キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

モニクのキュヴェ・タカ

2009年07月19日 | Weblog
2005年に一度しか仕込まれなかったこのキュヴェは、今回の試飲会では閉じていて、華やかな果実の風味が感じられず少し残念でしたが、その存在を皆さんに知らしめる事が出来てとてもよかったと思います。2005年秋、樽醗酵をしているときにシャトーへお邪魔し、私の手でピサージュをしたワインです。新樽風味が基底にあり、出来の良かった2005年の特徴であるバランスの良さと強さが素直に出ているワインです。つい二月程前は香りが開いていて、濃縮した果実の旨味がダイレクトに脳に響く感じがいたしました。

ディナーパーティーのご招待客の皆様にはこれをお土産にさせていただきましたので、またワインが開いてきたときに楽しんでいただけると、その良さがしみじみと分かっていただけるのではないかと期待しております。保管状態がよければ、向こう10年ほどは衰える事無くその変化を楽しめるものと思います。

さて、モニクは今回の試飲会では心配事があり、なかなか晴れ晴れとした顔を見る事がで来ませんでした。今年21歳になった娘が手術をする事になっていたのですが、離婚したカイロプラスターの父親から、外科的な処置をしないで治すべきだと進言され、手術をためらっていたようです。説得のため毎日娘に電話をかけいたようで、そういうことは気に掛かるもので、最終的には手術を受けたのは、試飲会も終わりの札幌での事でした。24歳になる息子は飛行機が好きで、その関連お仕事をしており、娘も確か理科系の大学に通っていたと思います。

初めてシャトーを訪れたとき、息子は小学生で柔道をやっており、娘は小さくてあどけなくて可愛い子でした。モニクと子供たちの将来のことや、シャトーは誰が継ぐのだろうかと話をするようになるとは、当時は思いもしませんでした。古い友人というのは実にいいものです。古い友人と言うと怒るので、長く友人であったと皆さんに紹介しております。


  
モニクとキュベ・プレステージ(ヒルトン東京にて)        古い友人?長い友人?(神戸北野ガーデンにて)

コメント
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