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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

パワハラは国家の専売特許

2018年09月04日 11時12分10秒 | えいこう語る

▼山根会長率いるボクシング協会のパワハラ事件は、単純すぎる組織体質だったので、収拾が早かった。昔の村社会の構造と似ていたからだ。

▼村社会は地縁・血縁の関係で成り立ち、猿山のようにボスがいて君臨していた。ボスの一声で村八分にされそうだから皆がボスに逆らえなかった。山根会長は猿山のボス猿に過ぎなかったのだ。だから問題は表面的には早急な解決ができた。

▼今回の体操協会のハラスメントも、それに似た村社会の構造そのものの事件だ。トップを替えれば収束はする。だが村社会というのは、組織そのものがトップが変わろうが体質が変わらないのが特徴だ。永年の体質が染みつき、考え方が変化しないというのが村社会だからだ。

▼私は村に住んでいるからよく理解できる。平成の市町村合併により市民となったが、その地方都市も自治体の規模が大きいだけの、村体質だ。

▼アベ総理がトップに立つ我が国だって、村が肥大化した程度の村社会の体質だ。田舎にいると国家が見えないというが、田舎にいるので国家がよく見えると私は自負している。

▼なぜなら、村は「1分の1」だとすると、都市部は「1万分の1万」で、国家は「1億分の1億」だ。ただ、分母と分子が大きくなっただけだからだ。

▼パワハラの最大組織は実は政府なのだ。反論する者を押さえつけて君臨(イジメ)している。山根会長とアベ総理は似た者同士なのだ。自分に反対する者は排除する。村八分にするというのと同じ体質だ。

▼国のトップに君臨する者は、最大のパワハラを行使できる。アベ総理の憲法解釈に間違いがあると指摘する大勢の憲法学者たちを、あなたの方のほうが間違っていると反論する。世の中を逆転させるほどのパワハラだ。

▼我が国が世界に誇る「憲法第9条」を、強権をもって改憲しようとするのは【国家によるパワーハラスメント】以外の何物でもない。国民ばかりではなく周辺国にも恐怖を与えているのだ。

▼少し頭を冷やして、今朝の新聞からアベ総理のパワハラを拾ってみる。防衛費過去最大だ。米国の赤字解消のため新兵器を米国の言い値で買っているという。これに苦情を呈すると「非国民」と怒鳴られそうだ!?。

▼今月の自民党総裁選で、報道が「公平・公平に行われるように」と政権批判の抑制を指示したという。これは、政府のメディアに対する最大のパワハラだ。「大本営発表」を想起させる内容だ!?。

▼「総裁選首相支持が国会議員の85%」と、総理の勢いを宣伝するかのような新聞発表があっても、自民党内では支持者への制約書をとるそうだ。自民党内部での、強烈なパワハラだ。

▼国家最大のパワハラは、なんといっても【徴兵制度】だ。「国家のために死んでいらっしゃい」といわれ「もとより我らは生還する気持ちなど毛頭ない」といわせてしまう、最強のパワハラだ。

▼戦後73年、私たちは「民主主義」という、国家権力に勝る武器を持っていたのだが「政治的中立」というお題目に惑わされ、平和や人権を守る最強の武器を錆びつかせていたようだ。

▼一連のパワハラ問題に対抗する武器は「イージスアショア」ではない!。市民が主権を奪回できるのは【民主主義】という、平和のための最強武器の行使なのだ。

▼・・・と息巻いてみたが、台風21号の勢力は、北海道の前浜にも押し寄せてきている。この台風、首相官邸だけを直撃できないものかと、波音の強さに意気消沈させられている、本物の村社会に住む私だ。