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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

夏の昆布漁がスタート「漁師見習23」

2009年07月05日 15時25分52秒 | えいこう語る
7月5日。「チームK」(K船頭率いる総勢12名)は、今日から夏の昆布漁を開始した。
昨夜、午後九時半に床に就いたが、緊張しているせいか、午前1時前に目が覚めた。
テレビをつけると、映画「戦場のピアニスト」が放送されていた。ナチスによるユダヤ人殺害シーンは、戦争が人間を悪魔にするということを、いやというほど見せ付ける。
この映画は一度観ているので、クライマックスにいかないうち、再び布団に入った。
5時起床。ゴム合羽に長靴。またたくまに漁師モードに入る。
沖から揚げてきた昆布は、ゴミやコケがついているので、ブラシのついた機械に入れ、洗浄する。
春の昆布と違い格段に生育している。
大きいものでは幅が40センチ。長さは4~5メーターもある。
普段は完成品しか見ていないので、この大きさには圧倒される。
こげ茶色の昆布は艶があり、汽車のレールのように、2本の浮き出たラインが縦に走っている。このラインは、肩甲骨の様だ。
小麦色に焼けた、若い女性の背中を思い出す。夏本番になるほど、生育が良くなり、肉が厚く、良い出汁が出るという。
成熟した女性の後姿を勝手に想像し、こんな仕事なら、これからがますます楽しみだ。
そんな初日が終わり、家に帰ってシャワーを浴びた。
身体から海の匂いがして、ちょっぴり早い、海水浴を楽しんだ気分になった。