キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

追悼・筒美京平

2020年10月13日 | Weblog
夕べのTVニュースで、筒美京平の死を知ってがっかりした。
誤嚥性肺炎だから父と同じで、年を取るとこれが一番多い死因だが、寿命という事だ。
青春時代の象徴だから、その人が寿命を迎えていなくなったというのは、青春を失ったという事で、さらに、やがて僕の寿命も尽きるという事で二重に悲しい。
「ブルーライトヨコハマ」「また逢う日まで」「魅せられて」「ロマンス」「木綿のハンカチーフ」といったポップス系統の楽曲でヒットを飛ばしたが、僕にとっては何より南沙織の「17才」が衝撃で、そこから有馬美恵子とのコンビで書いたシングル15曲は音が身体に染みついている。
半世紀近くの空白のあと、ここのところ毎朝聴いていたのに。

台風が過ぎてから目の覚めるような青空が広がり、日本の一番美しい秋の日が続いている。
今朝も窓から見える北の空に雲一つもない、透き通るような青で空が高い。

山口百恵の「ホワイトラブ」を観た。
1979年の作品で三浦友和との共演10作目で、原案を公募しスペインロケを行っている。
もちろんこれは調べて分かったことで、当時こんな映画があったことさえ知らなかったし、10作目を記念して海外ロケをしたのかと思ったら、1978年の「ふりむけば愛」でロスでのロケが行われていた。
山口百恵と三浦友和の恋について全く興味がなかったが、今になって大いに興味を持ち調べてみると、大林宜彦がこの二人を使ってグリコのCMを撮影していて、「ふりむけば愛」の前に百恵の三浦に対する恋心を感じたらしい。
女は身体ごと恋をするから、恋心を隠しても、チョットしたところで出てしまう。
自伝に拠れば、この頃初体験があったらしいが、他の男を知らず最後まで添い遂げるのも幸せだよなあ。
山口百恵は女性ファンが多かったというから、当時女性ファンは百恵のそういったチョットした仕草を観てキャーキャー騒いでいたんだろうねえ、そして結ばれることを心から願っていたんだろう。

ジジイゆえ昔の事ばっかり書いているが、年を取ると今の世の中面白くね事ばっかりでね、ご寛容下され。
お若いの、ぜひ今のうちにたっぷりとお愉しみあれ、若いうちが花だぜ。

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柿にメジロ

2020年10月13日 | Weblog
実は文章の長短でいえば短いもの、長編小説より短篇小説、短歌より俳句を好むんだけど。
それでいてブログのような一日完結のものを毎日書くのは苦じゃないんだな。
日本人が優れているとすれば、それはきっと四季があり、感受性が鋭敏になることがその理由じゃないかと思うようになった。
長い歴史の中で蓄積された季節の言葉を夏生一暁さんの「日々の歳時記」を見て味わっている。
例えば今日は、二十四節の寒露、草木の露が冷たく感じられ、七十二候の鴻雁来る、鴻はオオハクチョウだが、鴻雁で大きなカリの意味らしい、要はカリが渡って来るという事だ。

確かに冬になると葛川の鴨の数が増えるが、一年中居ついている鴨もいるから、鳥に対する鋭敏な観察眼が要求される。
二宮野鳥観察クラブもあるから、鴨に関する疑問を解決する手立てがないわけじゃないんだけどね。
魚についても、今年は小魚のスクールを観なかったが、ここへきてよく観るようになった。
二年ほど前の夏に子供たちが野外学習で葛川に入って水生生物を掬って、指導者に教わっていたのに遭遇したが、参考資料を覗き見ると葛川に生息する魚というプリントがあり、ヨシノボリという名前をチラッと観た。
毎月の葛川清掃のお陰でアユが遡上しているし、一口に小魚といっても多岐にわたると思う。
あの時、指導者の方にそのプリントを分けてもらっておけば、どんな小魚がいるのか分かったのになあ。

毎日朝は机に座り、北の窓から秋葉山とその上の空を眺めているが、手前には柿の木があり、今ちょうど柿が稔っていてメジロがやって来て啄んでいる。
緑色に白い眼の小さなサイズに加えて、必ず番でやって来るところが微笑ましく実に可愛い。
ヒヨドリが来るとメジロは来ないから、こん畜生さっさと喰って行きやがれと眺めている。
妻が毎朝庭に撒いているご飯にはスズメとヒヨドリしかやってこないが、ここでもヒヨドリがスズメを駆逐している。
12月になると椿が咲きだすが、ここにもメジロがやって来るが、やっぱりヒヨドリもやって来てメジロを駆逐する。
母がヒヨドリを嫌っていたのはこの理由によるのだが、あやつも必死に生きているんだが、人間には判官贔屓が染みついているからヒヨドリを応援するやつは少ない。

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