キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

必読書出版ラッシュ

2008年12月16日 | Weblog
ここの所短期間に3冊のワイン業者必読書が出て慌てております。角川ONEテーマ21から、島田雅彦さんの「酒道入門」、同じく宇田川悟さんの「東京フレンチ興亡史」、ちくま文庫から森下賢一さんの「居酒屋礼賛」、それぞれワイン業界に口を糊する者として読んで置かなければいけない参考書でして、つい直前に落語関係の本と高城高さんの作品集を大量に買い求め、読むのを楽しみにしていたところでしたので少しお預けということになります。

今回の札幌へも高城高さんの札幌を舞台にしたハードボイルドを持参する予定でしたが、仕事を優先させて「居酒屋礼賛」を旅の友といたしました。といいましてもこの「居酒屋礼賛」は1992年に発売されてこの道のバイブルと言われている名著でして、面白いこと請け合いです。

すでに先週末「酒道入門」は読了しておりますが、島田さんもこの「居酒屋礼賛」に登場する神田「三益屋」、人形町「笹新」、門前仲町「魚三道場」に言及されていて、かつて居酒屋巡りの参考になさったのかもしれません。

しかし居酒屋というのは秋から冬の寒い時期になんともいえぬ懐かしさを帯び、外の寒いところから入って熱いのをきゅっとやる悦楽といったらありません。わざわざ北海道まで来なくても、夕刻からの楽しい空間がそこかしこに点在し、隣の居酒屋まででさえ旅を可能にしているのです。ましてや今札幌に居る身としては、その悦楽はいやがうえにも高まるばかりで留まる事を知りません。
コメント
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