キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

台風の傷跡

2011年09月26日 | Weblog
今朝の横浜はどんよりと曇り、肌寒いと言っている人もおりますが、半そでコッパンで何でも出来そうな全能感が伴う快適な気温になっております。

台風が関東を通過したときに札幌にいたせいで、どうも台風の影響というものが実感出来ませんでしたが、庭のミニトマトが壊滅しており、今後の収穫が見込めず、昨年は12月初旬まで収穫できたことを思うと大損害です。隣家との境の樹が途中から折れていて、聞けば家人が片付けたそうです。市場に野菜を買いに行ったら並んでいるものが随分少なく、先週まで多量にあった茄子が無いので不思議に思ってましたが、風でやられて昨日出てきたものは傷だらけでした。葉物も高騰しているそうで、レタスなどは当分食べられそうにありません。

湘南散策の途中で気になったのは、稲が倒伏していて、果たして収穫が出来るかどうか、山がいたるところで褐変しており、傷ついた部分が枯れてきているようです。当然、果物にも大きな被害が出ていることと思いますが、収穫直前の被害は精神的にきついですね。
がっかりすることが多い中で、昨日の散策の目的地平塚でBOに寄り、文庫本の古書を4冊手に入れたことで気分が少し晴れました。

「昭和の動乱 上下」  重光葵 中公文庫 2001年
釣友が「足が悪かったのにどうして調印式の会場であるミズーリー号の艦上に登ったのだろう」と、重光葵に関するつまらぬ研究をしており、愛人が近所の奥湯河原温泉に旅館を経営しているせいで、しげく近所にある記念館にも通っており、そのたびに研究成果を聞かされたためか、何となくこの人に愛着を感じています。

「ハル回顧録」 中央文庫 2001年
開戦から敗戦まで日本人としてはやはり興味があるところで「昭和の動乱」とともに定年後ゆっくりと読んでみたいですね。すなわち積読用書籍です。

「バスで、田舎へ行く」 泉麻人 ちくま文庫 2005年
年齢も近い著者で、一度読んでみようと思っていましたが中々その機会が無く、今回見かけたこの本を求めてみました。田中小実昌さんのバス本は何度か面白く読んでいますので、バスは好きですね。昔自家用車が無かった頃の、未開の地へ行くドキドキ感は無くなっていますが、新たな楽しみ方があるのかも知れません。

「遠い朝の本たち」 須賀敦子 ちくま文庫 2001年
須賀さんの本を見かけると手当たり次第買い求めてますが、この本前にも買ったような気がしてなりません。同文庫の全集には被らないのは確かなのですが、一度じっくり今まで集めたものを整理しないといけません。
イタリアは、ダンテ「神曲」、ゲーテ「イタリア紀行」が基本図書ですが、加えて須賀さんの物をイタリア理解に読ませていただき、ワインの開発の参考にさせていただいております。

我がイナリヤト食文研のワインとビールはこちらからご覧になれます


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