作品紹介・あらすじ
才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!
読書備忘録
プロローグ / 三月十日 / 小説家の鏡 / 君が手にするはずだった黄金について / 偽物 / 受賞エッセイ
嫌な思い出というものは、簡単に忘れられるものではない。たとえば・・・と、始まった話に・・・そうそうあるある!・・・「それらは忘れたくても忘れられず、そればかりか、何の前触れもなく、まるで雑踏で急に誰かから肩を叩かれたときのように、唐突に記憶の淵から浮上してくる」イヤーすっかり忘れていたのに黒歴史現る。だから・・・ってことなの?
占い師はみんなインチキ!・・・あーそういえばそうかも知れない。でもすでに洗脳されちゃているから・・・わかるわ。
片桐の話が、ちょっと難しいところもあったけれど、これ、あとでもう一回読んでみたいと思った。
図書館本ですからね。まだ400人以上お待ちです。
ここでもガルシア=マルケスの「百年の孤独」が・・・
★★★★☆