DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

双子の明暗クッキリ(IBFライトフライ級ほか)

2021年01月25日 05時46分03秒 | 世界ボクシング

今月2日、米国・テキサス州で行われた試合結果です。
IBFライトフライ級戦:
王者フェリックス アルバラード(ニカラグア)TKO10回1分39秒 挑戦者ディージャイ クリエル(南アフリカ)

*2013年の大晦日に来日し、当時のWBAライトフライ級王者だった井岡 一翔(現WBOスーパーフライ級王者)に挑戦し、大差判定負けを喫しているアルバラード。2019年5月には世界王者として来日し、小西 伶弥(SUN-RISE)の挑戦を退け、現在保持している王座の初防衛に成功しました。その後、WBC王者寺地 拳四郎(BMB)との王座統一戦の話しもありましたが、自身の体調不良のためにあえなくキャンセル。コロナウィルスの影響もあり、今回の試合が小西戦以来久々の試合となりました。

アルバラードにとり、米国初上陸の試合となった一戦。挑戦者クリエルは、減量苦のためそれまで保持していたIBFミニマム級王座を返上し、同級に進出してきた選手。そんな実力者を相手に、ニカラグア人は2回、4回にダウンを奪うなどして終始挑戦者を圧倒。最後はしっかりとTKOで締め、2度目の王座の防衛に成功すると同時に、2021年初の世界戦の勝者のコールを受ける事にも成功しています。

WBO王者ソトとの王座統一戦の話しも出ているアルバラード。その両者を含めた2021年1月25日現在の王者たちの顔ぶれは次のようになります。

WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):カルロス カニザレス(ベネズエラ/2)
WBA(暫定):ダニエル マテロン(キューバ/0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/7)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/2)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/2)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:矢吹 正道(緑/0)

 

WBAスーパーフェザー級戦(レギュラー王座):
挑戦者ロジャー グティエレス(ベネズエラ)判定3対0(113-112x3)王者レネ アルバラード(ニカラグア)

*2017年7月に対戦している両選手。初戦ではアルバラードが、ライバルを中盤に仕留め勝利。その勝利で勢いに乗ったのか、その後5連勝を経て念願の世界王座獲得に成功しています。

グティエレスはその後2連敗を喫するなど停滞した時期もありました。しかしその後持ち直し、今回の世界初挑戦+雪辱戦に駒を進めてきました。

リベンジに燃えるベネズエラ人は3回に2度のダウンを奪うなどして試合をリード。しかし苦労人グティエレスはジワジワとライバルに迫っていきます。ニカラグア人の反撃は目を奪うもので、11回終了時にはとうとう試合を五分まで持ち直すことに成功。しかしグティエレスは最終回、試合を決定づけるダウンを奪う事に成功。僅差の判定を手に入れると同時に、世界王座奪取に成功。そして3年半越しにライバルへの雪辱を果たすことにも成功しています。

新年早々大激戦を演じたグティエレスとアルバラード。両者が君臨している2021年1月25日現在のスーパーフェザー級の王者たちの顔ぶれを確認しておきます。

WBA(スーパー):ジェルボンテ デービス(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/0)
WBA(暫定):クリス コルバート(米/1)
WBC:ミゲル ベルチェル(メキシコ/6)
IBF:ジョセフ ディアス(米/0)
WBO:ジャメル ヘリング(米/2)
OPBF(東洋太平洋):三代 大訓(ワタナベ/4)
WBOアジア太平洋:ジョー ノイナイ(比/2)
日本:坂 晃典(仲里/0)

現在WBAの同級には3名の王者が並立しています。しかしWBA内での王座統一戦より、グティエレスとアルバラードによる第3戦目が組まれる可能性の方が高そうですね。

コメント
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