昨年はGMが年末の販売台数を操作してトヨタに逆転されるのを阻止しましたが今年はもうどうしようもなくなったようです。とうとうトヨタが販売台数でもトップに立ったようです。もっとも、どちらも販売台数の減少でそれどころじゃないのかもしれません。
トヨタ世界販売、初の首位 GMに60万台差 2009/1/22
経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は21日、2008年の世界販売台数が前年比10.8%減の835万5947台だったと発表した。トヨタ自動車(ダイハツ工業、日野自動車含む)は前年比約4%減の約897万2000台で、60万台超の差をつけてトヨタの初の年間世界一が確定した。
世界的な自動車不況が深刻化しており、トヨタも急速に販売が落ち込む中、経営危機でリストラを迫られたGMは減産規模が大きく、77年間守ってきた首位を明け渡した。GMの900万台割れは4年ぶり。
GMはガソリン価格の高騰で大型車の販売が急減。08年秋以降は金融危機による世界的な景気悪化の直撃を受けて一段と販売が悪化し、資金流出の加速による経営危機が深刻化した。
北米は前年比21.1%減と大幅に減少。欧州も6.5%減と減少に転じ、アジア太平洋地域が2.7%増にとどまるなど新興国で伸び悩んだ。(共同)
しかし、世の中わからないものですね、わが世の春を謳歌していたと思ってたトヨタもここまで業績が悪くなるなんて経営陣も誰一人想像もしていなかったのじゃないでしょうか。きっと、いよいよ我々の天下が来たと密かにほくそえんでいたのじゃないでしょうか。GMだってまさか破綻しそうとは驚きです。数字をいじってまで世界一の面子にこだわることもなかったでしょうに。ここまで急激な変化を誰が想像したでしょうか。
果たして、クルマの世界はこれからどうなって行くのでしょうか。トヨタが世界一の座を守って行くのか、それとも業界自体が斜陽産業になって行くのか。電気自動車の時代が来るのか。一年経ったこの業界がどうなっているのか想像もつきません。
来年が楽しみです!