忘れたころにトロカデロ

  宅配でチケットが届きました。心当たりがなく、「この時期にチケットが送られてくるとは、はて、何のチケットであろうか?」と不思議に思いながら封筒を受け取りました。そしたら、トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団の今夏の日本公演のチケットでした。すっかり忘れてました。

  チケットを購入したときのことをよく覚えていないのですが、確か、去年の公演を観に行ったときに、会場で今年の公演のチケット優先予約のチラシをもらって、それを使って申し込んだんじゃなかったかな。チラシに郵便振替の用紙がついていて、それに観に行きたい公演日、席種、チケットの枚数、購入金額の合計+郵送料を書き込んで、そうやって予約した記憶があります。

  チケットが届いて、やっと席番が分かりました。前から3列目です。といっても端っこの席のようですが(←やっぱりファン・クラブに入っていないからね)、でもとても嬉しいです。オペラ・グラスが要らない距離でしょう。ダンサーたちの超絶テクニックと爆笑演技を間近に観ることができます。

  演目に変更がなければ、トロカデロ版「ジゼル」を観ることができるでしょう。想像するだけで噴き出してしまいます。凶悪でヤンキーなミルタが楽しみです~。

  一方、グランディーバ・バレエ団はもう日本公演を開始しているようで、私の郷里、秋田にはさっそく今月やって来るそうです。母親がグランディーバ・バレエ団秋田公演の主催者のファン・クラブ会員になっていたので、今回も一般発売前にチケットをゲットできました。てか、チケットの申し込みや代金の振込みなど、一連の手続きをしたのは、今年も私だったのですが(正月に帰省したときにやった)。

  秋田には去年の11月にキエフ・バレエが来たそうですが、母親は観に行きませんでした(私は勧めたんですけどね)。その前の9月に母親が上京した折、私はマリインスキー&ボリショイ・バレエ合同ガラ公演に母親を連れてったので、それで満足したみたいです。でもグランディーバ・バレエ団は「別腹」のようですな。母親が習っている日舞のお師匠さん、一緒に習っているお友だちと観に行くそうです。感想を聞くのが楽しみです。

  話は変わりますが、トロカデロといい、グランディーバといい、日本のバレエ界でほとんど無視されているのはどうしてなんでしょうね?バレエ雑誌とかで、彼らに関する記事を読んだ覚えがありません。やっぱり「キワモノ」扱いされているのかなあ。

  イギリスの某大手バレエ・サイトでは、掲示板でトロカデロ(「トロックス」と呼ばれている)の専用スレが立つほど大人気なようですが、日本では「男が女装して踊るなんて、しかもバレエの古典をパロってお笑いにするなんてけしからん」みたいに捉えられているのでしょうか。トロカデロもグランディーバも、ほとんど「日本全国行脚巡礼の旅」的に隈なくツアーして回っているのに、日本のバレエ界では無視されている。私にはどうしてもその理屈が分かりませんです。
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