ロイヤル・バレエ日本公演「眠れる森の美女」(4)

  フロリムント王子はティアゴ・ソアレスでした。登場するときのあの赤い上着はやっぱりヘンだよ。ぜんぜん王子にみえません。赤なのに地味です。ついでにいうと、ソアレスも王子にはみえません。族のリーダーかガテン系の兄ちゃんのようで、しいていえばワイルド系王子です。

  3月に観たときも不審だったのですが、狩りご一行の中で、王子の次に偉そうにしている「伯爵夫人」ってなんなんだろねえ。不審なのは、この伯爵夫人のフロリムント王子に対する意味ありげな態度なんです。盛んに王子に目をやり、王子の様子を異常に気にして窺っているのです。

  今回はジリアン・レヴィが伯爵夫人でした。やっぱりこの人は演技がいいです。フロリムント王子は表面的には普通に振る舞っていますが、ふと暗い顔つきになって遠くを見つめたり、目を落としたりします。伯爵夫人がフロリムント王子に近づき、マイムで「あなたはなぜ涙を流していらっしゃるのですか?」と尋ねます。ですが、王子はマイムで「聞かないで下さい」と答え、伯爵夫人を遠ざけてしまいます。王子はみなに狩りに行くよう命じます。伯爵夫人は王子のほうを未練たっぷりに振り返り、最後は憮然とした様子で自分も去ります。

  伯爵夫人がフロリムント王子のことを好きなのは間違いありません。でも、伯爵夫人には夫の伯爵がいるはずです。つまんねえことですが考えてみました。伯爵夫人は、(1)夫はいるがひそかに王子の愛人になろうと狙っている。(2)夫はとうに没しており、それで王子の愛人もしくは妃になろうとねらっている。(3)実はもう王子と関係がある。(4)実は王子の母親である。たぶんこのうちのいずれかでしょう。

  そこへあの音楽が流れて、リラの精が姿を現わします。王子は敬意を表してお辞儀をします。リラの精もマイムで「なぜあなたは涙を流しているの?」と尋ねます。王子はマイムで「なんでもありません」と突っぱねます。ところが、リラの精は両手を自分の胸に当てるマイムをして「あなたは愛を求めているのね」と王子の憂鬱の原因を見破ります。フロリムント王子って、「白鳥の湖」のジークフリート王子みてえ。場面もそっくりだし(森で狩り→王子の憂鬱→美女と出会う)。

  フロリムント王子がオーロラ姫の幻影と踊るシーンでは、生前(?)はあれほど明るい笑みを浮かべ、また闊達だったヌニェスの表情が、一転して静かで神秘的なものになっていたのが印象的でした(もちろん、この場面で明るい元気な表情で踊ってはマズいでしょうが)。

  リラの精が王子を伴って乗る銀色の船が面白かったです。自動操縦のようで、途中で止まりはしないかとハラハラした(なにせロイヤル・バレエだから)けど大丈夫でした。また、背景の幕を横に流しながら、同時に船を逆行させて、船が進んでいる様を表現していたのは、いかにも昔の技術といった感じでしたが、非常に効果的で見ていて感心しました。船を下りた後、今回はマクミーカンも妖精の杖を落とさなかったので安心しました。

  これはいくらなんでも無理があるのでは、と思ったのは、フロリムント王子がオーロラ姫を起こすシーンです。フロリムント王子は困惑の表情を浮かべ、マイムで「彼女は眠っています。どうしたらいいのでしょう?」とリラの精に尋ねます。でも、リラの精は自らのこめかみを叩いて「自分で考えてご覧なさい」としか答えません。すると王子は「分かった!」という表情で、自分の指を唇に威勢良く当てます。そしてオーロラ姫にキスをします。「キスすれば起きる」だなんて、何をどう考えればそんな答えが出てくるのでしょう。そりゃあ起きるでしょうけどね(びっくりして)。

  不毛で無意味な考察はやめることにして、第三幕。パ・ド・トロワでは蔵健太君が踊りました。3月に観た彼のブルー・バードはすばらしかったですが、今回はちょっと緊張していたかな?という踊りでした。ところで、このパ・ド・トロワは「フロレスタンと姉妹たち」という題名になっています。このフロレスタンって、どのフロレスタンなのでしょう。フロレスタン24世の息子でしょうか?

