DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロイ ジョーンズ、ロシアのリングに沈む

2011年05月26日 04時32分20秒 | 世界ボクシング
先週末21日土曜日、ロシアで行われた試合結果です。
クルーザー級10回戦:
デニス レベデフ(露)KO10回2分58秒 ロイ ジョーンズ(米)

*色々な記事(といっても数は知れていますが)に目を通すと、ジョーンズが善戦したという事が書かれています。しかし個人的(Corleone)には、レベデフがほぼワンサイドで試合を進めていたように思えました。9回終了時までの私の採点は90対81でロシア人を支持。しかしジャッジは2対1(90-81、87-86、85-86)でレベデフを支持していました。

瞬時に全盛期を思わせる攻撃を見せていたジョーンズ。しかしそれも長くは続かず、しかも非常に散発的なものでした。

サウスポー・スタイルから放たれるレベドフの左は対戦者に的を絞らせず、しかも威力のあるもの。ジョーンズもこれには苦労していました。レベドフは左だけでなく、右にも確かなものがあります。右で放つパンチはジャブとボディーのみ。しかしこれだけで対戦者をコントロールすることも可能でしょう。そしてそのフットワークは無駄のないすり足気味のもの。攻撃時には直線的でなく、ジグザグと相手に迫っていきます。これはこの試合からコーチを務めているコスチャー ズー(露/元スーパーライト級統一王者)の流れを汲むものです。私はレベドフを大いに買っています。ちなみにズー、トレンドマークの弁髪はなくなっていました。

最終回は面白いラウンドでした。最初にペースをつかんだのはジョーンズ。その回開始早々からKO狙いで攻め、ワンツーでレベドフをロープから押し出しました。残念ながらこれはダウンに取られず、そのまま試合が終了かと思われた時です。ロープ際に詰まったジョーンズにレベドフの左、左、そして強烈な右フックが炸裂。この時点でジョーンズは立ったまま気を失っています。それに気がつかないレフェリー。そのためレベドフの攻撃が続き、右にダブルアッパー、左、そして右がもう一度炸裂し、ようやくレフェリーが試合を止めています。

試合後、数分後にリング上で意識を回復した元スーパーマン。大事に至らなくてよかったです。昨年師走の世界初挑戦失敗後の初戦でビックネームを仕留めたレベドフ。実力は世界王者です。ちなみにその世界戦では、レベドフの判定勝利を支持する声が多く聞かれました。

ジョーンズ、再びリングに登場する可能性もあるかもしれないと試合後にコメント。無理はしないでほしいものです。
コメント (2)
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