書道家Syuunの忘れ物

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書道家の奇々怪々・「内閣総理大臣賞 吉田さんが個展」

2010-07-16 11:44:47 | ちまたの噂・雑記事
書道家の奇々怪々・「内閣総理大臣賞 吉田さんが個展」

産経新聞(web)に「内閣総理大臣賞 吉田さんが個展」として
「書道を通じて長年、日中交流に努めてきたことなどが評価され、今年の産経国際書展で内閣総理大臣賞を受賞した吉田玉雲(ぎょくうん)さん(83)=群馬県富岡市=の個展『書心逍遥』が、千代田区神田紺屋町のギャラリーやまざきで開かれている。」とある。
こういう記事にはほとんど目にとめないのだが、群馬と聞いて種々調べてみた。
「吉田玉雲」と言う名は、群馬県展の事務局を7年つとめていたこともあって、どこかで記憶している様に思ったがよく分からない。
Web検索してみると産経国際書会副会長と言うことらしい。
群馬県展の委員(審査会員)という記憶もなく、当然(社)群馬県書道協会の役員という記憶も当然ない。
まず最新の第60回記念 群馬県書道展覧会作家名鑑には名前が載っていない。少し遡って見て第58回(平成18年)展にも名前が載っていない。
それで最終的に(社)群馬県書道協会会員名簿(平成18年10月1日)で調べてみたら載っていた。
このときの経歴は、産経国際書会副理事長なのだが、群馬県展では委嘱作家(無鑑査)だった。だから当然群馬県美術家名鑑にも載っていない。

群馬県展で委嘱作家に推挙されるくらいだから群馬県内のどこかの団体に所属しているか、団体出品していそうなものなのだがよく分からない。
書風を見ると、大字書系。
これは徳野大空系の書家が多い富岡の地域に特徴的であって、今でも毎日書道展大字書部で活躍されている作家が多い。
しかし、こういう書の世界というのは不思議なもので、地元では全くと言って無名と言うこともあり得る。
特に、群馬県が主催者に名を連ねる官展。
公募点数2,000点を楽々越え、総出品者が3,000点にも迫ろうという大展覧会で無名というのも珍しい。
従って、「産経国際書展で内閣総理大臣賞を受賞」など地元紙では報道されなかったし、産経新聞を取っている人ぐらいしか知らない。

元々産経国際書展というのは、今やメジャーではなくなった感がある状態では、益々そうである。
実は書だけの展覧会での書道展に関し、国立新美術館での開催状況でそのランクが決まってしまったような感がある。
毎日書道展は全館借り切りで国立新美術館で1ヶ月。
読売書法展は2週間。
産経国際書展は、東京・池袋サンシャインシティワールドインポートマートAホールと言ったところである。 (入賞・入選作品をはじめ約3,100点・Webより)

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