DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

矢田、奥本が共に防衛(日本ウェルター級ほか)

2018年12月21日 01時19分21秒 | 日本ボクシング
今月9日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合結果です。
日本ウェルター級戦:
王者矢田 良太(グリーンツダ)TKO9回2分37秒 挑戦者藤中 周作(金子)

*王者矢田は3回にダウンを奪う好調な滑り出し。しかし中盤戦にもたついたため、藤中に回復の時間を与えてしまいました。しかしそこは王者。最後はキッチリとストップを呼び込み、防衛に成功。今年4月に獲得した王座の2度目の防衛に成功しました。

2018年の年間成績が3戦全勝全KO。そのすべてが日本タイトル戦だった矢田。充実した1年を見事に締めくくると共に、来年のさらなる飛躍が期待できそうです。


日本スーパーフライ級戦:
王者奥本 貴之(グリーンツダ)引き分け(1対1:96-95、93-97、95-95)挑戦者橋詰 将義(井岡)

*8月に、かつての同僚で、先輩であった久高 寛之(仲里)に僅差の判定勝利を収め、32戦目にして初のベルトを獲得した奥本。今回の初防衛戦では、パンチは出しているものの決定打を奪えず。結局は引き分けという消化不良の形で王座の初防衛に成功しました。既に30戦以上のキャリアを誇っている奥本ですが、まだまだこれからが本番、という感じですね。
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中谷、11度目の防衛に成功(OPBFライト級)

2018年12月20日 01時35分50秒 | 世界ボクシング
今月9日、エディオンアリーナ大阪で行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)ライト級戦:
王者中谷 正義(井岡)TKO4回1分43秒 挑戦者ハリケーン 風太(カシミ)

*2014年1月に、後楽園ホールで同王座を獲得した中谷。それ以来、同王座を守り続け、気づいてみれば既に二桁防衛に成功。層の厚い世界ライト級で、ランキングも徐々に上げてきました。

今回、中谷が迎えたのは、日本国内、そして海外での試合経験が大変豊富なハリケーン風太。一昨年の夏には豪州の地で暫定ながらもWBAオセアニア王座を獲得。今年2月には、ロシアの地でWBCインターナショナル王座の奪取にも成功している選手です。

そんな経験値の高いハリケーンを相手に、中谷は左ジャブを多用しながら冷静にライバルに対処。最終的には、王者のパンチによる負傷がひどくなった挑戦者は試合継続を許されず。横綱ボクシングを披露した中谷が、また一つ防衛記録を伸ばすと共に、全勝記録を18(12KO)にしています。

中谷が10度目の防衛に成功した8月の試合から、日本人選手によるOPBF王座の防衛記録を並べてみました。

1位(12度):関 光徳(新和:フェザー級:1962-1967)
1位(12度):村田 英次郎(金子:バンタム級:1978-1983)
3位(11度):龍 反町(野口:ウェルター級:1970-1979)
3位(11度):中谷 正義(井岡:ライト級:2014-更新中)
5位(9度):中村 剛(新和:フライ級:1963-1969)
6位(8度):金沢 英雄(神林:スーパーウェルター級:1969-1975)

中谷の防衛記録は現時点でも偉業の部類に入ります。願わくば、その防衛回数を13に伸ばしてから世界挑戦に動いてほしいものです。
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スーパーウェルター級の井上、世界初挑戦が決定(WBOスーパーウェルター級)

2018年12月19日 00時49分55秒 | 世界ボクシング
1月26日、米国・テキサス州で予定される試合です。
WBOスーパーウェルター級戦:
王者ハイメ ムンギア(メキシコ)対 挑戦者井上 岳志(ワールドスポーツ)

*日本人の選手層が限りなく薄い同級戦線。そんな中でこの井上は、世界ランカーとしては十分な実力者と言っていいでしょう。しかし井上が挑戦するのは、31戦全勝(26KO)の戦績の持ち主であるムンギアとは。世界王者ながらも、まだまだ飛躍が期待できる選手。84%とというそのKO率に加え、一階級上のミドル級はおろか、その上のスーパーミドル級でも通じる体格の持ち主です。逆にいえば、厳しい減量苦が予想される若き王者。井上が付け入るスキがあるとすれば、そのあたりではないでしょうか。

現在のところ、この試合が2019年初の日本人選手が出場する世界戦となります。お年玉には少々遅くなりますが、1月末にうれしいニュースが聞かれることに期待しましょう。
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ソロ、暫定王座の初防衛に成功(WBAスーパーウェルター級:暫定王座)

2018年12月18日 00時44分37秒 | 世界ボクシング
今月8日、フランスで行われた試合結果です。
WBAスーパーウェルター級戦(暫定王座):
王者ミシェル ソロ(仏)TKO2回 挑戦者グレグ ベンデティ(米)

