日本の森林資源活用に追い風が吹いてきている ように感じるのは私だけでしょうか。第 5622回の「鳥居と日本建築」でもねずさんに日本では日本の木材を使う方が理に適っていると教えてもらい ました。
何とか、日本の森林資源を有効に活用する方法を構築して、先人が残してくれた貴重な財産を活かし、国土の強靭化にも なり、雇用も生まれるという好循環をとりもどしたいものです。
その背中を押してくれるような記事がありました。
四国新聞社 | 香川のニュース より 2015/02/10
違法な森林伐採に関するセミナーを聞く機会があった。発展途上国では、規制を無視 して森を切り材木や製品として海外に輸出する業者が後を絶たないという。そこで紹介されたさまざまな対策の中で、興 味深い試みが「森のエコラベル」だ。
ドイツに本部を置く国際組織の「森林管理協議会(FSC)」が、違法伐採や周 囲の環境に配慮しない乱伐を行わず、持続的な森林経営を行っていることを審査し、お墨付きを与える認証制度だ。認証 を得た森の製品に、緑の木をデザインしたエコラベルを付けて売ること で、違法伐採の製品を市場から排除する力となる。
欧州では、家具はもちろん、ポケットティッシュや電車の切符など多くの製品にラベ ルが付いて売られている。世界中でFSCの認証を得た森林は1200カ所、1億7600万ヘクタールを超える。
だが、FSC製品を日本で見かけることは少なく、市民や企業の関心は低い。認証を 受けた森も35カ所に過ぎない。2000年2月に日本で初めてFSC認証を取得した速水林業(三重 県)の速水亨社長は「国内外の取り組みのギャップは非常に大きい」と話す。
関係者が今、注目しているのが、大量の木材関連製品が使われる20年の東京五輪・ パラリンピックだ。
万一、関連施設で違法伐採製品が使われていることが発覚したら、国際的な問題にな る。「使う木材はすべてFSC認証材にする」くらいの野心的な目標があれば、日本の取り組みも欧州に少しは追いつく だろう。(K)
こんな認証制度があるとは知りませんでした。これは、上手く利用すれば日本の森林資源を有効利用する大きな武器に なるのじゃないでしょうか。
政府・農林省がこれを日本として採用してしまうのです。そうなると、輸入木材の制限の大義名分が出来、日本の木材の 利用が一気に増えることになります。
欧州に追いつくなんてことじゃなく、日本が世界を引っ張ると言うことにもなり世界一森林資源を大切にしてきた先人の 遺産にも報いることができます。
本当は一番有効利用していた鯨のように、日本の精神の分からない外国から環境や動物愛護などで何かと言えば世界から 責められることばかりの日本もたまにはこちらから日本の素晴らしさを世界に知らしめようじゃないですか。