  猫の踊りはかぶりものではなく、仮面をつけていたのが救いでしたが、私は基本的にこの手の踊りが好きではありません。赤ずきんと狼の踊りも同様。意味わかんね。

  青い鳥のパ・ド・ドゥはローレン・カスバートソンと佐々木陽平さんでした。カスバートソンのフローリン姫は3月にも観ましたが、あのときとは踊りがぜんぜん違います。大役がダンサーを成長させるものなのか、彼女の踊りはヌニェスと同じ特徴を持つ踊りでした。しなやかな手足の動き、余裕のある優雅な踊りです。すっきりと伸びる四肢がきれいでした。もっとも、私は「シルヴィア」での彼女に好印象を持ったため、この感想は多分に色眼鏡で見たものだと思います(笑)。

  佐々木陽平さんのブルー・バードは、踊りそのものは蔵健太君のブルー・バードのほうがパワーで勝っているように思いました。ただし、踊りのプロフェッショナルさでは佐々木さんのほうが上でした。見せ方も上手だし、踊り全体が艶々していました。

  オーロラ姫とフロリムント王子のグラン・パ・ド・ドゥは、う~ん、なんだかぎこちなくて、スムーズとはいえなかった気がします。タイミングがうまくかみ合わない振りがいくつかありました。オーロラが回転した後、王子がオーロラを逆さにリフトして中腰でポーズをとるところは、ヌニェスの脚が上がるのが常に遅れていました。ヌニェスもソアレスも、それぞれの動きはとてもよかったのですが。

  でも、アダージョでだったかコーダでだったか、回転するヌニェスをソアレスが「ろくろ回し」するところで、ふたりは息の合ったスゴ技を見せました。ソアレスは途中でヌニェスの腰から手を離します。ヌニェスを目立たせるように両手を大きく広げるソアレスの前で、ヌニェスはバランスを崩すこともなく、ぐるぐると回り続けているのです。この技を何回か繰り返しました。

  ヌニェスによるオーロラのヴァリエーションはすばらしかったです。両手をなめらかに揺らしながら徐々に上げていく振りは、一歩まちがえると「阿波踊り」になってしまいます。でもヌニェスの両手の動きはとても柔らかく優雅で、上げた両腕の角度やポーズ、指の開き方も美しくて、とても様になっていました。

  ソアレスのほうはよく分かりません。ダイナミックではありましたが・・・。ブラボー・コールが出たので、「よかったのかな?」と思いかけたのですが、私の心の声に従うと、ソアレスの踊りはわるくはなかったが、そんなによくもなかったと思います。やや粗くて乱暴で力任せで、コントロールが利いていない感じです。もっと柔らかさとかしなやかさがあればよかったです。

  ヌニェスはまさに幸せオーラ全開で舞台に立っていて、観ているほうにもそれがビンビン伝わってきたため、会場は非常に盛り上がりました。カーテン・コールではスタンディング・オベーションをしている観客もいました。カンパニー全体のパフォーマンスからみれば、私はそれほどすばらしい舞台だったとは感じませんでした。でも、ヌニェスが魅力に溢れていたのは確かなことで、観ているほうも幸せな思いにしてしまうダンサーはすばらしいと思います。
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ロイヤル・バレエ日本公演「眠れる森の美女」(3)

  プロローグに出てくるリラの精を除いた5人の妖精は、誰が何の妖精なのかほとんど見分けがつきませんでした。でも5人が並んで、そしてソロで踊ると、赤いチュチュの小柄なダンサーと淡い金色のチュチュのダンサーがよかったと思いました。キャスト表を見ると、どうやら赤いチュチュは「歌鳥の精」でイオーナ・ルーツ、淡い金色のチュチュは「黄金のつる草の精」でラウラ・モレーラだったらしいです。イオーナ・ルーツがあんなに小柄だったとは。

  リラの精と5人の妖精が一緒に並んで踊ると、リラの精役のイザベル・マクミーカンがいちばんうまかった(と思う)から、マクミーカンはやはりリラの精が当たり役なのでしょうか?