*このWBAスーパーウェルター級には現在、ジャレット ハード(米)がスーパー王者、そしてIBF王座との統一王者に。ソロは3月に同暫定王座を獲得していますが、その試合の約半年前の2017年7月にカスターニョに敗れています。

今回の試合が世界戦としてどれほど価値のあるものかはわかりません。しかし試合のみを振り返ると、ソロがその右強打で米国人を完全にKO。不安定な社会情勢にある現在のフランスで、豪快な勝利を収めています。

ここ最近、同国ではWBAの世界戦が定期的に行われいます(しかも暫定王座)。1990年代後半には、5人の世界王者を同時に輩出したフランス・ボクシング界の活況を思い出してしまいます。
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アルバレス、あっさりと3階級制覇達成(WBAスーパーミドル級:レギュラー王座)

2018年12月17日 00時42分05秒 | 世界ボクシング
現地時間の約半日前(15日・土曜日)、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBAスーパーミドル級戦(レギュラー王座):
挑戦者・WBA/WBCミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ)TKO3回2分38秒 王者ロッキー フィールディング(英)

*前回の試合から3ヶ月のインターバルで試合に臨んだアルバレス。これまでで一番重い体重でリングに上がりました。ウェルター級上がりのアルバレスに対し、メキシカンを迎えたフィールディングはライトヘビー級以上の体重で試合を行った事もある選手。その体格差を生かせば、アルバレスを苦しめるどころか、勝利を収める事も可能だと思ったのですが。

試合開始から打ち気満々だった両選手。その打ち合いを制したのは体格で劣っていたメキシカン。初回、2回と、メキシカン特有の左ボディーでダウンを奪ったアルバレスは、最終回となった3回に2つのダウンを追加。実にあっさりと勝利を収め、スーパーウェルター級、ミドル級に続き、「第2のWBA王座」ながらも、スーパーミドル級で世界のベルトを獲得することに成功しています。

次戦からは本来のミドル級に戻ると公言しているアルバレス。早ければ5月にも、宿敵ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との3度目の対戦が実現する可能性があるようです。


IBFスーパーフェザー級戦:
王者デビン ファーマー(米)判定3対0(117-111x3)挑戦者フランシスコ フォンセカ(コスタリカ)

*8月の初めに豪州で同王座を獲得したファーマー。10月の終わりに初防衛に成功し、2ヶ月弱のインターバルでこの試合の臨みました。

ジャブと連打で試合を有利に進めたファーマー。明確な判定勝利を収め、昨年師走に取り損ねた王座の2度目の防衛に成功しています。
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直再戦はOK(色々:12‐16‐18)

2018年12月16日 00時23分05秒 | 世界ボクシング
最近(2018年12月16日ごろ)のニュースです。

1)今月初日に激戦を演じ、痛み分けとなったWBCヘビー級王者ディオンティー ワイルダー(米)と挑戦者タイソン フューリー(英)。WBCは両者による直接の再戦を認可しています。実現してほしいですよね、その戦い。

2)マイキー ガルシア(米)が放棄したIBFライト級タイトル。その空位になった王座決定戦が来年2月2日、米国・テキサス州で開催されます。この試合に出場するのは、リチャード コミー(ガーナ)とイサ チェニエフ(露)。また、現在の日本ライト級の牽引車である中谷 正義(井岡)は、IBFライト級では5位にランキングされています。

3)先月16日に保持していた日本ライトフライ級王座の5度目の防衛に成功した久田 哲也(ハラダ)。世界挑戦への準備に入るため、同王座を返上しています。久田に限らず、世界挑戦が射程距離に入った日本王者は、世界挑戦が正式に決定するまで、もしくは世界獲得まで国内王座は保持していて貰いたいものです。

4)空位となった日本ライトフライ級王座。現在、1位には堀川 謙一(三迫)、2位には戸高 達(レパード玉熊)が、そして3位には上久保 タケル(井岡弘樹)がランキングに名前を連ねています。

5)日本のリングでWBCバンタム級王座を汚したルイス ネリ(メキシコ)。今月1日にレンソン ロブレス(ベネズエラ)を相手にスーパーバンタム級のリミットで実戦を行い7回TKO勝利を収めています。

6)本来なら今度の土曜日・22日に米国・ニューヨーク州で決行される予定だったWBCバンタム級王座決定戦。日時は来月19日、場所は米国・ネバダ州に変更して決行されます。この試合に出場するのは1位のノルディ ウーバーリ(仏)と3位で、元WBAスーパー王者のラウシー ウォーレン(米)。この試合の19日前になる12月30日、東京で同暫定王座決定戦、ペッチ CP フレッシュマート(タイ)対 井上 拓真(大橋)が行われます。
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今週末の試合予定

2018年12月15日 00時26分25秒 | 世界ボクシング
2018年12月第3週末の試合予定です。

15日 土曜日
ウクライナ
WBAフライ級戦:
王者アルチュム ダラキャン(ウクライナ)対 挑戦者グレゴリオ レブロン(ドミニカ)

