▼第4次アベ内閣がスタートし、憲政史上最長が確実となったアベ総理。その地位と名誉は、戦後歴代の総理がなしえなかった「憲法改正」という、最大で最難関のハードルを超える権利を、国民から負託されたと考えちがいしているに違いない。
▼残された時間を「特攻精神」で目的を達しようという決意さえ感じられる。もはや「自爆テロ」も辞さない決意だろう。さすがアベ総理「日本会議国会議員懇談会・特別顧問」だけのことはある。
▼「日本会議」という名はよく聞くが、新聞が大きく取り上げたという記憶がないような気がする。この組織の「基本運動方針」の中で、一つだけ紹介しよう。
▼「わが国本来の国柄に基づく【新憲法の制定】を推進する」とある。各国のメディアがこの組織をこう解説している。これも一つだけ紹介しよう。
▼2015年のオーストラリア・ABCテレビだ。
「日本会議とは、日本の政治をつくりかえようとしている、極右ロビー団体である。安倍晋三首相以下、閣僚の8割および国会議員の半数が名を連ねている。究極のロビー団体として、ほとんど目立たないような形で活動し、3万8千人の会員を使って支持を集め、国策を練り上げている。日本会議は超国家主義的で歴史修正主義的な一連の目標 ─ 天皇の権威の復権、女性の家庭への服従、そして再軍備 ─ を掲げている」。
▼ちなみに「日本会議国会議員懇談会」のアベ総理シンパを若干紹介します。麻生太郎・菅義偉・岸田文雄・甘利明・世耕弘成・下村博文・稲田朋美・片山さつき等々。
▼さて、新アベ政権の課題について考えてみる。「憲法改正」については、何度も述べているので今回は省略したい。「沖縄知事選」と「北方四島領土問題」と「東京五輪」についてだ。
▼沖縄知事選は米軍基地反対派が大勝した。その日菅官房長官は「移設と普天間返還を早期に実現する考えは何ら変わらない」と、沖縄県民の民意を踏みにじる発言をした。菅さんは顔色一つ変えないので、ヒットラーの右腕のような人物ではないかといつも思っている。
▼沖縄は日米安保維持のため、米国に与えている島なのだ。この現状を見透かしているのがプーチン大統領だ。日米安保があるから沖縄を米国が実効支配できるなら、平和条約を結べさえすれば、北方四島は限りなく実効支配できると判断したようだ。
▼平和条約は「無条件」でいうのは、無条件で実効支配するという意味なのだが、アベ総理は「平和条約締結への意欲の表れ」と解釈し、北方領土をロシアの実効支配に委ねるようだ。
▼沖縄と北方領土は、アベ総理が容認した、米国とロシアに対する【日本領土永久使用許可】だ。北方領土には近年ロシアのミサイル基地が設置されている。
▼そうであれば、日本には米軍基地とロシア基地があるということだ。プーチン大統領が言う「無条件の平和条約」とは【日ロ地位協定】かも知れない。などと妄想を働かせてみた。
▼さら「東京五輪の経費」だ。1年前の予算の倍以上に膨らんだというから呆れた口がふさがらない。国の借金も1000兆を遥かに超えているというのに、五輪予算も毎年膨らむ一方だ。
▼さらに防衛費も歯止めがかからなくなった。武器購入費は「高いものほどいい」という、セレブ買いだ。そのうち福祉予算など贅沢だと言い出すかもしれない。国民の生活が窮しているのに消費税を上げるなどというのは、もはやアベ政権は「国民イジメ」の政権だ。
▼アべ政権下で、即刻辞めてもらいたい人物はアソウ財務大臣と五輪組織委員長の元総理のモリ喜朗だ。この二人が居座っている限り、日本は借金地獄に陥りそうだからだ。
▼福島の莫大な復興費も、沖縄の道路整備に使われていたり、溢れる汚染水のタンク、海が見えない大規模の防潮堤、効き目のない凍土壁など、国民の目の届かぬところで無尽蔵の税金が使われている。
▼ちょっぴり話はそれるが、原発再稼働反対側は、最高裁に訴えないことにしたという。最高裁で再稼働容認の前例が出れば、それに倣い次々再稼働を容認する判決が出るからだという。
▼この頃の我が国は、国や最高裁まで国民の信頼を失ってきたようだ。沖縄戦も基地反対派が勝利した。次の国民の命を懸けた戦いは、7月の参議院選挙だ。
▼ここでほんの少しだけ憲法問題を語らせてほしい。この戦い、与党に3分の2の議席を与えれば「憲法改正の発議」をしてくる。今回の沖縄知事選の県民の勇気ある決断に倣い「国民投票阻止」に向けて、7月の参議員選挙には与党にNOを突き付け、アベ政治を2019年7月で終了させようではないか。
▼アベ総理は日本沈没の首謀者だ。この人物を7月で終了させなければ、我が国の恒久平和など存在しないからだ。なぜならアベ総理は「戦争放棄」の憲法を、破壊しようとしているからだ。
▼台風25号の心配で朝までぐっすり眠れずにいて、朝刊を読んだら、今日の北海道新聞はアベ内閣に批判的な内容だったので、私も大いに同感した。
▼台風の影響がなくなっので、新聞を顔にかぶせてぐっすり寝込んでしまった。朝刊のさわやかなインクの匂いのせいか、いつもよりはっきりアベ総理批判の夢を見てしまったというわけです。
どんな日も平和の願い届く朝 三等下 (新聞に感謝)