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団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

自動車社会の終わり

2009年08月01日 | 日本再生

  第3593回で取り上げた「GMはクルマを作るな」を書いたトッテンさんが続いて自動車社会の終わりを書いてくれています。

  アシスト:コラム(Our Worldより

  No.884 自動車社会の終わり

  自動車社会の終わり

・・・略

狭い日本と違い広大な国土をもつアメリカでも、自然に合わせて生きていくことを学びつつある。車社会アメリカで、ビッグスリーの自動車メーカーのうちGMとクライスラーが破綻したことは、自動車の時代の終焉を意味するからだ。もちろん日本の政治家やエコノミストたちは、政府の介入によって自動車メーカーは復活して元に戻るだろうと主張する。しかしどんな延命を図っても、GMが経営破綻したように自動車社会も終わりを迎える。

一つは、これまでのように新車を購入できるアメリカ人が激減するからだ。政府が財政破綻し、企業、そして職を失うことで個人レベルでも借金返済が不可能となり、社会全体が破綻に向かう。これまでオバマ政権は不良債権を隠し、旧来のシステムを動かし続けるために新たな融資をおこなってきたが、そんな自転車操業を永遠に続けることはできない。

もう一つは、数年前ミネソタ州でミシシッピ川に架かる州間高速道路の橋が崩壊し、数十台の車が川に落下する事故が起きた。アメリカの自動車社会を支えるためには、高速道路や一般道路を維持し続けなければいけないが、財政破綻した国家はそれができない。道路や橋梁の老朽化が進むほど、自動車社会の危険度も増すのである。・・・中略

自動車会社の破綻は、安くて豊富なエネルギーに支えられた文明が限界にあることのサインだと、オバマ大統領はじめアメリカのエリート層、そして日本の支配層は認めたくはないだろう。しかしGMの復活のように、アメリカの自動車社会の復活がないことをみとめ、エネルギーの使い方を改め生活様式を変えなければ、その後の苦しみはますます大きくなるのである。

  クルマ社会が収入の面から来ると言うのは面白いですね。案外これが一番クルマ社会からの脱却の一番良い方法かもしれません。
  というのも、私は昔からサラリーマンが車を持つのはおかしいと思っていました。特に若者は殆どクルマに奉仕するために仕事をしていると言うような状況でした。
  車両代にガソリン代、保険料に税金と金食い虫としか言いようがないのに皆がこぞってクルマを持っているのは自動車会社に奉仕しているとしか思えない

  それでも、私たちの時代は車を持つことが夢だったのでそれでも辛抱できたのでしょうが、生まれた時から家に車があった今の若者たちにとっては我々ほど車が魅力のあるものではないようです。
  そうであれば無理して車を持つこともなく只でさえ少なくなった収入をもっと有効に使う方が良さそうです。

  こうした収入の少ない社会を作り上げたのもトヨタを筆頭とする自動車会社が自分の儲けのために派遣社員などの制度を積極的に取り入れたからでしょう。
 自分が作っている車を買うことも出来ないという酷い格差を作ってしまった自動車会社が自分で自分の首を絞めたと言ってもいいのじゃないでしょうか。
  フォード自動車の創設者ヘンリーフォードが自社の社員が買えるようにと開発した
A型フォードで大成功したことを考えると何とも皮肉なことですね。

皆で、車を捨てましょう!