米国・ニューヨーク州
WBAスーパーミドル級戦(レギュラー王座):
王者ロッキー フィールディング(英)対 挑戦者・WBA/WBCミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ)

IBFスーパーフェザー級戦:
王者デビン ファーマー(米)対 挑戦者フランシスコ フォンセカ(コスタリカ)


20日 木曜日
後楽園ホール
日本スーパーウェルター級王座統一戦:
王者新藤 寛之(宮田)対 暫定王者渡部 あきのり(角海老宝石)

日本バンタム級暫定王座決定戦:
木村 隼人(ワタナベ)対 高野 誠三(真正)
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京口の後継者はリコナ(IBFミニマム級ほか)

2018年12月14日 00時50分35秒 | 世界ボクシング
今月1日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
IBFミニマム級王座決定戦:
カルロス リコナ(米)判定2対1(115-113x2、113-115)マーク バリガ(比)

*京口 紘人(ワタナベ)が減量苦のため、一階級上のライトフライ級に転向。京口が返上したIBF最軽量級の王座決定戦が、WBC最重量級の前座で行われました。前座といってもヘビー級戦終了後に行われた一戦。フルラウンド通じ、両者譲らず。最終的にはリコナが僅差の判定勝利を収め、空位だった王座を獲得しています。


IBF/WBAスーパーウェルター級戦:
王者ジャレット ハード(米)KO4回1分55秒 挑戦者ジェイソン ウィルボーン(英)

*4月に強豪エリスランディ ララ(キューバ)から最終回にダウンを奪い、超僅差の判定でそれまで保持していたIBF王座に続いて、WBA王座も吸収したハード。王座統一後の初防衛戦では、ボディーで英国人をKO。格の差を見せつけて防衛記録を伸ばすことに成功しています。この勝利によりIBF王座の3度目、そしてWBA王座の初防衛に成功したハード。ララ戦では、WBA王座の他に、マイナー団体であるIBOのベルトも手に入れています。
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清水、快勝でV4(OPBFフェザー級)

2018年12月13日 00時53分55秒 | 世界ボクシング
今月3日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)フェザー級戦:
王者清水 聡(大橋)TKO3回1分26秒 挑戦者上原 拓哉(アポロ)

*ロンドン五輪・銅メダリストの清水。昨年10月にプロ4戦目で同王座を獲得して以来、今回が4度目の防衛戦になりました。今回清水に挑戦した上原は、プロのキャリアでは清水の倍の試合数の持ち主(16勝10KO)。2年前にはWBCユース王座も獲得している今後が期待できる新鋭選手です。しかし世界王座獲得を目論んでいる清水との実力差はありすぎたようです。

7分半の間に4度挑戦者からダウンを奪うことに成功した清水。ロンドン五輪では、今回の清水の試合後にWBOスーパーバンタム級王座から転落してしまったアイザック ドビ(ガーナ)に勝利した白星が光ります。

来年にも世界初挑戦が実現しそうな清水。現在のフェザー級の世界王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数2)
WBA(レギュラー):ヘスス ロハス(プエルトリコ/0)
WBA(暫定):ジャック テポラ(比/0)
WBC:ゲーリー ラッセル(米/3)
IBF:ジョシュ ワーリントン(英/0)
WBO:オスカル バルデス(メキシコ/4)
WBO(暫定):カール フランプトン(英/1)

どうなんでしょうね、これらの世界王者たちと比べての清水の実力というのは。清水が行ってきたここまでのプロ8戦、安易な対戦相手ばかりだった気がします。世界挑戦前に、それなりの実力者とのテストが必要ではないのでしょうか。
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ステベンソン、ついに陥落(WBCライトヘビー級)

2018年12月12日 01時26分21秒 | 世界ボクシング
今月1日、カナダで行われた試合結果です。
WBCライトヘビー級王座統一戦:
暫定王者アレクサンデル ゴズディク(ウクライナ)KO11回2分49秒 正規王者アドニス ステベンソン(カナダ)

*2013年6月に同王座を獲得して以来、ゆったりとしたペースで9度の防衛を重ねてきたステベンソン。一時は同級の3団体王座を保持していたセルゲイ コバレフ(露)とのライトヘビー級の最強を決める戦いも噂されていましたが、結局は実現せず。2016年からは年1の防衛戦が続き、無駄にキャリアを過ごしていた感がありました。

今回迎えたWBC最強の対抗選手だったゴズディク戦。強豪相手に素晴らしいパフォーマンスを見せていた41歳のステベンソンですが、最後はウクライナ人の強打に捕まってしまいました。

試合後、意識を失い、頭部の解体手術を行ったステベンソン。容態は安定しているものの、危険な状態であることは変わりないようです。早期の回復を願っています。

3月に獲得した暫定王座の初防衛に成功するとともに、「暫定」という名義を返上する事に成功したゴズディク。その全勝記録を16(13KO)に伸ばしています。
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