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DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ワード、再戦では快勝(3団体統一ライトヘビー級)

2017年06月20日 01時51分20秒 | 世界ボクシング
先週末17日・土曜日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
3団体統一ライトヘビー級戦:
王者アンドレ ワード(米)TKO8回2分29秒 挑戦者セルゲイ コバレフ(露)

*7ヵ月前の昨年11月、当時王者だったコバレフにワードが挑む形で行われた両者の第一戦。その時はコバレフが2回にダウンを奪い、その後のラウンドもロシア人が支配したように思えました。しかし判定は僅差ながらもワードを支持。疑惑の王者交代劇が起こっています。

議論を呼ぶ判定だっただけに、両者による直再戦が今回行われる事になりました。7ヵ月ぶりに拳を交えた両選手ですが、初戦からの学習能力の違いが明暗を分けました。11月の一戦とは違い、コバレフに対しまったく臆することなくスタートを切れた今回のワード。そんなライバルとは逆に、コバレフからは気負いが感じられました。

試合後、ワードのローブロー(低打)を非難しまくっていたコバレフですが、その問題のパンチによる試合中断が2回に早速訪れました。この回に起こったそのパンチは明らかにローブロー。しかしカウンター気味に入ったワードのパンチは、素晴らしいタイミングのものでした。

クリンチ際に後頭部を殴りあうといういただけない行為が見られた両選手。しかしワードはコツコツとタイミングのいいショートブローをヒットさせていきます。

7回、再びワードのローブローを指摘したコバレフ。そのパンチはベルトライン上のものでした。8回、前回と全く同じパターンで試合が中断。しかし試合再開後、ワードがクリーンな右カウンター・パンチを浴びせロシア人をぐらつかせます。その後、ボディーブローを交えたコンビネーションでコバレフを追い詰めていった米国人。少々早いタイミングでしたが、主審が試合をストップしライバル戦に決着をつけることに成功しています。

7回終了時までの採点では、僅差でリードをしていたワード(2対1:67-66x2、65-68)。私(Corleone)は69対64の明確なポイント差で米国人がリードしているように感じました。

初戦後同様、試合結果に不満を露にしているコバレフですが、今回は明らかに実力負けの感があります。彼の態度には少々失望させられました。両者による第3戦が行われたとしても、もっとはっきりとした内容でワードが勝利を収めるのではないでしょうか。ちなみに反則とされるローブロー(低打)というのは、ベルトラインの下になり、ベルトライン上のパンチは反則打として扱われません。

ライバル戦に勝利すると共に、11月に獲得した王座の初防衛に成功したワード。全勝記録を32(16KO/TKO)に伸ばしています。
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山中、V13戦が決定(WBCバンタム級)

2017年06月19日 00時14分44秒 | 世界ボクシング
今年、2017年の終戦記念日に、京都・島津アリーナで予定される試合です。
WBCバンタム級戦:
王者山中 慎介(帝拳)対 挑戦者ルイス ネリ(メキシコ)

*ここ3年間は、年間2試合というスケジュールが定着していた山中。今年は2013年以来となる8月に防衛戦を決行します。この試合に勝利した場合、年内にもう一つの防衛戦をこなす予定なのでしょうか?是非そうであって貰いたいです。

この試合で山中が防衛に成功すれば、具志堅 用高(協栄)が打ち立てた世界王座連続防衛の日本記録である13に並ぶ事になります。その記録の更新が望まれますが、まずはこの試合。その山中の記録タイの阻止を目論んでいるのが指名挑戦者のネリ。23戦全勝(17KO)という好戦績の持ち主。KO率は74%と山中の66%を上回っています。山中からすれば、「相手にとって不足なし」と言っていいでしょうね。
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竹中、逆転TKOで王座から陥落(OPBFフェザー級ほか)

2017年06月18日 01時18分17秒 | 世界ボクシング
今月8日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)フェザー級戦:
挑戦者ノ サミュン(韓国)TKO10回1分26秒 王者竹中 良(三迫)