  リラの精のお付きの騎士は平野亮一君で、おお、やったな平野君、と思いました。妖精のお付きの騎士たちが一斉に踊るところでは、まさに中央で踊っていました。平野君はやはり背が高くてスタイルがいいです。欧米人とまったく変わりないです。ただ、踊りはちょっと重たかったです。動きに軽さやしなやかさがほしいところです。テクニックも他の騎士たちに比べると弱かったです(特に回転系)。あとはリラの精の頭上リフトもグラグラしてました。

  ・・・キャスト表をよく見たら、妖精のお付きの騎士役にはリカルド・セルヴェラ、ヨハネス・ステパネク、ホセ・マルティンがいるではありませんか!「眠れる森の美女」はダンサーが総動員なので、ひょんなところでプリンシパルやファースト・ソリストがさりげなく出てくるのです。なるほど、これでは仕方がないか。

  長かったプロローグが終わると休憩時間です。まだオーロラ姫は出てきません。第一幕が始まっても、編み物女たちの騒動あり、花のワルツありで、とにかく引っ張りまくります。王様、王妃様、貴族たちが「お姫様はどこ?」と探していると、小姓たちの先触れを経て、やっとオーロラ姫(マリアネラ・ヌニェス)の登場です。

  ヌニェスの演技が非常によかったです。元気すぎてしとやかさがない、と思う方々もいると思いますが、ヌニェスはとにかくいつも嬉しそうに、楽しそうに明るく笑い、活発で溌剌とした雰囲気に溢れていて、私は好印象を持ちました。好奇心いっぱいで屈託がなく、人見知りもしない、まして人を疑うことなど思いもつかない少女という感じで、それが見知らぬ老婆の持つ糸車への興味につながっていくと考えると納得がいきます。

  ただ、ヌニェスはやはり思った以上に小柄で、「シルヴィア」を彼女で観なくてよかった、と思いました。

  とはいえ、ヌニェスのオーロラ姫がみなに促されて踊りだすと、やはりプリンシパルだなあ、と思いました。手足の動きが柔らかくてしなやかで、踊りの振りの一つ一つに優雅な余裕があります。

  ロース・アダージョでは、デヴィッド・マッカテリがフランスの王子役でした。オーロラ姫をサポートすることの最も多い役です。人手不足である、マッカテリはプリンシパルであるという理由以外に、マッカテリがサポート・リフト上手であるということからみても、妥当な配役だと思いました。ちなみにヘンテコなとんがり帽子をかぶったスペインの王子はマーティン・ハーヴェイでした。

  感心したのは、ヌニェスは難しい振りを踊りながらも、常に演技していたことでした。常に各国の王子、宮廷の人々、そして両親である王と王妃を見て微笑むか、会釈するか、お辞儀をします。演技することを忘れて、真顔でバランス・キープや回転にひたすら集中しているようなダンサーより、ヌニェスのようなダンサーのほうが私は好きです。

  実は、ヌニェスはテクニカルなダンサーだと思いますが、でも彼女の踊りは完璧というわけではなかったのです。ただ、ヌニェスは見得の切り方が非常に上手です。巧みに、バッチのタイミングで、実にカッコよく見得を切るので、観客は(語弊がありますが)うまく乗せられて大興奮してしまうのです。今回の公演では、ローズ・アダージョの音楽が終わる前、オーロラが王子の手をパッと離して、アラベスクをして静止した直後から拍手が湧き始めました。

