店の庭のナナカマドが、例年になく真っ赤に色付いている。
※よその家の瓦に、ナナカマドがよく似合っていた。

今日から10月だ。
昨日の午後、車で一つ山越えをした恵山町の小学校で、オペラを鑑賞してきた。
函館市文化・スポーツ振興財団による出前コンサートだ。
市民向けの無料コンサートであるが、この町も7年前に函館市と市町村合併をしたので、その活用を図ったのだ。
合併前の漁業の町であれば、オペラなどの開催は無縁だったのかもしれない。
会場には私の村の小学生(39名)も来ていた。

演目は『奥様女中』である。26歳という若さで亡くなった、ジョバンニ・ペルゴレージの作曲で、鑑賞対象は小学生であるが、なんとイタリア語での堂々の上演である。
観終わった時、大きな拍手が沸き起こった。子供たちの感性を強く揺さぶったのだろう。
やがて大人になった時、イタリア語でのオペラ鑑賞は、彼等が文化を考える時の、大きな下地となるに違いない。
この小学校のある地域は、恵山地区の大間町という。
昨日の朝刊に出ていた、函館市議会の内容を思い出した。
函館市と、下北半島大間町の間にはフェリーが走っている。
今新しいフェリーの建造問題があるが、その費用26億円の財源は、大間原発の固定資産税収入を見込んだものである。
3:11以来、函館市議会は「大間原発工事の無期限凍結」を宣言した。
買い物や医療など、函館市に頼る大間町としては、このライフラインを確保しなければならない。そのために大間町議会が函館市を訪れ支援を求めたという。
ここで私が遺憾に思ったのは、一番重要な原発問題を避けたということだ。
大間町の議長=「一致しない部分は必ずある。お互い大人だし、双方がうまくいく方法を考えたい」
函館市の議長=「函館市大間町という気持ちで支援したい」
この発言は大問題ではないか。原発は容認するという意味に私は聞こえる。
お互い大人だというが、将来を背負う子供たちの生命が危険にさらされるのだ。
議長としては責任問題の発生する、失言ではないだろうか。
この発言に市議会はどう対処するのか,函館市議会議員の質が問われる問題だ。
そんなことを重ね合わせて考えさせられた、オペラ鑑賞会だった。
演奏者の中に福岡市の出身で、米国のチェンバロ大会で優勝し、5年前から函館に住んでいる、森洋子さんがいた。
森さんが函館市に着いたその夜、私は函館市内にいて知り合いのソプラノ歌手から森さんを紹介されたのだ。
それから今まで、森さんの演奏を一度も聴いていない。田舎者の私の文化レベルは、こんなものである。
チェンバロの音色は、秋の野山によく似合うという印象を持った。
帰りの山道には、漆の葉が紅く色付き、緑色した「ウバユリ」にも茶色の枯れ色が目立ってきた。
秋は間もなく真っ盛りを迎えるのだろう。
※よその家の瓦に、ナナカマドがよく似合っていた。

今日から10月だ。
昨日の午後、車で一つ山越えをした恵山町の小学校で、オペラを鑑賞してきた。
函館市文化・スポーツ振興財団による出前コンサートだ。
市民向けの無料コンサートであるが、この町も7年前に函館市と市町村合併をしたので、その活用を図ったのだ。
合併前の漁業の町であれば、オペラなどの開催は無縁だったのかもしれない。
会場には私の村の小学生(39名)も来ていた。

演目は『奥様女中』である。26歳という若さで亡くなった、ジョバンニ・ペルゴレージの作曲で、鑑賞対象は小学生であるが、なんとイタリア語での堂々の上演である。
観終わった時、大きな拍手が沸き起こった。子供たちの感性を強く揺さぶったのだろう。
やがて大人になった時、イタリア語でのオペラ鑑賞は、彼等が文化を考える時の、大きな下地となるに違いない。
この小学校のある地域は、恵山地区の大間町という。
昨日の朝刊に出ていた、函館市議会の内容を思い出した。
函館市と、下北半島大間町の間にはフェリーが走っている。
今新しいフェリーの建造問題があるが、その費用26億円の財源は、大間原発の固定資産税収入を見込んだものである。
3:11以来、函館市議会は「大間原発工事の無期限凍結」を宣言した。
買い物や医療など、函館市に頼る大間町としては、このライフラインを確保しなければならない。そのために大間町議会が函館市を訪れ支援を求めたという。
ここで私が遺憾に思ったのは、一番重要な原発問題を避けたということだ。
大間町の議長=「一致しない部分は必ずある。お互い大人だし、双方がうまくいく方法を考えたい」
函館市の議長=「函館市大間町という気持ちで支援したい」
この発言は大問題ではないか。原発は容認するという意味に私は聞こえる。
お互い大人だというが、将来を背負う子供たちの生命が危険にさらされるのだ。
議長としては責任問題の発生する、失言ではないだろうか。
この発言に市議会はどう対処するのか,函館市議会議員の質が問われる問題だ。
そんなことを重ね合わせて考えさせられた、オペラ鑑賞会だった。
演奏者の中に福岡市の出身で、米国のチェンバロ大会で優勝し、5年前から函館に住んでいる、森洋子さんがいた。
森さんが函館市に着いたその夜、私は函館市内にいて知り合いのソプラノ歌手から森さんを紹介されたのだ。
それから今まで、森さんの演奏を一度も聴いていない。田舎者の私の文化レベルは、こんなものである。
チェンバロの音色は、秋の野山によく似合うという印象を持った。
帰りの山道には、漆の葉が紅く色付き、緑色した「ウバユリ」にも茶色の枯れ色が目立ってきた。
秋は間もなく真っ盛りを迎えるのだろう。