*試合前の挑戦者の戦績は10勝(3KO)3敗。これまでに韓国国内王座を獲得しているとはいえ、東洋太平洋圏ではほぼ無名の安全パイと見られていました。案の定、試合のほうも9回終了時までは竹中のペースで進んでいましたが...。

最終回となった10回、挑戦者が戦績以上のパンチ力を見せつけ、その右パンチで竹中から2度のダウンを奪い、そのまま勝利。世界王者はもちろん、OPBF王者も久しく誕生させていない韓国ボクシング界。ノが久々のOPBFのベルトを韓国に持ち帰ることに成功しています。


日本スーパーライト級戦:
王者麻生 興一(三迫)TKO10回2分18秒 挑戦者今野 裕介(角海老宝石)

*試合後、早くも「年間最高試合候補になるのでは?」と言われて始めたこの一戦。9回終了時の採点では、若干挑戦者がリード。しかし最終回に王者が意地を見せ逆転に成功。4ヵ月前に3度目の挑戦で獲得した王座の初防衛に成功しています。
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今週末の試合予定

2017年06月17日 02時05分42秒 | 世界ボクシング
2017年6月第3週末の試合予定です。

17日 土曜日
ドイツ
WBAスーパーミドル級戦(レギュラー王座):
王者タイロン ツォイゲ(独)対 挑戦者ポール スミス(英)

米国・ネバダ州
3団体統一ライトヘビー級戦:
王者アンドレ ワード(米)対 挑戦者セルゲイ コバレフ(露)

WBAスーパーバンタム級戦(スーパー王座):
王者ギレルモ リゴンドー(キューバ)対 暫定王者モイセス フローレス(メキシコ)

*同レギュラー王者は真正ジムの久保 隼。

ライトヘビー級10回戦:
WBA同級暫定王者ドミトリー ビボル(露)対 セルドリック アグニュー(米)
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ブルック、元気なく陥落(IBFウェルター級ほか)

2017年06月16日 02時05分12秒 | 世界ボクシング
先月27日、英国で行われた試合結果です。
IBFウェルター級戦:
挑戦者エロール スペンス(米)KO11回1分47秒 王者ケル ブルック(英)

*「挑戦者が常に王者を上回っていた」と言ってしまえばそれまでですが、昨年9月に2階級上の絶対王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)に善戦しながらも敗北を喫したブルック。今回の敗戦は少々残念な気がします。

左構えのスペンスが、右のリードジャブで主導権を握り続けたこの試合。英国人は常に後手後手に回ってしまい、ホームグラウンドでの対戦ながらも劣勢にさらされ続けました。10回終了時までの採点も、3対0(97-92、95-94、96-93)で新王者が有利だったとされています。

中盤戦、強引に仕掛け、何とか逆転を目論んだブルックですが、スペンスが丁寧ながらも攻撃的なボクシングで対抗。試合前の予想通りに英国人を上回り続けました。回を追う毎に左目の腫れが目立って行ったブルック。10回には連打でダウンを喫し、最終回となった11回は自ら膝をついてそのままカウントアウト。正に「元気なく」王座から転落してしまいました。前回のゴロフキン戦に続いて、目の負傷で敗れたブルック。怪我の場所が目なだけに、このまま引退する可能性もあるのではないでしょうか。

実力者を敵地で下し、念願の世界のベルトを巻く事に成功したスペンス。全勝記録を22に伸ばすとともに、KO/TKO勝利を19としています。


WBAスーパーミドル級王座決定戦(スーパー王座):
ジョージ グローブス(英)TKO6回1分14秒 ヒュードル チュディノフ(露)

*レギュラー王者にタイロン ツォイゲ(独)が君臨し、定期的に防衛戦をこなしていながらも行われた今回の空位であるスーパー王座の決定戦。カード的には今回が4度目の世界挑戦となる地元のヒーローと、元王者であるチュディノフによる中々のものでした。結局の所、グローブスの執念が上回り中盤戦で勝利を収めることに。次戦では、今週末に防衛戦を予定しているツォイゲとの王座統一戦が行われる運びになるようです。
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注目カードが9月に集中(色々:06‐15‐17)