  その後も踊りの最中にいくらかミスはしても、最後の見得はきちんと決める、という場面が目立ちました。もちろん、美しく、スマートに見得を切ることは、ダンサーに求められる重要な能力の一つだと思います。

  第一幕の最後、オーロラが死んでしまったと思い込んだ人々が嘆き悲しんでいるところで、空を覆う黒い雲の隙間から光が射し、あの音楽とともにリラの精が現れるシーンにはちょっと感動しました。照明の人、ブラボー!です。  
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ロイヤル・バレエ日本公演「眠れる森の美女」(2)

  フロレスタン王はクリストファー・サウンダース(サンダースじゃないのね)、王妃はエリザベス・マクゴリアンでした。誰が演じてもきれいで上品な王様と王妃様です。ただ、フロレスタン王はカラボスに責められ、リストにカラボスの名前がないのに気づいてリストを床に叩きつけたり、自分もリストを事前にチェックしていたにも関わらず、カタラビュットに全責任を押しつけたり、王宮の庭で編み物をしていたというだけの理由で女性たちを殺そうとしたり、実は癇癪持ちの王様らしいのです。

  ギャリー・エイヴィスのフロレスタンは、上品で優しそうな雰囲気のままで、実に涼しげにこうした冷酷なことをやってのけるので笑えるのですが、サウンダースはエイヴィスに比べると、フロレスタン王のこういう外貌と大きなギャップのある面白いキャラクターを充分に表現できていなかった気がします。

  フロレスタン王は「フロレスタン24世」なんだそうです。徳川家の将軍が265年間で15代ですから、この国は少なく見積もっても400年は同じ王室がずっと国を保ってきたわけですな。パタリロのマリネラみてえ(知らない人ごめん)。

  王妃役のエリザベス・マクゴリアンは、これまた美しくて優しくて穏やかで、夫と違って良識のありそうな(笑)演技でよかったです。夫のムチャな所業や、呪いをかけられたオーロラの行く末を憂えるとき、その表情は細かくて、仕草もたおやかで、女性らしさ、母親らしさに溢れていました。

  王妃の髪型とメイクについては演出が細かかったです。オーロラを生んだときは髪を長く垂らして若々しく、オーロラが16歳になったときには髪型が変わっていて化粧も濃くなっていて、時間の経過をちゃんと表現していました。

  私がひそかに気に入ったのがアラステア・マリオットのカタラビュットでした。なにしろ演技が笑える笑える。カラボスの名がリストにないことに気づいたとき、王宮の庭で編み物をする女性たちを目にしたとき、女性たちから取り上げた編み針を後ろ手に隠して、フロレスタン王に見られまいとする、あわてふためいた演技には爆笑でした。表情がとても豊かな人です。

  カラボスはジェネシア・ロサートでした。これまた美人で妖艶な魔女でした。ジリアン・レヴィの強いアクのあるカラボスには及びませんが、なかなかの怪演でした。カタラビュットに仕返しをするときの意地悪な笑い、妖精たちを脅かすときのなんか笑える手つきがよかったです。オーロラ姫に指先を糸車の先で傷つけさせることに成功した後、衛兵たちに追われて逃げるときの逃げっぷりもなかなかでした。

  ただ、これはロサートのせいではないのですが、強い印象を与えるメイクと衣装の割には、カラボスのやってることは「意地悪ばあさん」みたいにセコいんだよね。オーロラ姫に呪いをかけるマイムにもあまり凄味がなかったし(←これはダンサーのせいかもしれないけど)。「マイム事典」で模範演技をしているモニカ・メイスンと同じくらいはやってほしいです。

  「マイム事典」といえば、リラの精役のイザベル・マクミーカンも、3月に観たときよりは印象が良かったけど、カラボスの呪いを変えてしまうマイムは、穏やかながらも強い威厳をもってやってほしかったです。それに抗うカラボスをたじろがせて後ずさりさせてしまうシーンも、もっと神々しい威厳がほしいなあ、と思いました。

