悔しい!!!

  今日は朝までウィンブルドン男子シングルス決勝、ロジャー・フェデラー対ラファエル・ナダルの試合を観ていました。雨で2回サスペンデッドになり、またフルセットでエンドレスの延長戦にもつれこんだので、試合終了は日本時間の今朝の5時近くでした。おかげで寝不足です。

  でも、寝不足でもいいのです。もし、フェデラーが勝ってさえいれば!もう少しだったのに、最後はスタミナ切れしてしまったように見えました。ナダルにブレークされて、そのままナダルがサービス・ゲームをキープしたので、ナダルの優勝となりました。

  私は心の広い人間じゃないから、言わせてもらうわよ(←どっかの占い師みたいだな)。すごい悔しいです。

  ナダルなんか、ひたすらベース・ラインから打ちまくるだけだったじゃない。ネット・プレーなんてほとんどしなかった。こんな乱暴にずっと踏みつけられ続けて、サーフェスの芝と地面はかなり傷んでしまったことでしょう。

  おまけに、ナダルがポイントを決めたときにやる、あからさまなシャウトとガッツ・ポーズは、テニスというスマートなスポーツにはふさわしくありません。

  フェデラーは違います。彼は試合中、どんなときでも冷静な表情を崩しません。ポイントをとってもほとんど何のリアクションもしません。静かな表情を変えないまま、さっさとベース・ラインに戻ります。たまに試合に勝ったときにだけ、抑えつけていたものが爆発するようにシャウトするくらいです。

  フェデラーがショットするときの写真を見るといつも驚かされます。彼はいつものあのクールな表情で、自分のラケットのガットが跳ね返した瞬間のボールを常に凝視しているのです。いったいどれほどの動体視力を持っているのかと思います。

  話題性も見ごたえもなかった女子シングルス決勝で対戦したあの2人のように、男子テニスもブレインレスのパワー一辺倒の時代が来るのでしょうか。

  でも、フェデラーはまだまだ活躍するでしょう。フェデラーに続く世界ランク第2位のナダルをはじめとする男子選手たちとのポイントの圧倒的な差(1,000ポイントもある)が、フェデラーが他の選手とは明らかに一線を画する優れた選手であることを証明しています。フェデラーは今年、持病から来る体調不良に苦しんでいるそうですが、全米オープンでの活躍を祈りたいと思います。
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