DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロマゴン、ついに敗れる(WBCスーパーフライ級)

2017年03月28日 23時08分02秒 | 世界ボクシング
今月18日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBCスーパーフライ級戦:
挑戦者シーサケット ルビンサイ(タイ)判定2対0(114-112x2、113-113)王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)

*かなり遅れましたが、軽量級戦線で番狂わせが起きました。しかしこの結果を聞いた時、少々の驚きもありましたが、それと同時に「やはり負けたか」、という印象も受けました。

実際の試合は初回後半、左構えのシーサケットが外側から放った右ボディーでニカラグア人が吹っ飛ぶようにダウン。ロマゴンにとり、プロ47戦目で喫した初のダウンをなりました。中盤戦の6回、タイ人がバッティングにより減点1が科されました。それ以外のラウンドも、シーサケットが体格で劣るロマゴンと堂々と打ち合い試合終了。僅差の判定ながらもタイ人が番狂わせを演じ、2014年5月に失った王座への返り咲きを果たしています。

判定に対しいくつかの批判があったようですが、試合終了10日後にはそれらの抗議も収まりがついているようです。殊勲の王座返り咲きを果たしたシーサケット。ロマゴンとの直再戦や、そのロマゴンに王座を奪われた、これまた議論を呼んだ判定でしたが、カルロス クアドラス(メキシコ/帝拳)との防衛戦の話が持ち上がっています。そもそもシーサケットはそのクアドラスに、ここでもまた負傷判定で敗れています。早い話シーサケット、ロマゴン、クアドラスの実力差は紙一重と言ったところなんでしょうね。

ロマゴンとなるとどうも元統一ミニマム級、IBFライトフライ級王者のリカルド ロペス(メキシコ)と比べてしまうのですが、ロペスが自身のキャリアで唯一勝てなかった試合はプロ48戦目。当時のWBAミニマム級王者ロセンド アルバレス(ニカラグア)との王座統一戦での8回負傷引き分けという試合でした。その試合ではロペスは自身初のダウンを喫しています。ちなみにロペスの終身戦績は51勝(38KO)1引き分け。

47戦目で初の黒星を喫してしまったゴンザレス。だからと言ってその偉大なキャリアに傷がつくものではありません。ロペスが挑みもしなかったフライ級王座、スーパーフライ級王座をも獲得してきたのですから。今後ニカラグア人がどのようなキャリアを歩んでいくのでしょうか?ひょっとしたらバンタム級王座への挑戦(山中 慎介!?)もあるかもしれませんね。
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