村の人口が1,000人ともなると、商店も4店舗だけになった。
必要なものが購入できないので、隣町や函館市まで購入に出かける。
いわゆる「買い物難民」状態だ。
商工会といえば「活性化」がメインテーマだったが、その言葉も遠い昔の叫びとなってしまったようだ。
国道沿いの山道が紅葉し始めたという。午後からカメラを持って出かけてみた。

数日前の強い風雨で、葉が随分落ちたようだ。
商工会の現状と重なり、なんだか寂しい今年の秋である。
「来年を期待しているよ」と、山と約束をして家に戻る。
庭に出てみた。
♪枯葉よ・・・というような、優雅なものではない。ヤチダモの大木から、大雨のように葉が降り注いだに違いない。
私のブログにコメントを寄せてくれるサイアムさん一家は、非難しているのだろうかと、タイ国の洪水を連想させる枯葉の山である。

自分の庭とはいえ、庭の端の部分は昔から生活道路になっている。周囲は高齢者ばかりで歩行に邪魔になるので、枯葉の掃除を始める。
若い頃,漫画「おそ松くん」を愛読していた。
住民に対し腹が立ったら、やたら鉄砲を撃ちっ放す警官が好きだった。住民に向けて撃つのではない、空に向かって撃つのだ。狭い交番勤め、そのストレスを発散させる単純な性格に、田舎のしがらみの強い生活に圧迫感を感じていた私は、妙に親近感を覚えたものである。
近所のおじさんで、着物姿で竹箒を持って突然現れ、道路を掃いている「レレレのおじさん」も好きだった。
私は町内会長をしているせいか、それとも自分の性格ゆえか、子供からお年寄りまで、通りがかりの人には声をかける。「お出かけですか、レレレのレ」。
自分の町内以外の方にも同様だ。昨日の朝も一人暮らしのおばあさんに「元気かい」と声をかけたら「上がってお茶でも飲んでいがないがい」と言われた。
そんな時自分は「レレレのおじさん」ではないかなと思ったりする。
実際若い頃から「おそ松くん」の登場人物で、レレレのおじさんが自分の役割のような気がしていたのだ。
「人生という大木から、やがて離れなければならない葉」。
枯葉に人生を重ねながら、下着一枚で庭掃除に汗を流した。
そして、誰の言葉だったか忘れたが「ゴミになるな土になれ」という言葉も、脳裏をかすめた。
♪あれは遠い思い出・・・。♪秋には枯葉が小枝と別れ・・・。
越路吹雪と裕次郎の歌を口ずさみながら、毎年同じことを考えている私が、大木の下にいる。

必要なものが購入できないので、隣町や函館市まで購入に出かける。
いわゆる「買い物難民」状態だ。
商工会といえば「活性化」がメインテーマだったが、その言葉も遠い昔の叫びとなってしまったようだ。
国道沿いの山道が紅葉し始めたという。午後からカメラを持って出かけてみた。

数日前の強い風雨で、葉が随分落ちたようだ。
商工会の現状と重なり、なんだか寂しい今年の秋である。
「来年を期待しているよ」と、山と約束をして家に戻る。
庭に出てみた。
♪枯葉よ・・・というような、優雅なものではない。ヤチダモの大木から、大雨のように葉が降り注いだに違いない。
私のブログにコメントを寄せてくれるサイアムさん一家は、非難しているのだろうかと、タイ国の洪水を連想させる枯葉の山である。

自分の庭とはいえ、庭の端の部分は昔から生活道路になっている。周囲は高齢者ばかりで歩行に邪魔になるので、枯葉の掃除を始める。
若い頃,漫画「おそ松くん」を愛読していた。
住民に対し腹が立ったら、やたら鉄砲を撃ちっ放す警官が好きだった。住民に向けて撃つのではない、空に向かって撃つのだ。狭い交番勤め、そのストレスを発散させる単純な性格に、田舎のしがらみの強い生活に圧迫感を感じていた私は、妙に親近感を覚えたものである。
近所のおじさんで、着物姿で竹箒を持って突然現れ、道路を掃いている「レレレのおじさん」も好きだった。
私は町内会長をしているせいか、それとも自分の性格ゆえか、子供からお年寄りまで、通りがかりの人には声をかける。「お出かけですか、レレレのレ」。
自分の町内以外の方にも同様だ。昨日の朝も一人暮らしのおばあさんに「元気かい」と声をかけたら「上がってお茶でも飲んでいがないがい」と言われた。
そんな時自分は「レレレのおじさん」ではないかなと思ったりする。
実際若い頃から「おそ松くん」の登場人物で、レレレのおじさんが自分の役割のような気がしていたのだ。
「人生という大木から、やがて離れなければならない葉」。
枯葉に人生を重ねながら、下着一枚で庭掃除に汗を流した。
そして、誰の言葉だったか忘れたが「ゴミになるな土になれ」という言葉も、脳裏をかすめた。
♪あれは遠い思い出・・・。♪秋には枯葉が小枝と別れ・・・。
越路吹雪と裕次郎の歌を口ずさみながら、毎年同じことを考えている私が、大木の下にいる。
