キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

アグリもようやく一年

2008年11月20日 | Weblog
湘南の朝は気持ちよく晴れわたっております。今日はボージョレ・ヌーボー解禁日、今年のヌーボーは本当に上手くいったなあと、今朝のお天気と同じく晴れやかな気分でおります。販売はすでに終わり、後はパーティーが幾つかあるので、食べ過ぎ飲みすぎに気をつけなければいけません。はしりの河豚を賞味するパーティーか何かでしたら嬉しいのですが、ワインに合った料理となると、どうしてもハイカロリーの喰い物が出てきます。カロリーオーヴァーが心配であれば、喰う量を減らせばいいのですが、美味いものが出てくるとついつい完食してしまう意地の汚さ。年を重ねても変わらぬ食欲に我ながら呆れ返っております。


昨年12月にアグリと社名変更をして、関連会社を吸収、激動の一年間でしたがどうにかこうにかやってまいりました。ワインでお付き合いのある方にはアグリのもう一つの顔が分かり難いと思いますが、青果でお付き合いのある皆さんにはワインのほうの事が全然理解されておりません。そこで今回青果でお付き合いのある方をお招きして、名古屋でアグリ一周年念記念パーティーを開く事にいたしました。来日しているジャン・フィリップ・マルシャン夫妻をゲストに、実体はボージョレ・ヌーボー・パーティーを名古屋の「ヴィンテージ1970」でヌーボー解禁日の本日行ないます。

一月前ほどにこの「ヴィンテージ1970」の姉妹店でディナーをいたしましたが、とっても美味しいフレンチで感動し、ワインの取り扱いが丁重なのにさらに感激を深めました。そこよりカジュアルでワインバー的なコンセプトのお店ですが、かなり期待していいとおもいます。手元にメニューが送られてきましたが、エスカルゴのブルゴーニュ風、ジャンボン・ペルスィエ、ウフ・ムーレット、鮪のカディフ包み・茄子のフォンデユ、シャラン産エトゥフェの鴨のロティ・オレンジソース、無花果タルト・ヴァニラグラス用意したワインは全てジャン・フィリップのもので、ブルゴーニュ・シャルドネ、ボージョレ・ヌーボー、ボージョレ・ロゼ・ヌーボー、ジュブレ・シャンベルタンVV2001、フィーヌ・ド・ブルゴーニュ。

シャルドネはエスカルゴとハムに、樽からのボージョレはウフ・ムーレットに合わせる意図でしょうが、ここまでの料理はまさにブルゴーニュの典型的なものです。ゲストのジャン・フィリップを配慮しての選択ですね。ヌーボーのロゼに鮪を合わせ、鴨にジュブレシャンベルタンを合わせるところに料理長のアイディアを感じます。ここまで意図を感じさせる料理である事を思うと、この料理が優れたものである事が容易に想像できます。デザートにフィーヌ・ド・ブルゴーニュをかけていただくというところまで計算されているとすれば、今夜のディナーはとても満足のゆくものになるでしょうし、二年目のアグリも安泰のような気がしてなりません。

ぼつぼつ名古屋へむけて出発の時間です。温暖な湘南も今朝は冷え込んでおります。きっと車窓からの富士山が見事なことでしょう。
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