読書備忘録
内容(「BOOK」データベースより)
呆けてしまった母の姿に、分からないからこその呆然とした実存そのものの不安と恐怖を感じ、癌になった愛猫フネの、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるみ、その静寂さの前に恥じる。生きるって何だろう。北軽井沢の春に、腹の底から踊り狂うように嬉しくなり、土に暮らす友と語りあう。いつ死んでもいい、でも今日でなくていい。
やっぱり、きっぱり。
フツーに死ぬ
猫のフネが死んだ。小さな生き物の、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるんだ。と・・・動物は静かに死にますね。お口が聞けないから痛いとか、苦しいとか、言えないからそう感じるのかもしれないけれど・・・
そうならいいけど
すさまじい呆け老人を目のあたりにする・・・友人達の介護、母親の通夜の日に自分も脳出血で死んでしまったって・・・
介護していたお嫁さんが先にとか、介護していたから自分の病気の発見が遅れて先にいった娘さんとか、うつ病になったり、いつ自分が危めてしまうか毎日不安をかかえているとか・・・呆けちゃった本人はわからないだろうけれど、周りは大変!っていうのを見てきているから、私は呆ける前に・・・と思っているけれど、なかなか思い通りにはいかないのよね。
フツーじゃない?
尻焼温泉の話を聞いて、夜行っちゃったって話。すっごい真っ暗闇の中の獣道みたいなところを・・・よくぞご無事で・・・フツーじゃないと思いますけれど、らしいなと思いました。
植村直己さんのお父様はそう言ったのですか・・・
山のデパート ホソカワ
別荘仲間のニコニコ堂の芥川賞をとったユウ君は長嶋有さんでお父様が解説を書いています。
浅間山の見える北軽井沢の別荘地には冬になるとみんないなくなった。避暑地ですからね。でもひとりで住んでいた。といっても地元の方がいましたものね。なにかと・・・
佐野さんはもういないんです・・・