の祝賀会の受賞者の言葉の順番が
山崎  →  委嘱大賞  →  知事賞の順番だった。
おまけに、トップの山崎賞の先生が長々と述べるものだから、正直言って「白けてしまった」。
既に、指導者としての「先生」だから「一言」でいいのだ。
苦労話は、「自身の受賞祝賀会」でしてくれと思ったものだ。


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