ペットのPTSD

  先の大地震直後、実家の猫が怯えてしまい、最もなついている私の母のそばを片時も離れなかった、と母から聞きました。

  私が帰省したところ、猫はほぼ毎日、昼から夜にかけて6~7時間ものあいだ、押入れの中に引きこもりっぱなしでした。普段はない行動です。

  東京に戻ってから友人に聞いたところによると、地震の直後から、家出をする猫が増えているとのことです。大きな揺れによるショックでパニック状態に陥ったことと、飼い主たちの緊張した気持ちや雰囲気を敏感に察して不安になり、大きなストレスに耐え切れないことが原因のようです。

  人間は今回の事態を理解できますが、動物たちはわけも分からず、ひたすら怯えるばかりです。

  もし、みなさんのペットたちの様子が普段と違っておかしいと感じたら、「ペット PTSD」などのキーワードで検索してみて下さい。PTSDとは、「心的外傷後ストレス障害」のことです。動物たちも心に傷を受けて、行動が不安定になります。飼い主が取るべき対応を調べてみて下さい。多くの獣医さんたちが、役に立つ情報を提供してくれています。

  動物たちも被害者です。災害弱者といってもいいでしょう。飼い主である人間が気をしっかりと強くもって、怯えている弱い小さな命を守りましょう。

  
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