  マクミーカンの他の踊りや演技には、今回も特に強い印象を受けたということはありませんでした。でも大人の女性らしい落ち着いた容貌と表情をしているので、その点はよかったです。リラの精はマクミーカンのしか観たことがないので、他のダンサーと比べようがありません。ですから、マクミーカンのリラの精はあれでも合格点なのかもしれません。
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ロイヤル・バレエ日本公演「眠れる森の美女」(1)

  13日(日曜日)の夜公演を観てきました。本当は土曜日のほうがよかったのですが、あいにく土曜日は朝から晩まで仕事で、またまたハラホロヒレハレ~な状態でした。その翌日の昼の1:00から観劇はきついので、夜公演を選んだわけです。

  このように、「眠れる森の美女」は「シルヴィア」と違って、「このダンサーで観たい」ではなく、自分の都合に合わせて消去法で観る公演を決めたのです。だからキャストについては事前に何の思い入れもありませんでした。ですが、全体的な面については、3月にこのプロダクションを観たときの印象があまり良くなかったので、「大丈夫かいな」と心配しておりました。

  全体的な面、というのは、3月にこの「眠れる森の美女」を観たときに、「う~ん、今のロイヤル・バレエには、この作品を上演するのは、ダンサーたちの平均的水準からみて無理なんじゃないかな」と正直なところ思ったのです。

  でも結局、3月に観たときよりは楽しめました。このプロダクションを観るのはこれで2回目だから、「慣れ」みたいなものもあったのかもしれません。

  まずセットは、プロローグの赤ちゃんオーロラが眠るベッド、カラボスの馬車(←鼠が引くけど)、第一幕の王宮の大きな階段、第二幕のリラの精の船、王宮の門、オーロラの眠るベッドなどを除いて、ほとんどが幕です。すごい大量にぶら下げていました。プログラムを読んだら、衣装も含めて美術はみな大昔(1946年版)の復元だということでした。終戦直後だったから、なるべくお金のかからない舞台装置を作ったのかもしれません。なるほど、と納得しました。

  柱などを描いた幕は、重厚に見えるように不透明(光に透けない)な絵の具を使ったりして工夫したそうです。3月に観たときには「幕ばっかりでなんだかビンボくさいな」と思いましたが、今回はあまり気になりませんでした。これはやっぱり「慣れ」というものでしょうか。

  衣装も基本的には1946年版の復元だそうですが、すべてを復元することは資料的に不可能だったそうです。また復元はピーター・ファーマーが担当したせいでしょう、ファーマーがデザインする衣装の特徴、淡い色彩の紗のような薄手の布、刺繍がメインで柄物は少ない、などが強く反映されているように思えました。

  衣装はとてもきれいでした。オーロラ、妖精たち、宮廷の人々の衣装はみなパステル・カラーを主な色調としていました。またフロレスタン王や王妃の衣装は、厚みと光沢のある布地に刺繍が入ったり柄がプリントされたりしているものでしたが、色はやはり淡くて刺繍や柄の模様も上品でした。

  その中で異色なのが式典長(カタラビュット)のド派手カラフル縞々ちょうちんブルマー衣装+巨大羽根飾りつき帽子と、カラボスの黒レースに紅や紫の飾りの入ったドレスです。舞台でいちばん目立ってたのはこの二人です(笑)。

  カタラビュットといえば、オーロラ姫の命名式招待客リストにカラボスを入れ忘れ、カラボスにセコくてアホな仕返しをされます。その仕返しが、イギリス人はやっぱりこのネタが好きなのね、というお約束的ギャグでした。ロイヤル・バレエ(関連)の公演で、いったい何度目にしたことか。

  ちなみに、そのときのフロレスタン王の仕打ちはあんまりです。最初、カラボスはフロレスタン王が自分をリストから外したと思って王に詰め寄りますが、王はあっさりとカタラビュットを指さして「オレじゃない、悪いのはアイツだ」と言います。王様なら一応は家臣を庇うとかするもんじゃないのかな~。
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