2017年06月15日 00時13分36秒 | 世界ボクシング
最近(2017年6月15日ごろ)のニュースです。

1)3月に行われた初戦直後から両選手による直再戦の話が出ていたWBCスーパーフライ級戦、シーサケット ソー ルンピサイ(タイ)対 ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)。9月9日に米国・カリフォルニア州で行われる事までが判明しています。

2)同日、同州でWBCスーパーミドル級の王座決定戦が行われます。この試合に出場するのはカラム スミス(英)とアンソニー ディレル(米)。両選手ともボクシング一家として中々有名な選手たちです。上記のWBCスーパーフライ級戦と、このスーパーミドル級戦が同一興行で行われるかは不明です。

3)その一週間後の16日に、ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)とサウル アルバレス(通称カネロ/メキシコ)によるミドル級頂上決戦が行われます。この試合は米国・ネバダ州ラスベガスで開催されます。カネロにとってラスベガスはホームリングのようなものですが、ゴロフキンが同地で試合を行うのは今回が初めてとなります。

4)来月、ゴロフキンが唯一制覇していない世界ミドル級王座であるWBO内での王座統一戦が行われる予定でした。しかし暫定王者であるアンタンディル クルツィゼ(ジョージア)がロシアの犯罪グループに関与していたとして逮捕されたため、試合は延期。多分クルツィゼはこのまま暫定王座を剥奪される事になるでしょう。しかし暫定とはいえ世界王者が世界的な犯罪グループに関与した疑いをかけられるとは。ある意味凄いですよね。

5)先月、WBAミドル級のレギュラー王座決定戦に出場し、僅差の判定負けを喫している村田 諒太(帝拳)。今秋にリング復帰をするようです。

6)昨年師走に同国人ムラト ガシエフ(露)に判定負けを喫し、IBFクルーザー級王座を失っているデニス レべデフ。なぜだかWBA同級のスーパー王座は保持したまま。その王座の防衛戦を来月10日、豪州のマーク フラナガンを相手に行います。
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亀海、初の世界は何とコットと対戦!(WBOスーパーウェルター級)

2017年06月14日 00時37分39秒 | 世界ボクシング
8月26日、米国・カリフォルニア州で予定される試合です。
WBOスーパーウェルター級王座決定戦:
ミゲル コット(プエルトリコ)対 亀海 喜寛(帝拳)

*日本のボクシングファンからすれば、まさに涎ものの試合ですよね。亀海は世界の中量級では日本が誇る第一人者であることは疑いの余地はありません。この試合の焦点は何といっても対戦相手であるコット。少々ピークが過ぎ去った選手ではありますが、世界が誇るスーパースターであることには変わりありません。

ここまでのコットの戦績は45戦して40勝(33KO)5敗(2引き分け)。獲得してきた世界王座はWBOスーパーライト級、WBAウェルター級、WBOウェルター級、WBAスーパーウェルター級、そしてWBCミドル級。対戦してきた主な選手は、フロイド メイウェザー(米)、サウル アルバレス(メキシコ)、マニー パッキャオ(比)とこの3人と対戦しただけでも凄い!結果はコットから見て3敗ですが...。他にもセルジオ マルティネス(亜)、シェーン モズレー(米)、ザブ ジュダー(米)、アントニオ マルガリート(メキシコ)、リカルド マヨルガ(ニカラグア)その他多数。コットのキャリアをひも解けば、21世紀の著名選手が溢れ出てきます。

対する亀海が獲得してきた王座となると、日本スーパーライト級とOPBF(東洋太平洋)ウェルター級王座のみ。これまでに対戦してきた世界トップレベルの選手は、ロバート ゲレロ(米)ぐらいでしょうね。戦績は27勝(24KO)3敗2引き分け。

コットは2015年11月から実戦を行っておらず、亀海は体格で上回っています。そしてコットはタフが身上な亀海タイプの選手を比較的苦手としています。私(Corleone)の予想は7対3でコットですが、亀海が番狂わせで勝利、というケースも少なからずあると見ています。今から実現が楽しみな一番。試合開始のゴングを聞くのが非常に待ち遠しいです!
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ワンヘン、V7+47連勝(WBCミニマム級)

