養殖昆布はロープに昆布の種を植え付けたものを、浮き玉に結び、海中に吊るして生育させる。
私の船頭さんは、養殖昆布では、1漁家平均規模の3倍以上を生産している。さらに天然昆布も採取し、ウニ採りもやる。その合間に小さな網をかけ魚をとる。村でも有数の働き者だ。
なぜこんなに重労働が出来るかといえば、仕事を楽しんでいるからだ。常に仕事の手順を考え、いかに効率的に作業するかを考えている。大工仕事も得意なのだ。大きな乾燥場も、自分で作ったものだ。
その腕前は見事なものだ。自分の菩提寺に山門を作り寄付したことがある。
私は村の左甚五郎と評しているが、山門に製作者と寄贈者の名がないので、記入したほうがいいのではないかと聞いたことがあるが、見せびらかすのは嫌いだからという。
顔はまったく似てないが、高倉健さんのような、男気のある人物なのだ。
漁師さんは沖での仕事柄、声が大きくしかられているような感じがする。たぶんにもれず我が船頭さんも、疲れてきて仕事がはかどらないと、大きな声を出す。そんな時は職場の雰囲気がぴりぴり張り詰める。
でも機嫌が良いときは、男性陣を「美男子軍団」女性陣を「美女軍団」と呼び、仕事の指示を与え、働く環境を楽しくさせる。でも、かなり駄洒落も多い。
乾燥場での仕事は、高温なので汗をかく。冷蔵庫には、ジュース類がたくさん入っている。
仕事がきつかったり、時間が長かったりすると、「美男子軍団」に、駄賃だといい、冷たい缶ビールを一本くれる。
いくつになっても、お駄賃はうれしいものである。
夕御飯の時、岡林信康の「山谷ブルース」を口ずさみ飲むこのビールは、格別の味がする。
♪今日の仕事はつらかった 後はビールをあおるだけ♪
私の船頭さんは、養殖昆布では、1漁家平均規模の3倍以上を生産している。さらに天然昆布も採取し、ウニ採りもやる。その合間に小さな網をかけ魚をとる。村でも有数の働き者だ。
なぜこんなに重労働が出来るかといえば、仕事を楽しんでいるからだ。常に仕事の手順を考え、いかに効率的に作業するかを考えている。大工仕事も得意なのだ。大きな乾燥場も、自分で作ったものだ。
その腕前は見事なものだ。自分の菩提寺に山門を作り寄付したことがある。
私は村の左甚五郎と評しているが、山門に製作者と寄贈者の名がないので、記入したほうがいいのではないかと聞いたことがあるが、見せびらかすのは嫌いだからという。
顔はまったく似てないが、高倉健さんのような、男気のある人物なのだ。
漁師さんは沖での仕事柄、声が大きくしかられているような感じがする。たぶんにもれず我が船頭さんも、疲れてきて仕事がはかどらないと、大きな声を出す。そんな時は職場の雰囲気がぴりぴり張り詰める。
でも機嫌が良いときは、男性陣を「美男子軍団」女性陣を「美女軍団」と呼び、仕事の指示を与え、働く環境を楽しくさせる。でも、かなり駄洒落も多い。
乾燥場での仕事は、高温なので汗をかく。冷蔵庫には、ジュース類がたくさん入っている。
仕事がきつかったり、時間が長かったりすると、「美男子軍団」に、駄賃だといい、冷たい缶ビールを一本くれる。
いくつになっても、お駄賃はうれしいものである。
夕御飯の時、岡林信康の「山谷ブルース」を口ずさみ飲むこのビールは、格別の味がする。
♪今日の仕事はつらかった 後はビールをあおるだけ♪