キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

シャンパーニュ試飲商談会Ⅱ

2007年04月24日 | Weblog
今日の湘南はどんよりした天気、それでも寒いということは無いですね。これから毎月定例の役員会で名古屋です。今回はその後大阪へ入るので、味噌煮込みうどんあるいは味噌カツといった名古屋の味を楽しんでいる暇が無いのが残念です。なんだか昨日よりだいぶ長くなっちゃいましたが、昨日に引き続きシャンパーニュ試飲の顛末をお届けします。

シャンパーニュ・アスパジは、熟成期間の長いシャンパーニュを造っています。ブリュット・カルテ・ブランシェ(5年熟成)古香があり、ワインはしなやか、熟成感がある。ブリュット・ロゼ(5年熟成)わりとシャープなタイプ。細かい泡のブリュット・ブラン・ド・ブラン。ブリュット・プレステージ(5年熟成)古香がある。全体的にシャンパーニュに古香があり、鼻につく。シャンパーニュについては詳しくないので良く分かりませんが、この香りは好き嫌いがはっきりするので日本では如何なものなんでしょう。

シャンパーニュ・フリュトーは1953年設立、7.5haにピノ・ノアール、1.5ヘクタールがシャルドネ。キュべ・レゼルヴ・ブリュットはピノ90%、シャルドネ10%で3年熟成、2006年のシャンパーニュ・ド・プロプリエテ・コンクールで金賞を受賞とのことですが泡が荒い気がいたしました。ピノ100%のカルテ・ルビー・ロゼはピノの味わいがはっきりしたワイン。シャルドネ100%のキュヴェ・プレステージ2002は味わいが繊細で美味。

シャンパーニュ・ジョノ・ロバンは1964年創立のメーカー、5,54ヘクタールにピノムニエ68%、ピノノワール22%、シャルドネ10%が植えられています。ブリュット・グラン・トラディショナルはフルーティーなスタイル。ブリュット・プレステージはシャープでフルーティーなスタイル。ブリュット・レ・グランド・ノットは繊細で強くフルーティーなシャープさがある。全体的にフルーティーでシャープな感じが支配している。

シャンパーニュ・ムタルディは16ヘクタールの家族経営のメゾン。キュヴェ・カルテ・ドールはほんのりした甘味があり美味。キュヴェ・セレクションは繊細で美味。

☆シャンパーニュ・ポール・デテュンヌは1860年からの家族経営のメゾン、特級畑も持つ。ピノ70%とシャルドネ30%のブリュット・グラン・クリュはフルーティーで強さと繊細さをもつ。205ℓの樫樽で醸造熟成したブラン・ド・ノワールは味わいに複雑さがあり美味。

シャンパーニュ・ピエール・アベール(セー・ぺー・アッシュ)は特級の畑も持っています。ブリュット・グラン・クリュは奥行きは無いが繊細。シャンパーニュ以外にもブルゴーニュ、ボルドー、ローヌなどを多角的に販売しているようです。

シャンパーニュ・フランソワ・スゴンデは1976年設立2/3ピノ・ノワール、1/3シャルドネの5.5ヘクタールの畑を所有。キュヴェ・ブリュット・グラン・クリュは酸が強く果実味に多面性を持つ。ブラン・ド・ブラン・ミレジムはフルーティーさが繊細で細やか。

元来シャンパーニュについて「泡があるというだけで、何故、あまり美味くも無いワインに多くのお金を払うんだろう」という偏見を持つ私としては、その偏見を拭い去るに恰好の試飲会でした。造りが良くて、畑が良くて、金銭的なことを考えずに美味さだけを追求すると、えもいわれぬ夢の世界に誘ってくれるシャンパーニュが存在するんですね。最近組織小売向けのワイン開発が一段落して、自分で飲んでみて本当に良いと思われるワインに取り組んでみようとしているのですが、ワインに対する見方が変わりとても新鮮です。低価格で価格のわりに美味しいと思われるワインをご提供させていただくこと、これも中々難しい仕事ですが、頭の中がすっかりこのことばかりになってしまい、価格を忘れさせるような素晴らしいワインをご提供させていただく事を忘れていたようです。

私にとって素晴らしいワインとは、エレガントで多面性を持ったワインです。具体的には綺麗な酸が果実と幾層にも襞のように重なり、それが旨味としか表現できない味わいに絡まり、複雑な構造が味わう角度により異なる面を見せる。そしてワインは強くも濃くも感じさせないかるみをもっていなければなりません。それは赤ワインでもロゼでも白でも発泡酒でも共通な要素です。
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