2017年06月13日 01時03分43秒 | 世界ボクシング
今月3日、タイで行われた試合結果です
WBCミニマム級戦:
王者ワンヘン メナヨーシン(タイ)判定3対0(117-110、118-109x2)挑戦者オマール キムウェリ(豪)

*初回にバッティングにより負傷したワンヘン。それ以外は全く危なげないボクシングを展開して勝利。大差判定勝ちをおさめ、2014年11月に獲得した王座の7度目の防衛に成功するとともに、2007年1月のデビュー戦以来積み重ねている白星を47まで伸ばしています。

あと2勝で、ロッキー マルシアノ(米)とフロイド メイウェザー(米)が達成した49戦全勝記録に到達することになるワンヘン。両選手と比べると、明らかに見劣りするタイ人の戦績。しかしそれなりに素晴らしい記録であることに変わりはありません。最軽量級と言えば万年選手不足に悩まされている階級です。それに加えワンヘンはまだまだ31歳。そのキャリアには白星が更新していくんでしょうね。
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アルグメド、ようやく防衛に成功(IBFミニマム級)

2017年06月12日 00時13分02秒 | 世界ボクシング
先月末26日、メキシコで行われた試合結果です。
IBFミニマム級戦:
王者ホセ アルグメド(メキシコ)TKO8回43秒 挑戦者ガブリエル メンドサ(コロンビア)

*昨年11月に行われたホセ ヒメネス(コロンビア)との防衛戦もそうですが、どうもアルグメドの試合というのは実現までに再三の延期になる公算が強いようです。今回の3度目の防衛戦だったメンドサ戦も、一体何回延期になったことでしょうか。

何はともあれ挑戦者が王者のパンチにより負傷。そのケガが悪化したためにメキシカンのTKO勝利となったこの一戦。アルグメドは次戦を日本で行うような事を言っているようです。ちなみに現在、IBF最軽量級にランクインしている選手は、原 隆二(大橋)、山中 竜也(真正)、小西 伶弥(真正)、京口 紘人(ワタナベ)の4人になります。
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帝里、第3国で世界再挑戦(IBFスーパーフライ級)

2017年06月11日 00時06分25秒 | 世界ボクシング
来月2日、豪州で予定される試合です。
IBFスーパーフライ級戦:
王者ジェルウィン アンカハス(比)対 挑戦者帝里 木下(千里馬神戸)

*以前より実現が噂されていた一戦。BoxRecでその予定を追えば、ある日は記載されていたり、またある日は情報が全く載っていなかったりと、実際に行われるかどうかが不明確な世界戦でした。この一戦が行われる興行のメインイベントはWBOウェルター級戦、マニー パッキャオ(比)対ジェフ ホーン(豪)という超豪華もの。是非ともその興行の一部に帝里が出場し、活躍してくれればな、と思うファンは多いはずです。

先日、正式に試合実現するというニュースがようやく入りました。ここは是非挑戦者王座奪取の朗報が引き続いて入ることに期待しましょう。

しかし気になるのが帝里の世界初挑戦後の戦績。2014年7月に、当時IBFスーパーフライ級王座に君臨していたゾラニ テテ(南ア)に挑戦するも、まったくのワンサイドマッチで敗北。その後6戦全勝(5KO)という数字だけみると素晴らしいレコードを残している帝里。しかしそのほとんどの対戦相手の質がお粗末を通り越して悲惨なもの。帝里との対戦時がデビュー戦という選手が2人。9戦してその全てが黒星という選手が一人。白星が一つあるものの、黒星がその10倍という選手が一人。そして勝ち星ゼロで敗戦2つという選手が一人。よくもまあ、IBFはこんなレコードを持った選手を世界最上位ランカーにしているなと、ある意味感動ものです。ここはやはり、アンカハスの圧勝防衛というのが無難な線でしょうか。
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