福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

女のわかれみち

2007-02-16 00:51:57 | 大学院時代をどう過ごすか

飛行機の搭乗中の楽しみの一つは、各種新聞を読めること。客室乗務員が乗客に新聞を配ったのち、乗客の皆さんはどのようにして新聞を広げるのでしょうか?

ある種の確率で、テレビ欄からページをめくる方がおられます。大抵、そう言う方は私と同じくらいの年齢です。実は、私も同類です。昭和40年前後の高度成長期に育った世代です。娯楽があまりなく、テレビが生活の必須アイテムになっていたのです。そのため、新聞も真っ先にテレビ欄から見てしまうのです、今日はどんな番組があるかと。

最近、『演歌の女王』という、ドラマを観ています。売れない女性演歌歌手の生き様をコメディータッチで描いているのですが、彼女の唯一の小ヒット曲が「女のわかれみち」です。彼女の人生の選択において、どちらの道を選ぶか? そうしたシーンに、この曲が流れながら少女時代の彼女が今の彼女に問いつめるのです、「あんた、どっちを選ぶの?」と。

研究者人生も、結構シビアな「わかれみち」が多いですね。時には、研究やめようかな、なんて。でも気がついていたら、研究を続けている。

大学院時代には、結構いろいろ悩みましたね。雪国育ち(?)のせいか、考えて、考えて、考え抜いて行動する癖がついている私は、「わかれみち」にさしかかると、なかなか選択できないでいました(今でもそうですが)。こっちの道を選んだらどうなるか、あっちの道を選んだら後悔すんじゃないか、と頭のなかで人生シュミレーションプログラムが走ってしまうのです。

最後は、自分自身が、今なにが一番したいか、を優先させた選択をしてしまったように思います。そのため、肉親にも周りの多くの方にも大変ご迷惑をかけたことと思います。人様からみれば愚かな選択のように捉えられていたのかもしれませんね。

『演歌の女王』のヒロイン・大河内ひまわりも、人生の「わかれみち」で本当に愚かな選択をしてしまうのですが、その選択の根っこに共感してしまうのです。それによって、結構ヒドイ目にあうんですけどね。

大河内ひまわりの小ヒット曲「女のわかれみち」の作詞作曲は、歌バカ堅三郎です。ドラマのテーマソングは、平井堅。飛行機の中で読んだスポーツ新聞によると、平井堅が初めて演歌に挑戦した作品が、「女のわかれみち」とのことです。


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